見出し画像

予防運動って何のことだろう?

私は現在、予防運動アドバイザーとして日々活動させて頂いておりますが、いったいどんなことを行っているのかを改めてお伝えできればと思います。

 

予防運動とは

主に運動器(骨や関節、筋肉など)に起こる障害を、運動を通じて予防していこうということが大きなテーマです。

 

身体が痛くなってから、何か障害が起きてから病院や治療院にかかることが多いと思いますが、そもそも痛くならないように、障害が起きないようにしていこうよと啓蒙していくべく活動しています。

 

キーワードは、「予防に勝る治療はなし」

これを実現するためには、次のことを深く考えていくことが大切です。

・障害が起きる原因を追究すること
・ヒトの理想的な姿勢、動き方を知ること
・個性のある私たち自身の身体についてしっかりと理解すること
 

障害が起きる原因

障害と言っても様々ありますが、少なからず身体に痛みや不調を感じたことがある方はほとんどだと思います。

ところで、よく腰痛や膝の痛みが出ることについて、「腰(膝)が悪いのよ」と仰られる方がいます。

その腰や膝はある日突然勝手に悪くなったのでしょうか?


また、その痛みの原因を筋力の低下や、関節の可動域の低下(関節が固くなること)とするケースも多く感じます。

では、私たちの筋力は勝手に低下するのでしょうか?
関節の可動域も勝手に狭くなるのでしょうか?

一部の難病を除き、筋力低下も関節可動域低下もその原因があるはずです。


その原因の行きつく先は、日常の姿勢や歩き方、すなわち自分自身の中にあります。

例えば、虫歯になる原因の多くは日常の歯のメンテナンス、歯磨きを怠ったことというのは一般的ですよね。
おそらく歯のせいにする方はいないと思います。

身体の痛みや不調を予防するためには、歯のメンテナンスを日常行うように、私たちの身体も大事にメンテナンスし、姿勢や歩き方に注意するべきだと考えています。


原因追及の重要性

予防運動の考え方を基にした運動指導では、この原因追及を徹底的に行います。

評価の中で見るポイントは、

立位の姿勢はもちろんのこと、背骨のズレの様子、胸郭の形、骨盤の偏位、頭蓋骨の形、噛み合わせ、顔面の状態、股関節の形状、脚の長さ、靭帯の強度などなど、
その上で、実際の動作や歩きから身体にかかる力学的なストレスや身体のクセを見ていきます。

まさに、頭の先から足の先まで全身を網羅的に見て、つなげるプロセスを日々行なっています。


原因追及のプロセス

1.  姿勢や動きのパターンを観察し分析
2. その姿勢や動きを作る骨格特性(その人の個性)を精査
3. 問診をしながら骨格特性を作った原因、身体の偏位(ズレ)を作った原因探し
4. 骨格特性を踏まえて修正できる箇所を整えた上で、動きや姿勢を再評価
5. Primary(問題の根本)に合わせたエクササイズやアプローチ、セルフケアの指導
 

Primaryを見つけ出すまでが私たちの腕の見せ所です。

その上で、日々のケアが適切にできるようアドバイスをさせて頂いています。

 

身体のメンテナンスは皆さん自身で、そのアドバイザーとして私たち専門家が多くいる、そんな世の中になっていければ、少しでも病院にかかる人を減らせるのではないかという思いです。

身体についてのご相談は、いつでもお待ちしています。

画像1

予防運動の考え方に共感してくれた方は、ぜひ共に活動しましょう!

画像2

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?