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未来のためにやらない

サスティナブルや持続可能性って聞くと、なにか環境にやさしいことをやらなきゃいけない感がある。
行動すること、始めることはなんだか偉いことをやっている雰囲気がでて体裁が良いだろう。
ですが、やらないことの方が重要だったりもする。
やらないって聞くとマイナスのイメージでカッコつかない。やっている感もない。

私は歯医者です。医療ではやることが善です。健診、検査、レントゲン、治療に投薬に…ありとあらゆることに病名をつけて、やろうとする。
歯科では早期発見、早期治療を掲げ、積極的に歯を削って金属を入れていました。
どんどん削ることが善。
金属を入れることが正義だった。
その結果、詰め物が劣化し、虫歯をこじらせ、結果的に抜歯を早めてしまった。
開業40年の先生が教えてくれた
「キレイに形成したインレーよりも、応急処置のセメントのほうが長く持った。健全歯を削らない方が良いんだよ。」

医療は余計なおせっかいをする。
生活に困っていない健康な人でも、余計な健診・検査で病気になる。
病気を治療することで、その治療が病気を呼ぶ。
治療の治療によって健康が損なわれることも。
だったら初めから治療しない、検査しない方がマシだ。

健康とは肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。

今の医療は病気を完全に無くすことばかり躍起になっており、肝心の健康が目的ではなくなっている。
私は余計な検査、無駄な治療をやめた。
健康だったらそれでいい。
やらないことが持続可能性だ。
何もしないをしてるんだよ。


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