古賀さん一人写真

クリエーターがやりたいことで生活できる仕組みを創る "株式会社リアクト 古賀 聖弥さん"

高校生の時にある本との出会いから起業することを決め、色んな挑戦や出会いを通じて、多くのクリエーターが活躍できる場所を創造されている古賀さんにお話をお伺いしました。

プロフィール
出身地: 福岡県八女市
活動地域:福岡県福岡市中央区六本松
経歴:
八女工業高校を卒業後に中国電力を1ヶ月で退職。
東京、福岡のスタートアップで新規事業立ち上げ、エンジニアを経験。
世界中を旅したのちに2018年7月にWritone(ライトーン)を立ち上げる。
現在の職業および活動:株式会社Lyact 代表取締役CEO
座右の銘:『自分に何ができるかは、自分さえ試みるまではわからない』

「本を読んで欲しい」

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

古賀 聖弥さん(以下、古賀 敬称略):夢はクリエーターがやりたいことで生活できる仕組みを創る
ことです。
今はクリエーターが活躍できる場や仕組みがあまりありません。
私たちが作家と声優に焦点を当てて創ったプラットフォーム"Writone"の話をすると、作家はweb上で自分の作品を投稿し表現できる場が10個以上は存在するんです。ただ実際、コンテンツがあふれかえっていて、実績ない人の作品は中々読んで貰えないんです。

もう一方の声優は、ある投資家の方から教えて頂き知ったのですが、有名な声優の活躍できる場は多くありますが、中々若手が活躍できる場が少ないのが現状でした。そこに「本を多くの方に読んで貰いたい」という私自身の思いも重なり、出来たのが音声小説のWritoneです。音声小説にすることで、リスナーも同じ作品を何度でも楽しむ事ができたり、本が苦手な人でも音声でなら聞けると言う方など、新たな市場が創れると思ったんです。

今は作家と声優がメインですが、作家と声優以外のクリエーターが活躍できる場もこれからどんどん創っていきたいと思います。

記者:クリエーターの活躍できる場や仕組みの少なさに問題意識を持ち、それを解決するための思いや熱が、話を聞いていてすごくワクワクしました。

Q.クリエーターがやりたいことで生活できる仕組みを創ることを具現化するために、どんな目標や計画を立てたり、基本指針を持って活動されているのですか?

古賀:当面はリスナーを増やすことです。実際場所だけ創っても、コンテンツを観に来てくれるリスナーを集めないと、やりたいことで生活できる仕組みにはならないので。まずは一般のリスナーを集めることをもっと頑張ろうと思っていますし、私自身だけではなく会社全員が気持ちを統一させる様にしています。気持ちを統一させる為に一番大切にしているのが情報共有です。少しでも認識にズレがあると後々大変になるので、コミュニケーションをすごく大切にしています。

あとは私自身が本を読むことが大好きで、高校の時も困ったことがあれば本を読んで解決してきました。本は昔の人の知見がまとめられていますが、今は時代的にあまり本が読まれなくなってきて悲しいなとも思います。ですが私自身多くの悩みや問題を解決してきたのが本だったからこそ、多くの方にも読んで貰いたいという思いは強くあります。

記者:何もない所から創り上げた苦労や、本を読むことやコミュニケーションを大切にされている古賀さんの熱い思いがあるからこそ、多くの方に思いが伝わっていることがわかりました。

Q.そもそも、クリエーターがやりたいことで生活できる仕組みを創ると考えるようになったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

古賀:私は高校生の時にある本との出会いから、起業したいと思う様になりました。高校卒業して一度は親の強い薦めもあり大手電力会社に入ったのですが、起業したい思いが止められず1ヶ月で退職しました。
思いを先行して辞めたので、何で起業するとか、どこで起業するかも決まっておらず、まずはスタートアップに入りたかったのですが、プログラミングなどの知識も無かったので、全然拾って貰えなかったんです。
そんな中で唯一東京のスタートアップが拾ってくれたんです。それが本当に嬉しかったんです。そこで、プログラミングや起業するためには何が必要なのかを学ばせて貰いました。
そこで拾って貰わなかったら今の自分はないというか、まだ起業していなかったと思います。その時の感謝の気持ちもあって、チャレンジしたい人がチャレンジできる場所を提供できるようになりたいと思ったんです。
その方が居なかったら、今の自分も無いので、本当に感謝しています。

記者:起業したい強い気持ちが、どんな困難も突破していく姿がかっこ良かったですし、ビジョンを持たれる様になった出会いも美しいと思いました。

Q.起業に至る背景には、どんな出会いがあったのですか?

古賀小さい頃は父親が厳しかったので親に反発できず、真面目に言うことを聞くことしか出来ませんでした。
そんな私が変わるきっかけとなったのは、高校生の時に本を読むようになってからです。どうしても解決したい悩みがあったんですけど、その悩みに対して相談できる人が周りにいなかったのもあり、そこから一人で図書室に行く様になりました。本を読む中で、「より広い世界と出会いたい!」と思う様になりました。
当時はコミュニティが高校の同級生、バイト先、家族くらいで、世の中と全然触れ合えていないと思ったんです。全然知らない世界を本で知り、興味を持ち、それに関連する本を読んだりしていく内にどんどん世界が広がっていきました。
その中で自分の運命を変えた本と出会いました。その本が衝撃的で、「自分が誰かに言われたことではなく、自分がこれがいいって思ったことを自分の力で実際に実現させていくことが出来る。」というのが書かれており、凄く魅力に感じました。

そこから高校を卒業し大手電力会社を辞めた時、初めて親に対して勇気を出して反発しました。恐い気持ちもありましたが、"将来起業したい!"という気持ちが強かったので言い切ることが出来たと思います。本との出会いが自分自身の意志を突き通していいという気持ちにさせてくれたんです。

記者:
今の古賀さんの志がどの様に生まれたのかを知り納得できました。今の事業とも繋がるきっかけは、多くの方の応援になるのではないかと思いました。

Q.若者の読者の方に向けて一言お願いします。

古賀やりたいことはあっても、行動に移せてない人って沢山いると思うんですけど、気持ちを強く持つことだと私は思います。自分もかなり不安になったこともあります。
でも実際何にでもなれますし、失敗してもまだまだ取り戻せると思います。
実際若い人に限ったことではないけど、今の時代だったら、ITとかネットとか駆使して、自分がやりたいことはかなうと思うんです。
だからまずは、気持ちを強く持つ事が大切だと思います。

記者:
本との出会いから、多くのチャレンジや苦悩をし、今の素敵なビジョンを持つ様になったストーリーはとても美しかったです。
多くの若者の指針になるのではないかと思いました。貴重なお話ありがとうございました。

-------------------------
古賀さんの活動、連絡については、こちらから↓↓

Twitter:


HP:


【編集後記】
インタビューの記者を担当した不知と山口です。
今やっている事業を、とても楽しそうにワクワクしながら取り組んでいる姿がとても印象的でした。これからクリエーターがやりたいことで生活できる仕組みがどんどん創られていくのが本当に楽しみです。
古賀さんの益々のご活躍を楽しみにしております。

-------------------------
この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?