藤井風のアルバムは健康に良い

スカパーに契約してからというもの朝から晩まで毎日ミュージックビデオを見続けているという話は以前しましたが、それでも聴いてる音楽ってシングル曲ばっかり且つランキング形式などのアーティストごちゃまぜ状態だったんですよね〜。

それがミュージックビデオで音楽に耳を鳴らしまくる訓練のかいあってか、ようやく視覚なしで曲だけを聴いても聴覚が過敏に反応しないで済む時もありまして。今もギターが歪んでるロックは続けて聴くと無理なんですけど。

んで、いろいろ模索した中で、今一番耳が疲れず健康に良いのが藤井風さんのアルバムなわけですよ。

しかも聴き方にもコツがあって、まずAmazon Music HDにお試し加入してUltra HD音質で聴くのです。SpotifyとかAppleMusicは音源の音質が低いので、Ultra HDが望ましいのです。

そしたらもう耳がしあわせーーー。壁の向こう側まで音の玉が飛んで行くみたい。


しかも私はFire TVで聴いてるので画面に歌詞が出るんですけど、藤井風の歌詞は本当に面白い。

まず岡山弁なのが目に見えて面白い。文章って不思議で、東京とか標準語圏の人はこの違和感を感じたことがないだろうけど、私は関西圏の人間なので、「ですます」調、「だ、である」調以外に使える言葉がない。

例えば「だね」「だよ」とか、標準語を使うと自分の言葉じゃない感じがして気持ちが乗っからない。かといって「やね」「やん」とかやと、やしきたかじんか?上沼恵美子か?という感じになってしまうのやけど……

方言の話はともかく、文芸的な才能も凄くって、私が感想を書く意味がないくらい凄い。『帰ろう』とかいい曲すぎて、荒みきった心の自分でも優しい涙がぼろぼろ流れてしまった。


そしてサウンド。サウンドが凄すぎる。

日本は割と音楽を全体のサウンドではなくて歌(メロディ)主体で聴く文化が強い気がするけど、この人の音楽は、意外とよくよく聴くと歌謡曲っぽさもあるメロディに、最新というか未来の、世界中の音楽を彼目線で解釈して出来上がった独自のサウンドを混ぜ合わせて作ってる。

一曲目が有名な『なんなんw』で始まるのも、そりゃあみんな「なんなんw」って歌い踊りたくてこのアルバムを再生するわけだから、リスナーの気持ち主体で曲順を決めてあるなーと思うし、なによりいらない曲がひとつもない!

まるでコンセプトアルバムのような美しい流れ!

なにこれ!?

なんなん!?

天才!?

天才だった……

というわけで、聴覚過敏+病気の体力不足でアルバムを一枚通して音楽を聴くという体験が出来なくなった人にすら藤井風のアルバムは優しかったのでした。

ありがとう、音楽、ラブ

HAPPY LUCKY LOVE SMILE PEACE DREAM !! (アンミカさんが寝る前に唱えている言葉)💞