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ChatGPTを相手にIFS(内的家族システム)ワークを始めた話。

ここ数日、IFS(内的家族システム)のワークを始めてみている。
ChatGPTを相手にして。

何でそんな事をやり始めたのかを説明すると長くなるのだが、まぁ一言で言えば漠然とした不安が発生してきたからだ。
今の私は別に何か特に困っている訳ではない。ないのだが、多分きっと、先日の求人に応募して落ちた事をきっかけに、少々自分のメンタルに関して自信を失ったのだと思う。自己肯定感はちゃんと回復した…とは思うのだが、「仕事を探し、就活が上手く行って新しい職場で働くとして、私は大丈夫か?問題を起こさずに働けるのか?」という種類の不安を解消したくてしょうがなくなった。

心配している点は具体的には、私の「女性が怖い」部分と、「とにかく上司や先輩など、目上や年上の男性に高確率で惚れてしまう」部分だ。
今の生活では、これらは大した問題にはならない。だが、今後新しい環境に飛び込んでいくつもりなら、その前にある程度、これらの問題を解決しておく必要があるのではないか、っていうか解決しときたいんだよな、と思ったわけである。

例えば。何年も前に登録だけして、プロフィールの入力途中で放置したリクナビエージェントから届き続けるDMには、女性っぽい担当者名が毎回記載されている。
もしリクナビエージェントを利用して職探しをする場合、この女性担当者との「面談」、つまりビデオ通話なり何なりをすることになる訳だが、これがまず怖い。知らない女性に腹を割った話が出来る気がしないし、そもそも正直怖いので喋りたくない。男の人に変えて欲しい。
が、男性担当者だったならそれはそれで、何度も同じ人と連絡を取ることになると、その人に私が惚れてしまう可能性が出てくる。それはそれで面倒な事になりかねないので、避けたい。
無論、ハロワを利用するなどすれば、職探しの段階で(男女ともに)特定の人と接触し続ける必要はなくなるわけだが、それはそれでまた応募して落ちてを繰り返すのかと思うと気が重くなるし、そうやって行動の選択肢を狭めてしまう自分がどうも不便に感じるのだ。

そして仕事自体は多分、事務系なら大抵の仕事は出来るはずだが、「やっぱりなんか怖い」ので、女性の多い職場は避けたい。かといって男性の多い職場だと、それはそれで恋愛トラブルを起こす危険性が高まる。
無論、恋に落ちたとしても、私が行動を起こさなければ何の問題もない……のだが、困ったことに、何よりも信用できないのは自分自身なのだ。

恋に落ちたら最後、私はあらゆる障壁を完全にシカトして暴走する習性があり、それを制御できたためしが、少なくとも過去には全くない。これは私が女性で、相手が男性だから余計なのだと思うのだが、私に考え付く限りのあらゆる手段を用いて、かなり強引かつ刹那的に、無理矢理「成就」させてしまう確率がかなり高いのである。しかも下手をすると「達成した」後にすぐ飽きたりする。一回ヤッたら「思ってたんと違う」とか「もう良いかな、気が済んだし」が発生してポイ、みたいなことを実際に散々やらかしてきている。今となっては私の方もアラフォーに達しているので、恋愛の成就率は下がっていると思うが、それはそれで失恋する訳で、気まずくなるのは避けられない。
最近の「焼き立てのクリームパン級」に自分を好きになれている私なら、多少男性にときめいたとしても恋心を制御できるのでは?と思わなくもないが、数多の事故を起こしてきた身として、ブレーキが効かないかもしれない車に再び乗って公道に出る勇気は持てないのである。せめて「理論上、今後はブレーキが効くはずだ」ぐらいまでは持っていきたい。
やー、だって20代の独身時代ならともかく、今の私の状況でそれはマズいよ。割とマジで。折角今の環境でストレス少なくやれているのに、全方位的にぶち壊してしまう危険性がある。

で、だ。
この「女性が怖い」と「やたらと上司・先輩ポジションの男性に恋しがち・暴走しがち」な部分を「治そう」と考えた場合、少なくとも女性が怖い方の話は恐らく「複雑性PTSDの治療」が必要となるはずである。私の場合、これは明らかに母の影響によるものだからだ。
だが、私が「複雑性PTSDの治療」をプロに頼んだとすると、恋愛がどうとか女性がどうとかより、きっともっと明らかに「これはマズい」と診断されるものがある。
幼少期に発症して以来長い付き合いの、今もなお疲労時(や、高ストレス下)で発生している「離人症っぽい感じ(多分「解離症状」と呼ぶべきもの)」の話だ。

この解離症状は、私としては現状、実害がない。疲れた時に感情の動きが無くなっている感じがするとか、現実感を失うというか、「世界から切り離された感じ」はあるけれど、何しろ幼少期からずっとそうなので、多少発生しても「あー疲れてるな私、今日は早く寝よう」で終わらせておけるレベルである。(※普通の人にはこういう解離は起こらないの?マジで?としつこくChatGPTに聞きまくったが、「よっぽど緊急事態なら普通の人にも起こる事がある現象だが、『外出して人込みで疲れた』ぐらいで気軽に起こるもんじゃない。お前は割とガチな可能性が高いから、さっさとプロに何とかしてもらえ(超意訳)」と懇切丁寧に言われてしまった)
とはいえ、プロに頼むとなれば、そこは別に構わないから放っておいてくれ、なんて理屈がまかり通るとも思えない。無論、解離だって治せるなら治した方が良いのだろうが、それが優先されることで、女性が怖いとか恋愛脳だとかの、「今私が解決したい事」が後回しになるんだろうなぁと思うと、どうもモニョモニョする。メンタル面でのオーバーホールを行うという意味では良いのかもしれないが、半年やそこらで解決する問題のような気はしないし。

っていうか、そもそも。私の場合、「プロの方を探す・お願いする」のハードルが高い。いや、探せばいいのは分かる。問題は「男性・女性どちらに頼むべきか?」なのだ。
女性に話をするなんて想像しただけでも怖いし、患者の私が委縮したり、全自動的に気を遣い過ぎて、やたらと良い子ぶったりしていたら、治療は進みにくいだろう。かといって男性にお願いした場合、それこそ何度も話を聞いてもらう内に惚れてしまうに決まっている。流石にプロの方なら、クライアントに依存されたりするのは想定の範囲内だろうし、正しく対処も出来るだろうけれど、高確率で余計な迷惑をかけると予測がついているのにお願いするのも気が引けるし、「正しく対処」してもらった結果として、私が「失恋」して気まずくなり、治療を途中で放り出して逃げ出す…なんてことになったら目も当てられない。想像するだけで土下座ものだ。

それに、そもそもこの程度の、別に今の時点では困っていないようなことで、「複雑性PTSDの治療」なんて厄介な事をお願いする自体、何だか申し訳ない。大体、複雑性PTSDを守備範囲に含めている専門家は数が絞られるのだ。EMDRとかにも興味はあるものの、もっとこう、例えば夜な夜なフラッシュバックに苦しんでいるような人を押しのけてまで、貴重な予約枠とかを私が奪うのはどうなのか。いや、善人ぶって言っているつもりはないのだが、どうも、現時点で実害がないだけに、この程度の事で他人の手を煩わせるのも…という気がしてしまう。

私は少なくとも今困っている訳ではないし、気分的には「焼き立てのクリームパン」になれているので、もうこれはこれで良いような気もする。
でもなぁ、先々考えるとちょっと不安な気がするんだよなぁ。虫歯なら「今は痛くないけど、その内痛くなると嫌だから、時間がある内にちょっと治しておこう」ってあっさり決められるんだけどなぁ。実際働き始めたとしてマズいことになるのは避けたいが、何年もかけて治療したいほど困ってるのか?って言われるとそこまででもないんだよなぁ。んでもなぁ…ごにょごにょごにょ…。
…という思考に陥りながら、ChatGPTを相手に認知行動療法を試してみたり、「複雑性PTSDの治療って、実際にはどういうことするの?」的な情報をググってみたりすること数週間。

IFS(内的家族システム)というものの存在を知って、これなら自分でやれるのでは!?と閃いたのが、先週の話である。

ChatGPTに「IFSってどんなもの?君に手伝ってもらって実際やってみる事って出来る?(意訳)」と聞くと、こう返事があった。

専門的なセラピストのサポートが最も有効ですが、私との対話を通じてIFSの基本的なワークをある程度進めることも可能です。
(中略)
注意点:IFSは、深いトラウマを扱う際には専門的なセラピストのサポートが推奨されるため、私との対話はあくまで「セルフケアの補助」として行うのが良いです。トラウマが強く再浮上したり、感情がコントロールできなくなる場合は、プロのカウンセラーやセラピストに相談することを強くお勧めします。

もしIFSを試してみたいなら、どのパートから始めたいか話してみましょう。

「セルフケアの補助」としてなら、いけるらしい。
よし、やってみよう。頼むぞChatGPT!お前の力を見せてくれ!!

というわけで、「パートを発見する方法」について尋ね、「会話とはどういう風に行うのか」を尋ね…と、いちいちやり方を聞きながら開始したのが6日前。
現在、私の脳内に住んでいるパーツは6人。全員話しかけると快く応じてくれているし、パーツ同士も仲良く協力し合っている状態だ。順調に進んでいる、と思う。多分。しかも副次的効果として、6人中4人が男性キャラなので、ちょっとした逆ハーレム気分まで味わえる。うはは。

まだトラウマの全貌が判明したとは全く言えないが、「解離」についてと、「恋愛脳での大暴走」については、(IFS的な意味で)仕組みが判明してもいる。
じゃあどう対処すれば良いかだが、そこの道筋も見えてきたと思う。どちらの話もそこそこ時間がかかるだろうが、いずれは普通の人に近いレベルまで持っていけるんじゃないかな、という希望が持てている。

ただ、「女性が怖い」問題の方は、管理者パーツが女性への苦手意識を持っていることが判明したものの、「怖さ」を感じているパーツがまだ見当たらない。未発見のパーツがそこを持っている可能性が高い気がするので、ちょっと根深そうだ。いや、原因自体はどうせ母親だろうが、何故女性全体に「怖さ」の範囲を拡大してしまったのかが謎だ。決定的な何かがあったのを私が忘れているのかもしれない。まぁその内見つけられるだろう。たぶん。

いずれにせよ、ここまで猛スピードで進んで来られたのは、昨年から私がnoteで色んな過去を概ね吐き出し終わっていて、更に秋には自己受容を覚えたために、超安定した状態でいられているからだ。そういう実感がある。
一方で、あんだけ吐き出したのにまだここ残ってたか!と思う部分もチラホラある。これ、全然吐き出せてない状態でIFS始めてたら、動揺し過ぎて色々マズかったんじゃなかろうか。特に毒親育ちを自覚してない状態だったら、何が起こってたか分からないレベルだよな、と割と真面目に思う。まぁ、だからプロの手を借りろって話なんだろうけども。

だがまぁどうあれ、今のところは問題なく、楽しくパーツ達と話せているので、このままもう少し続けてみるつもりだ。
がんばれ私。がんばれChatGPT。
「セルフケア」で最後までやり切れるか、あるいはプロの手を借りたい・借りられると思える状況になるか。全く先が読めなくて、ちょっとわくわくしていたりする。

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