ことばあそび (跡地)

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ノート

『ラピュシャチョス』

誤解を恐れず言わせて頂くならば、私は根っからの筋肉好きである。筋肉狂いと言っても差し支えない。言わずもがな私の身体は尋常でない犇めく筋肉で覆われている訳だが、どうもあいつら最近虫の居所が悪い。もう気づいた方もいるかもしれないが、そう、筋肉達はすでに私の支配下を離れ独自の進化を遂げているのだ。具体的には、彼らは細胞間で微弱な電波を交換することにより解析不能な独自の意思疎通手段を手に入れ、また擬似社会

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じんせいわらく
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『本かマグロか』

本当にいったいどちらなのだろう?私がこの、本にもマグロにも見える物体を前にし、どちらなのかと思考を巡らせ始めてから、かれこれ20時間が経過しようとしている。しかし私は未だに結論を得るに至らない。こいつはどちらかに私の認識が傾こうものなら、それを察知したかのように違った表情を見せるのである。この文章を読んだ者はなんだただの狂人の戯言かと思うのであろうが、この物体を前にして同じ解釈を得られるかと考えて

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くうううううううう
27

『トッポナンギー』

ある朝、僕が目をさますと、そこは一面のトッポナンギー畑だった。

トッポナンギーというのは、22世紀初頭に人類が本格的に電力原を原子力発電からバイオマス発電に移行したことから、食用として人に消費され血肉となってその人の中で生き続ける事に誇りを感じていた穀物類がすっかりヘソを曲げてしまい、バイオ燃料として抽出される前に自らカッスカスになり死を選ぶと言う世界的大凶作の終結の目処が立たなかったとき、ノ

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くうう、結局ケツの皮が厚い奴が勝つって寸法か!
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『しゃもじ』

〜はじめに〜

この謎の文は待ち合わせに遅刻してしまうとき、友人が待ち時間を退屈しない為に即興で送っていた、本当に無茶苦茶でくだらなく中身の無い雑文です。仲間内のジョークで送りあっていた物なので、読む人を大幅に選ぶと思いますが載せてみます。ストックはありますが、様子によってこのシリーズはひっそりと辞めます笑

※今後この注は最後に載せます。

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『しゃもじ

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くうううううううう
27

『少年』

さっき電車に乗ってたらドアが開いて1人の少年が駆け込んで来た。少年はひどく蒼い顔をして、口をあわあわさせて震えてた。これは、ただ事じゃない!と思って見兼ねた僕は どうしたの?って話しかけたんだ。

そしたら少年は安心したのか泣き出してしまった。それから僕たちは色んな話をした。
今そこで知らないおじさんに追いかけられてとても怖かったこと、お母さんとお父さんがこの頃喧嘩ばかりして悲しいこと、少年は火星

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じんせいわらく
20

『溝口』

さっき道を歩いてたら知らない男に絡まれた。

相手は私をみると、『おお久しぶり!溝口だよ、覚えてる?』と話し掛けて来た。私は気付かない振りをして通り過ぎようとしたんだけど『おーい!久しぶりだな!』ってしつこく話し掛けてくるもんだから『すみません、人違いじゃないですか?失礼します』そうボソっと呟いてまたスルーしようとしたんだけど、聞こえなかったのか、後ろから肩を叩いてきた。

そのとき一瞬、私の肩を

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なんかフライパンがヌルってしてた気がするから帰って洗ってきます。ます
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『葛飾大名神』

俺の名前は葛飾大明神。今日もクレイジーでやかましい目覚まし時計で目を覚まし、起きぬけの顔にバターを塗りたくる。お前の言いたいことは分かる。だがこれは俺のポリシーだ。とやかく言われる筋合いはない。あんまり文句を言うと、俺の暑苦しい男の部分が黙っちゃいねえぜ?俺の一日は一杯のコーヒーから始まる。淹れたての熱々のコーヒーを俺のコップの部分に注ぎこむ。しかし、今日は生憎の雨。俺の折り畳み傘の部分を忘れず鞄

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なんかフライパンがヌルってしてた気がするから帰って洗ってきます。ます
21

『帰郷』

季節はもうすぐ冬。僕は電車に揺られている。車窓からは赤や黄色に紅葉した山々が見え、その裾野には一面田んぼが広がる。車内アナウンスが懐かしい駅名を告げ、僕はホームに降り立った。深呼吸をすると少し冷たい空気が肺を満たし自然と頬が緩む。やっと帰って来たんだ、この街に。もしかしたら誰か知りあいがいるんじゃないか、そんな期待からか一緒にホームに降りた人の顔を自然と見てしまう僕がいた。少し小腹が空いたので、脇

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ぶんつくぱーつくつくつんぱ、ぶんつくぱーつくありがとう
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『質問』

<質問者 yuki07さん>
先日、佐藤さんがヤカンの底でビビデバビデブーしていたのですが、私でもこれから毎日お稽古すれば、ホームで電車を待っているようなちょっとした時間にも、ビビデバビデブー出来るようになれるでしょうか?ちなみに私のスペックは、27才、OL、独身、太陽に吠えろの幼稚園の先生に似てるってよく言われます。甘いと言うのは重々承知です。自分でも虫のいい話だと思います。しかし真剣に考えてい

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真ん中に鼻がついてればたいてい気が合いますよ。
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『スーパーマン』

なんか今日慌てて家を出たから、うっかりあのベルトつけちゃったみたいでさっき歩いてたらいきなりスーパーマンになっちゃった。

ベルトに呼応した僕の胸板はミチミチ凄まじい音をたててまるでギアナ高地のごとく隆起し、瞬く間に胸のボタンは秒速1000kmで放たれた。そうしてルーナ山脈が消し飛んだんだ。それを隣で杖をついて見てた白髪の仙人が『な、なんて若者じゃ。こやつ…こやつ地形を変えよった!凄まじい気迫じゃ

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なんかフライパンがヌルってしてた気がするから帰って洗ってきます。ます
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