【SHIANO MUSIC】めざせ！DTM女子 #1 「はじめてのスマホDTM」

Eテレの『ワンルーム☆ミュージック』という番組でビリー・アイリッシュから届いたメッセージがオンエアされていた。

いわく、「自分が気に入ってない曲でもとにかくアップした方が良い。気に入ってくれる人はどこかに必ずいるはずだから」。この言葉はかなりの後押しになり、私はDTMをやってみようと思った。

２年半ほど前、筋痛性脳脊髄炎の発症をきっかけに聴覚が過敏になった。破裂音や電子音などを聴くと、音が形を持って耳や脳に刺さるように感じる。それがとても苦痛で、幼稚園からずっと続けていた、大好きな「音楽」がほとんど聴けなくなってしまった。

線維筋痛症の発症で全身に痛みがあり、身体も不自由になったので楽器も弾けなくなった。アップライトピアノのある部屋で四六時中寝ているのに、鍵盤を触ることはない。もちろんギターも弾けなくなった。

そうして音楽から離れて暮らして、それでもやっぱり音楽が好きで、ずっと諦められないでいる。音楽が好きなのだ。たぶんきっと人並み以上に。

少しだけ自分の感受性のドアを開いて、少しずつ言葉を綴って、メロディをつけて、ずっと覚えていたいような曲を作れたらいい。日記に何を書いたかは覚えていないけど、どんな曲でも歌詞にメロディが付いていれば自然と覚えられるから。

物覚えの悪い私のド忘れ対策とも言える。できることならばいいことを歌って覚えていきたい。悪いことは歌っても良いことには転じない。

『ワンルーム☆ミュージック』に出演していた眉村ちあきさんが使っていたDTMアプリ『Walk Band』をGoogle Play Storeで見つけたのでダウンロードした。使い方に戸惑ったけど少しだけ慣れた。伴奏は画面の仮想鍵盤を使った打ち込み。ボーカルはイヤフォンマイクから録音。

本格的なアプリはダウンロードしても使い方が意味不明だった。最初は簡単なアプリから親しんでいきたい。とにかく鍵盤を押せなくても画面をタップするくらいならギリできるので、そこがありがたいと思った。ちょっとずつゆっくり楽しくやりたい。

こういう人もいる、ということで。

できた曲

使ったアプリ

Walk Band - Multitracks Music - Apps on Google Play