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エッセイストになりたいねん

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2018年10月の記事一覧

読書記録|『夏がとまらない』を読んで|「あかん人たち」の住む世界

読書記録|『夏がとまらない』を読んで|「あかん人たち」の住む世界

(2017年10月3日執筆)

またしても藤岡拓太郎さんの虜になってしまった。9月の末に出版されたギャグ漫画、『夏がとまらない』。夏がとまらないというか、夏がそこにある、という感じがする。この本を開くたび、とまったままの夏が待っていて、私は2017年の夏に思いを馳せるのだろう。

大学を出てすぐ留学をして、私は長いこと海外にかぶれていた。ゆりやんレトリィバァのギャグ「あんたの英語バリヤバイ」系の巻

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こんにちは、新しい私。|作家活動スタートによせて

こんにちは、新しい私。|作家活動スタートによせて

(※一年前に書いた文章の再掲です)

真剣に作家活動をスタートしました。「作家」というのが大袈裟であったり、それに後ろ盾が必要であるならば、「物書き」と言っても良いと思います。書くことに大きな意義を持ちたいし、少しずつ持ち始めたからです。

これまではなんとなくの気休めで自分のために文章を書いていた側面が強いですが、これからは読む人一人ひとりに宛てた手紙のような文章を書いていきたいと思っています。

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生き方|必死に生きる

生き方|必死に生きる

どんなに幸せであっても、幸せを見せびらかさないような人になりたいと思った。

生活のすべて、人生のすべてから、幸せだけを摘み上げるようなことはしたくない。「人生楽ありゃ苦もあるさ」の歌、そのままだ。もう五十年近くも前から繰り返し歌われている歌なのだから、内容的にも間違いないのだろう。

こんなにもあっけらかんと、生きることの苦楽について歌っている歌がどこにあるだろうか。苦しいことこそ自分を強くして

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音楽と私|きらきら星

音楽と私|きらきら星

小学生だか中学生のとき、音楽高校でピアノのレッスンが受けられる企画があって、私はなんとなく興味があって参加した。当時の私は個人のピアノ教室で一番上手くて、大人も抜かしていつも発表会ではトリだった。もちろん毎日必死に練習して、厳しいレッスンにも堪え、相応の努力はしていたけど、それでもチヤホヤしてもらえるのは嬉しかったし、 言うなれば天狗になっていた。

音楽高校でのレッスン当日、小さなピアノ室には私

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