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キューバ旅行 前日譚

私がキューバに行きたい理由

私のnote初記事はキューバ旅行について。

そもそもnoteを始めようと思った理由がキューバ旅行について書きたかったから。
今年3月の頭、日程にして1週間、現地滞在時間5日間。ハバナ深夜着便で行ったのに、初日の夜のことすらインスタで書き切れないのでこれを始める次第となったのである。
キューバに関する情報は日本では少ないので、これから旅行に行く人にも、自分の記録のためにも旅行の始まりから終わりまでここに記していきたいと思う。

そして、キューバ旅行の記事に限ったことではないが、私のnoteは全て、信頼性のある情報としては扱えないということを了承して頂きたい。見たこと、感じたこと、全て自分の思ったままに書き記せるように、私の主観100%で進めていく。

まず「キューバに旅行に行く(行った)」と言うと、ほぼ必ず聞かれるのが、
『何でキューバ?』
だった。みんなには疑問らしい。『何しにくの?』とかなりの確率で聞かれた。
『卒業旅行って東南アジアとかアメリカとかヨーロッパとかじゃない?』と思ったのかもしれない。

私が長年キューバに行きたかった理由としてはただ一つ。
もう本当に唯一にして絶対。
「生きてるクラシックカーが見たかったから」
車は、好きは好きだが別にそこまで詳しくない。けどクラシックカーがなぜか昔から好きだった。日本のものでも、外国のものでも、昔のものに以前から惹かれやすい傾向が私にはあり、ここ最近それが強まってきた。近代的なものも好きだけど。
そういえば小学生の時から歴史とか好きだったな、と思う。

キューバといえば社会主義の国だとか、アメリカと仲が悪いだとか、それくらいの情報は割と多くの人が知っていると思う。詳しいことを話し出すとチェ・ゲバラの話とかが出てきてしまうだろうから省略するが、つまりは、
『以前はアメリカから車を輸入していたが、国交を断絶したことで新しい車を仕入れることができなくなり、昔仕入れた車を修理しながら使わざるを得なかった。しかし国交が2015年、54年ぶりに回復したことで近い将来クラシックカーが走る風景が変わってしまうかもしれない。』
のである。

困った。

もしそうなってしまったら私はどこで生きてるクラシックカーを見ればいいのだ。
確かに日本でも乗ってる人はいる。でも単体で見ても仕方がない。街並みもフィットしない。
スペイン植民地時代の古い町並みをクラシックカーがたくさん走っているキューバ。
『クラシックカーと街並みがフィットしている風景』  を、私は
『生きたクラシックカーのある風景』  だと思っているのだ。
急いで行かなければならない。でもお金ない。困った。
そうしばらく思っていたのだが、卒業間近でやっとチャンスが生まれ、行くことができた。

アエロメヒコ

キューバへは日本からの直行便がない。
乗り継ぎか。したことないわ。まあどうにかなるでしょ。
アエロメヒコを使いメキシコ経由で行くのが一番安く、
他の道としてはエアカナダを使いカナダ経由で行くものもある。
キューバはメキシコの近くの国。値段的にも、距離的にも、アエロメヒコが条件としては良い。ここで最初の問題が発生する。

アエロメヒコの口コミめっちゃ悪い。まじかよ。

機内食がまずいだとか、指定したはずの席が勝手に変えられてるとか、まあそれは仕方がな、、、くはないけどまだ許せる。
遅延がすごい、とかもトランジットがどうにかなるのならまあ50歩譲って許せる。
そして割と多かった口コミ。オーバーブッキングで席がなくて乗れない。
いや、たとえ何歩譲っても許せん。

めちゃくちゃに調べまくって、チリ留学中の後輩やメキシコ旅行に行ったことのある友達に聞いたり、旅行会社の人に聞いたり。キューバ行き最安値の航空券を扱っている代理店に、トラブルがあった場合対応してくれるのか問い合わせたり。まあ恐らく大丈夫だろう。それに何より日程と代金が捨てがたかった。

同じ便、同じクラスの航空券でもチケットの発券が確実に早い物から順に高かった。
一番安いものだと「遅くても1週間前まで」だそう。幸い私は春休みでギリギリにわかっても準備が間に合うので一番安いものにした。当日に発券された。なんやねん、と画面に突っ込んだ。

果敢なサラリーマン

キューバへ旅行に行くには他にもツーリストカードや海外旅行保険の英語の証書が必要だ。ツーリストカード発行のため必要書類を揃えて麻布にある大使館領事部へ向かう。
サイト記載の受付終了時間30分前だと言うのに、入り口に「本日の受付終了」的な看板がぶら下がっている。冗談じゃない。まだ時間あるじゃん。埼玉からはるばる来てるんだ。
困った!と思っていたら果敢なサラリーマンが看板をどけて入ってった。それに続いて何も知りませんでした顔で入った。

領事部は狭かった。入って左側のラックにキューバや日本の観光案内的な冊子類がいくつか。右側に数人座れる場所と、右奥にカウンターと記入台。
申請書に記入していく。果敢なサラリーマン、すごい一生懸命書いてたから難しいのかと思いきや一瞬で書き終わった。手続きも割とすぐ終わった。果敢なサラリーマンはまだ書いてる。どうしたんだ?

早く閉めたいおばちゃん、しびれを切らしてどうしたのか聞く。
どうやら記入事項の一つ、飛行機の便がバウチャーに書いてなくてわからないらしい。おばちゃんここに書いてあると指摘。”AM453”みたいな表記が便名だとわからなかったっぽい。わざわざ ”便名:〜〜” て書いてないことあるからね。「早くしてくださいね。」
さっさと書いてさっさと手続きした私には普通だった。愛想がいいわけでもなく、でもすごい冷たいわけでもなく。
果敢なサラリーマン、もとい頭の少し弱そうなサラリーマン。余計焦る。飛行機の便がわからなくてアセアセなんてしてるようじゃ、キューバなんて何もかも違いすぎるであろう土地に飛んで大丈夫なのかと何も関係ないのに心配になった。

持ち物

英語の保険証書も届いた。航空券、ツーリストカード、もちろんパスポート、最低限必要なものは揃った。
スリッパがあったほうがいいと言う情報を見てトラベルスリッパと、耳が弱いので気圧調整機能付きの耳栓、寝てる間に虫にやられたというのもよく見たので貼るタイプの虫除け、長時間フライトのためのアイマスクなどを百均で買い揃える。百均優秀すぎる。
中でもスリッパと「メイクが崩れない」と言う立体的になったアイマスクがめちゃくちゃに役に立つことになる。

さあ、あとは出発するだけ。
ドキドキして眠れない。とかあるかなと思った。思っただけだった。
私、普段から緊張とか全然しないんだった。

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