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モビリティ開発コミュニティのマネジメントとしてやっていること

こんにちは、わたぽんです。

モビリティの未来を、オープンイノベーションで」を理念としたコミュニティで、マネジメントを担当しております。一般社団法人にもなってます。普段はこのコミュニティを、Deep4Driveと呼んでいます。長いので今日はD4D。本業は別にあり、D4Dの運営は兼業となります。トピックがホットなのもあり、メンバーも順調に増加しています。ありがたやありがたや。

ただ、コミュニティのマネジメントしてるで~なんて言われたところで、ふわっっとしててよく分かんない。Trelloに挙げてるTo Doとか見せたら、え、こんなやってんの?? と驚かれることも。やれてないから、やりたいことが溜まりまくってるんですけど…。運営側は誰もコミュニティ運営のプロとかじゃないんで、結構行き当たりばったり。

コミュニティ運営って、結構やることたくさん出てきますよね。やりたいことなんてもっとたくさん出てきます。そこで今回、やってきたこと、やってること、そしてやりたいことも一部、書き連ねてみました。もし他のコミュニティ運営してる方が見てくださってるのであれば、「おいおいこんなんもやってへんのかよ」などとのツッコミも大歓迎でございます。


[前置き]Deep4Driveコミュニティの枠組み

まず、簡単にD4Dコミュニティがどの様に構成されているか紹介しておきます。
コミュニティにいるメンバーは大きく、3つのタイプに分かれています。

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コミュニティメンバーは、車や鉄道、自動運転といったモビリティに関するテーマに興味があり、他の同じ"好き"を持った方と交流している人達を指しています。同好会と言いますか、ワイワイ好きなことで情報交換やオフ会、イベント参加なんかしたいね!という感じ。モビリティに興味ある、好き、というのが共通点。D4Dに入ってたら、まずは皆コミュニティメンバーです。

プロジェクトメンバーは、コミュニティメンバーの中でも、「自分でも何か生み出したい」という層を指します。創造側。というのも、D4D内には複数のプロジェクトが常にあります。各プロジェクトでモビリティに関連したアイデアソン参加、価値・プロダクト開発、あるいは自動運転ロボカーを利用した機械学習の勉強会なんかが行われています。場合によっては、企業ともタイアップします。

そしてマネジメントメンバーが、コミュニティ全体の運営統括や補助、外部向けにはマーケティングやPR、資金調達・管理を行っています。マネジメントは現在5人いて、僕はその中の1人としてコミュニティ開設当初から関わっています。タスクの明確なすみ分けをしてるわけでもなく、全員が流動的に各タスクをやり、自由に意見を言っています。

以上を踏まえた上で、D4Dのマネジメントとしてやってることを洗い出してみました。


(1)コミュニティ内を盛り上げる活動

コミュニティに入っていただいたからには、やっぱり「入って良かった~~~~」と思っていただけるようにしたいです。個人的には、一番気にしている部分でもあります。もう少し細かく紹介します。

(1-1)新メンバーの誘導設計
新しいメンバーが参加申請した時に、Slackへ招待し、コミュニティのガイドラインや、どういう楽しみ方ができるかを、的確に伝えられるように設計・誘導しています。最近やっと参加プロセスが落ち着いてきました。自己紹介なんかを通し、スムーズにコミュニティ参加できるよう心掛けています。

(1-2)各Slackチャンネルの盛り上げ
Slack上では、各種チャンネルで交流・学習・開発が進んでいます。しかし下図のように、会話ほとんどない、とかなれば投稿もし辛いですよね。そこでマネジメントメンバーとしては、各チャンネルが盛り上がるようたまに投稿したり、質問を投げかけたりしています。たまにね。

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(1-3)オンライン・ミートアップの開催
コロナになってから始めたのが、オンライン・ミートアップ、隔週~月一で、約1時間のセッションを開いています。コミュニティ全体としての動きを連絡したり、コミュニティメンバーが好きなことや得意なことについて紹介する「ライトニングトーク」を行っています。このミートアップの周知やセット、当日司会をやってます。毎回10~15人集まって、技術話題や業界裏話みたいなので盛り上がって「毎月4日はDeep4Driveの日」とし、9月からは毎月4日に行う予定。時々飲み会もセットに。(是非、どーですか?)

(1-4)オフ会開催
コロナがなければ、よく外でも飲み会とか交流会やってました。企業様の協力を得るなどしてコワーキングスペースを利用させていただいたり、居酒屋に流れ込んだりも。その辺の運営、案内はマネジメントの役割です。当日はたいてい酔ってます。

(1-5)風紀管理
もしコミュニティの風紀を著しく乱す行為があれば、D4Dの目指しているものとは違うと伝え、理解していただくことも大切です。どうぶつの森だって、放置していれば雑草だらけになります。オープンイノベーションがテーマに入るだけあって、悪質なアイデア盗用なんかも気にはなるところです。D4Dでは幸い、そこまで風紀を乱すようなことは起こってないので大丈夫なんですが。良いメンバーに恵まれています。


(2)開発・学習プロジェクトの推進

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D4Dのコミュニティ内活動でもう一つ大切なのは、各プロジェクトの立ち上げ、推進です。突然「モビリティに関することで好きなことやっていいよ!!!」なんて言われても、いや何しよ、えーっと…となりえます。そこで以下のサポートをしています。

(2-1)プロジェクトのネタ探し
何かみんなでできそうな開発トピックないかな~とか、各メンバーの興味あることをうまく拾ってあげられないかな~なんてことを、いつも考えています。マネジメントのやりたいことをするのではなく、D4Dのメンバーがやりたいことをサポートできるようにしたい。だから盛り上がったネタとかあれば、背中を押してあげたりします。目標はD4D内でプロジェクト10個同時進行。

(2-2)プロジェクトの立ち上げ補助
上記にも繋がりますが、実際立ち上げるとなったら、どこからどう始めるか戸惑いもあります。なので、チャンネル解説やメンバー募集のアドバイスなんかを行ってます。トピックによっては、マネジメントメンバーがやりたすぎて自分で先頭に立つこともあります。それはそれでよし。

(2-3)プロジェクト立ち上げ後の補助
基本は各プロジェクトのやりたいように任せていますが(メンバーの好きこそが最も大切だと考えているので)、途中で壁に当たることや、D4Dとしてこれやるのどうなんやろう?と疑問に思うこともあるでしょう。そんな時にフラットに相談できる立場としての、マネジメントメンバーでもあります。


(3)メンバー募集のためのマーケティング・PR

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コミュニティ内を盛り上げることも大切ですが、同時に、新しく入ってくださるメンバーを集めることも、マネジメントの大きな役割です。そのために適切な層にしっかりアプローチし、興味を抱いていただき、参加してみたいと思っていただけるように常に考えています。考えてばかりであまり手が動いていない部分でもあるのですが…。先ほども書いた参加申請プロセスの設計以外にも、大きく以下3つのトピックがあります。

(3-1)SNS運営
現在D4Dの公式アカウントとして、TwitterとFacebookアカウントがあります。ターゲット層にアプローチできるよう、関連するツイートやフォロワー数増加を試みてます。もちろん、そのターゲット選定なんかも役割の一部です。以前はTwitterを中心に頑張ってたんですが、最近はあまりできてません。みんな本業が別にあるというのもあり、ここまで手が回せていないというのが現状です。

(3-2)ウェブサイト・ブログ運営
ウェブサイトはWIXで、ブログはnoteを中心に運営しています。外部向けのニュースも、noteで出しています。こちらも手が回らず、必要最低限というのが現状。

(3-3)イベント開催
基本はコミュニティ内の集まりが多いのですが、外部向けのイベントも開いたことがあります。例えばアイデアソンとか。モビリティ好きを集めた大きなイベントとかやってみたい。

もちろん、どの媒体でどの施策をどのタイミングで打つかという戦略・戦術策定もやることの一部となります。


(4)協働プロジェクト・資金調達のためのマーケティング・PR

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もう一つ、企業様との関係性構築も、D4Dとしては大切なトピックです。個人の力だけならず、企業様や各団体様との協働も進めていく。それこそが、コミュニティのテーマでもある、オープンイノベーションに繋がってきます。

(4-1)企業様へのアプローチ
まず企業様への認知活動や興味を持っていただくための活動があります。結構モビリティに興味を持っている会社は多い(モビリティ企業に限らず)なので、どこで当たりがでるかまだ分かりきれていません。今は各個人の考えで動いてる部分が多いです。

(4-2)企業様とのミーティング
実際に興味を持っていただけたら、まずコミュニティ全体としての紹介として、マネジメントのメンバーが話すことが多いです。もしここで各プロジェクトに興味を持っていただけたら、各プロジェクトメンバーと直接活動を進めていけるよう繋げます。

(4-3)契約関連
関係性を持った後は、契約関連のいざこざもマネジメントが一手に引き受けます。D4Dに参加してくださってる他メンバーには、開発や好きなことに集中していただきたいので!


(5)資金管理・その他資金調達

お金の管理はずっと適当にやってきてたのですが、一般社団法人としてからは、税金含めちゃんと整えるようになってきました。

(5-1)資金管理
例えば企業様からの資金サポートがあった際や、開発途中で何か外部クラウドサービスを使うとなった際、資金の出入りが発生します。この辺のいざこざも、マネジメントで対処しています。最近はFreeeのようなクラウド会計ソフトも充実してきているので、助かります。

(5-2)その他資金調達:クラウドファンディング
昨夏、クラウドファンディングを実施したこともありました。

この際の調達目標の設定やリターン設計、文章・画像作成、宣伝はマネジメントで全て行いました。ゼロからのスタートだったのでめっちゃ大変でしたが、こんな重要なことを経験させていただいたのは個人としても大きかったです。オープンイノベーションは何も企業様との協働とは限らないので、今後もクラウドファンディングは視野に入れて活動していきます。


(6)その他雑務(資料管理、システム管理、名刺作り、他にも色々…)

他にも色々あります。

(6-1)資料管理
スライドやコードの管理は、マネジメントが場所を整えています。D4Dメンバーが、必要な時に必要な情報を容易に出し入れできるのが目標なので。具体的に、GDriveやOneNote、GitHubの整備です。

(6-2)その他システム管理
外部サービスを利用する際は、その辺の契約もマネジメントで全体管理はしています。アクセス自体は必要なメンバーがスピーディーに行えるよう整えます。

(6-3)名刺作り
日本を中心に活動しているので。結構デザインでワイワイやりましたw

(6-4)その他
書き出すと細々としたものいっぱい出てきます。まだ外に言えない隠しプロジェクトも。。イメージは、会社で言う総務・法務・人事・営業・コーポレート戦略・マーケティング、あたりをマネジメントでカバーしてます。いや、カバーしきれていません。

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結構ボリュームがあり、本業がありつつコミュニティを運営するのも、そう簡単なものではないようです。そんな中でも、みんなコミュニティやマネジメントのプロでもないので、いつも手探りで考えつつ動いてくのが面白みでもあります。ある意味、僕達もマネジメントを好きでやってるので!

次回あたり、D4Dやりたいこととかも書いてみようかな。


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