結婚する二人に向けて
【二人に向けて】
<愛する事と愛される事>
簡単な事ですが、確実に忘れてしまう事です。
それは”愛する事と愛される事”の大切さです。
奇跡じゃないですか!自分の愛する人から愛されるなんて!
本当に思います。
時間がたつと側に居る事が当たり前になって、その大切さを忘れます。
しかし、たまにその素晴らしさを思い出して欲しいのです.
そうしたら、そこにはただ側にいるだけの相手に感謝が生まれます。
本当の感謝は過度になる事はありません。損をする事もありません。
あなたはお付き合いする時、『この人を幸せにしたい』と思ったはずです。
それとも『幸せにして欲しい』と自分の気持ちだけの想いでしたか?
恋をする時、自分を『幸せにして欲しい』と思っている人は恋が成就できないと『何故私を愛さないんだ。』と相手に対して怒り出します。
怒りは愚かな行為を作り出します。嫉妬は憎しみを生み出します。
反対に『この人を幸せにしたい』とだけ想っていた人は恋が成就できなくても 相手に対して怒りだす事はありません。
只、『この人を幸せにする事が出来ない』と寂しさを感じるのです。
『私が側に居ない方があの人は幸せなんだ』と悲しみを感じるのです。
片想いは残酷なものです。
あなた方は奇跡的にそうでは無かった。
あなた方は恋を成就して恋愛に発展し、また新たなスタートを歩み始めました。
お互いがお互いを思いやる絆の素晴らしさに感謝し、それを忘れないように 一緒に人生を学んで下さい。
<理想>
家庭に理想を持ち込み過ぎないで下さい。
若い二人は「こんな家庭を作りたい」と思いがちです。
その理想に向けて努力をするのは大切です。
が、はたしてその理想の先にしか幸せは無いのでしょうか?
そうです。今、目の前にある不完全な家庭でも幸せはあふれかえっています。
理想は向上心を生みますが、不幸せまでも生みます。
目の前にある幸せを忘れないで下さい。
<当然>
当たり前という事。行為。
やって当然という感情では優しい行為は必ず変化していきます。
優しい行為を最初は感謝します。
そしてその行為は重ねる事で感謝を薄くさせます。
それが当たり前になるということです。
そしてその当たり前は、最後の方には優しい行為を行わなくなると怒りを
生み出します。
これでは優しい行為は苦痛にしかならなくなり、新しい優しい行為を始めなくなるのです。
あまり良い例ではないのですが、例をひとつ。
夫が少し疲れている妻を見て、「今日は〇〇を俺がするよ。休んで。」
と妻を思った優しい行為を行ったとします。
妻は『あ~なんて優しいの。ありがとう。』と感謝します。
夫はその感謝の気持ちを喜ばしいと思い、妻が疲れているなと感じた日には
妻に代わってしてあげるようになりました。
そしてそれは日常になり、当たり前になってしまいました。
ある日、ふたり共が疲れていました。夫は〇〇を妻に任せました。
妻は『なんであの人は私が疲れているのに〇〇をしてくれないの?』と
ムカつきを感じました。
どうでしょう?心あたりがありますね。
当たり前という事は思いやりのある素晴らしい事ですが、受ける側はたえず
その行為について感謝を忘れてはいけないのです。
<周りの世界>
私達は空を飛ぶ鳥の雄大な姿に心奪われる時、鳥の後ろにある青空の美しさを忘れがちです。
二人の生活に喜びを感じる時、二人を取り巻く世界や人々の 美しさを忘れないで下さい。
それを知り、お返しをしていきましょう。
そうすると二人の喜びから皆の喜びに変化し、いつの間にか素晴らしい人々と 共に歩けるでしょう。
<コントロール>
愛で相手をコントロールしようとしないで下さい。
また、されてもいけません。
それは奴隷に近いからです。
『私の言う通りにしてくれた』と満足を覚える事もあるでしょう。
しかしそれは自主的でしたか?相手の向上心によっての行為なら喜びは多い。
しかし、コントロールの上での行為なら破綻します。
<喧嘩>
喧嘩した時。
怒っている自分自身を見返って下さい。その姿は素晴らしいですか?
湖に例えてみましょう。
湖の水辺に立ち、水面に映る自分を見る事が、自分自身を見返る事とします。
怒りに捕われている時は湖の水は波が立ち、自分の姿は歪んでいます。
心を落ち着かせて波を立たせず、自分の姿を見る時、自分の姿はそのままの
姿で見えます。
その姿がどうであるか?そのように心を落ち着かせて自分自身を見返って下さい。
そして、これから近い未来に二人に宝物が授かる事を想像して下さい。
その子らにあなた方は何を教えるのですか?
他を責める心ですか?憎しみですか?怒りですか?
違いますね。愛や寛容といった他人を思いやる心を教えるのです。
喧嘩した時、湖に映る自分の姿を見てみましょう。
それは子供の瞳に映る大人の姿なのですから。
<苦言>
自分にとって良い人は都合の良い人です。
悪い人は都合の悪い人です。
自分の欠点を言ってくる自分の都合の悪い人は遠慮しがちです。
愛する人から遠慮されたくないと自分を守りたい気持ちは誰にもあります。
しかし、それで良いのですか?
苦言を言わない都合の良い人は誰からも好かれます。
しかし、誰からも好かれる人は実際は誰からも尊敬されていません。
なぜなら都合が良いだけだからです。
本当にその人を思っているのなら、言いべき苦言は伝えましょう。
相手の尊厳を知りたいなら、ちゃんとその苦言に耳を傾けましょう。
<分っている>
苦言を呈された時、「分っている」は言わないで下さい。
「分っている」という言葉は本当は分ってと吐露しているようなものです。
本当の分っているは『本当にそうだな』と必ず心に重ね、感謝します。
愛する人の苦言に「分っている」とは言わないで下さい。
<過去>
過去に責任を持ちましょう。
過去に責任を持てる人は必ず今も大切にします。
今を大切にする事は未来を明るくする事につながり、結果、その積み重ねが
過去になります。
自分勝手な行動を重ねてきた人は自分勝手な理想を求める。
そしてそれを得られないと怒りだす。
そのような人にはならないで下さい。
これから出逢うであろう二人の宝物に人の道を教える時、恥ずかしくない過去を語れる自分になりましょう。
<楽しむ>
ひとりを楽しんで下さい。
愛する人と共にいる事を知ってしまうと、ひとりの時、取り残された感覚を覚える事があります。
そんな時は、ひとりを楽しんで下さい。
ひとりはひとりの楽しみがあります。
ふたりはふたりの楽しみがあります。
みんなはみんなの楽しみがあります。
ひとりである事も楽しんで下さい。
<報謝>
「感謝」には発展形があります。
「報謝」という行いです。
自分の中の喜びに気付き「感謝」したとします。
その感謝の分だけ他の方を喜ばせてゆく。
それが「報謝」です。
報謝は感謝の「輪」を作ります。
二人の世界から「報謝の輪」を広げていきましょう。
【新郎に向けて=】
<義務と責任>
あなたには義務と責任があります。
彼女の父親を思って下さい。
あなたは何十年間、絶えず彼女の幸せを願ってきた人から彼女を貰ったのです。
ですからあなたは最低でも同じ年月の義務と責任を果たさないといけません。
彼女に喜びを与え、可愛がってあげないといけません。
彼女に片想いだった男性を思って下さい。
彼女に優しさを与え、守ってあげないといけません。
あなたには義務と責任があるのです。
<笑顔>
愛する人の”笑顔”を生き甲斐にしましょう。
愛すべき笑顔はあなたに向けられているのです。
何も馬鹿な事をして笑わせろとは言いません。
お互いに微笑み合えば良いのです。
愛する人の”微笑み”は涙が出る程、嬉しい。
今日も”笑顔”を頂きましょう。
<プレゼントその1>
プレゼントをしましょう。
それは高価なものではありません。
安くありふれたものが良いです。
しかしそれは、そこら中にある幸福なのです。
その美しさをプレゼントをしましょう。
<プレゼントその2>
言葉をプレゼントをしましょう。
愛のある心のこもった言葉です。
話す事が恥ずかしいのなら、手紙でもメールでも良いです。
俳句や短歌や詩はいかがですか?
俳句や短歌なら愛する人の名前を季語のように使うと素晴らしい。
詩なら愛する人の情景が浮かぶようだと素晴らしい。
それらを書く為の時間も素晴らしいのです。
類語辞典や国語辞典を片手に書く。
文字の選別や音の響き、それらがどう重ねられていくのか?
少しづつ綴ってゆくのです。
女性は音で恋をします。
言葉を読む時に頭の中で響く音をプレゼントをしましょう。
<自由>
「束縛されたくない」と自由を求めてしまいますか?
心はどこまでも自由です。何事にも縛る事は出来ません。
<浮気>
男の浮気は病気のようなものと言われます。
はたしてそうでしょうか?肉欲は感情です。
感情はコントロールできませんが、行動は感情に支配されません。
行動を支配できるのは理性です。
一番大切な人が悲しむ行為は止めて下さい。基本です。
そこに線引きなど無いのです。
愛する人を忘れる。そんな人にならないで下さい。
【新婦に向けて】
<価値>
”行為”で愛を計るのは止めて下さい。
例えば、『恋人時代はこうしてくれたのに』と愚痴らない。
あなたは彼の何に惚れたのですか?
彼が与えた”行為”ですか?
同じ”行為”は他の誰かでも出来ます。
しかし、彼は彼ひとりしか存在しません。
分りますね。”行為”で愛を計るのは止めて下さい。
それと同じように自分の外見の美しさに愛の価値を計るのは止めて下さい。
たまにフラれた女性が「奇麗になってやる。」と外見の向上を宣言しますね。
それはそれで良いのですが、もうひとつ向こう側へ。
心を奇麗にする行為を重ねましょう。
簡単です。書物や優しさの行動から多くを学べば良いのです。
外見の美しさは消えゆきます。心の美しさは重ねれば重ねる程、輝いて行きます。
ですので、愛されるなら心を重点的に。
<変わる>
生活を重ねると必ず「あの人は変わってくれない」という愚痴がでます。
そう言う前に、あなたは変わりましたか? 自問自答しましょう。
『変わる』とは『出来るけどやっていなかった行動』ではありません。
『今まで出来なかった事が出来るようになる』というのが『変わる』
という事です。
果たして、あなたが彼に求める『変わる』とは 彼が『出来るけど
やっていなかった行動』でしょうか?
『今まで出来なかった事が出来るようになる』ではないですか?
どうでしょう?冷静に判断してみて下さい。
そして、その『今まで出来なかった事が出来るようになる』事をあなたは行っているのでしょうか?
自分が行わない事は許せるのに他人にそれを求め怒り出すのは身勝手な行為で、残念な感情です。
人に変わって欲しいと願うなら、まずは貴方が変わって下さい。
彼が『変わる』時は、あなたが『変わった』後の事です。
もう一度言います。
彼に変わって欲しかったら、それ相当に貴方が変わってから願って下さい。
そして、それでも彼が変わらなかったら認めて下さい。
変わらなかった部分を。
何故なら、それは彼が『なりたい自分』であるからです。
もう少く細かく説明しましょう。
人が人に変わってくれる事を望むのは「変わってくれる事は愛の証明」だからです。
これは何か?
まず、人の愛情には『無条件に愛する』 と『条件の愛情』がある事を知りましょう。
人は『無条件の愛情』を初めに教わります。幼児期です。
ごく正常な母親であれば、ただそこに子供がいるというだけの理由で子供を愛します。
幼児は母親から愛を得る為に何かをする必要はなく、母は「あなたはね、存在するだけで大きな価値を持っているのよ。」と 全てを受け入れます。
それが『無条件の愛情』であります。
そして成長と共にそれは変化していき、『条件の愛情』に変化します。
母親はしだいに子供に何かを期待するようになります。
例えば、排便、ご飯の食べ方、遊び方。
この母親の『条件の愛情』が『良い事』や『悪い事』を子供に教えてくれるのです。
『良い事をする自分』は愛され、『悪い事をする自分』は嫌われる。
そう学ぶのです。
それを積み重ねて成長し、我々は、程度の差こそあれ、愛されるためには、自分の責任において、愛される人間になれなければならない事を知っており、『好きな人に望む』という事を無意識に求めてしまうのです。
そして子供が成人に近づいた頃には母親の愛情はまた変化します。
それは『母親が望むような子供』に子供は変化しないし、またそれではいけないと学ぶのです。
当たり前です。子供も一人の人間です。
子供には自分自身が『なりたい自分』や『そのままで良い自分』がいるのです。
それを母親は知って葛藤しそれを乗り越え、子供自身が『なりたい人間になる』事を願うようになれるのです。
それを『子離れ』というのです。
判りますね。彼に変わって欲しくても変わって貰えない部分は彼が『変わりたくない部分。なりたい自分。』なのです。
納得いかなくても認めざるおえない。
何故なら貴方にも『変わりたくない部分』が必ずあるからです。
ですので、貴方が自身を守っているように彼が変わらない事にも愛情を与えて下さい。
『変わる』とは愛情ですが、『変わらない』事を認めるのも愛情なのです。
それをもっと知っていきましょう。
そして、もっと大事なのが『変わって欲しい所』ばかり見るのではなく、
『変わって欲しくない所』を多く見て、そこに感謝を向けていく事です。
<相談>
両親に夫の事で相談するのは止めましょう。
何故なら相談事は大概が相手の悪口です。
その悪いイメージの大部分が両親の彼へのイメージ構築を促します。
人はその人をそのままで見る事が出来ず、肩書き、評判、外見で判断しがちです。
あなたが彼の悪いイメージだけを伝える事は止めましょう。
<仕事>
この時代、一生懸命真面目に取り組んでいても無職になる事もあるでしょう。
その時は「なんでも良いから仕事しなよ。」とは絶対に言わないで下さい。
男にとって仕事は大切なものです。
女性にとって分り易い例えをひとつ挙げましょう。
男性にとって「なんでも良いから仕事しなよ。」は
未婚の女性に「誰でも良いから結婚しなよ。」
と言っているに等しいのです。
ですから、お願いしますね。
<素直>
素直な人でいて下さい。
素直とはバカ正直という意味ではありません。
『物事を真っ直ぐに捉える』という意味です。
変に物事を自分の価値観(色眼鏡)で見てこねくり回すのではなく、そのままの姿を見れる人であって下さい。
また、物事には裏と表が必ず存在します。裏の面を多く見るのではなく、表を多く見れる素直な人でいて下さい。
<抱きしめる>
一日に一度、夫をギュっと抱きしめてあげて下さい。
子供ができたらなおさらです。
子供が出来た女性は子供を抱きしめる事で自分に必要な温もりを得る事ができ、 それだけで満足しがちです。
あなたと同じように夫も温もりは必要なのです。
ですから抱きしめてあげて下さい。
【最後に】
この想いさえあれば大丈夫。
それはお互いが初老になった時、『今までの人生で一番良かったな~と思う事は あの人と一緒になれた時の事だ。それだけでこの世に出てきた甲斐があった。 本当にそう思える。』この想いさえあれば大丈夫です。
人は自分の夢が叶ったとしても、多くの人に愛されたとしても、たったひとりの人に愛されなかったら人生は無意味と感じてしまいます。
ふたりは愛し合っています。本当に良かった。
結婚も良かったと思いますが、ふたりが愛し合えた事に最大限の祝福をします。
本当に本当におめでとう!
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