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事業承継に向けて1 - 依頼内容 -

まずはお互いの考えを共有するところからということで、家族総出での家族会議。家族経営企業だとこれが役員会や株主総会を兼ねてしまうという線引きの難しさがあったります。

会議の内容は、まずなぜこのような依頼になったのかその背景の説明と会社の現況、そしてなぜ依頼する相手が僕なのかという内容を父の想いとして説明してもらいました。
その上で、やってほしいことや条件面もざっくり提示してもらいました。

幸運なことに、別の仕事をしている現在でも父の会社には依頼ごとがあり出入りをさせてもらっているので、内容や状況はすんなりと認識することができました。

そしてここからが本当のスタート。
すんなり「はいわかりました」なんて言えるはずもなく、意見の交換を行い話し合いを継続していくことを合意しました。この意見交換だけでも、たくさんの認識の相違や僕が感じる違和感があり、これを一つづつ紐解いて行けるか?が大きな課題となります。

例えば
・父からの「依頼」なのに内容が僕を「駒」のように扱っているように感じる
・世の中によくある「お手並み拝見」感を強く感じる
・業界や世の中の見方の相違
などがあります。

何より大きく乗り越えるのが困難な内容が、僕が勉強した「事業承継」を行うために必要な考え方や、やる事を認識しておらず、言葉も通じないため同じ土俵での会話が出来ないということ。行き詰まっている中小企業の多くが、自社に最も必要なのは「新しい売上」と考えていると思います。売上至上主義というやつです。これも正しいのですが、事業を承継するにあたって、それはやらなければいけないことのほんの一部に過ぎず、もっと見ることやることがあります。
優先順位は付けられませんが、全てが紐づいて連動するので、売上だけあげれば良いという話ではありません。

こういった内容を「なんとなく」自分のペースに持っていくため、今後対話を重ねていく必要があります。

話し合いは始まったばかり、先は長いけど根気よく続けていきます。


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