なぜワークショップなのか?:尺八といけばな

こんにちは。
案内を除いて、今回はワークショップ二人展「わする」の3回目の投稿です。
かなり久々になってしまいました。

今回は我々がなぜワークショップというやり方を採用しているのかについてお話していきます。

前回の記事はこちら↓

尺八といけばなのワークショップ、これまでしてきたこと|ワークショップ二人展わする|note

突然ですが質問です。
①これまで尺八の演奏を聴いたり、いけばなを見たことはありますか。
②尺八の演奏を聴いたことがある、いけばなを見たことがあるという方は、どう聴いていいのか、どう見ていいのか、困った経験はありませんか。

①について
美術館に行って水彩画を見たり、コンサートホールへ行ってクラシック音楽を聴いたりする経験をお持ちの方は、尺八の演奏を聴いたり、いけばなを見たことのある方より多いと思います。
そうすると、水彩を見たり、クラシック音楽を聴いたりする経験と、尺八を聴いたり、いけばなを見たりする経験との差は何でしょうか。
それは大抵の方にとって、尺八といけばなは身近ではないからだと思います。
その原因はおそらく、尺八といけばなは小・中・高の授業で扱ったことがないことにあるのではないでしょうか。
それに対して、絵具で絵を描いたり、ピアノなどの楽器を演奏したりと、少しでも経験のあるものに対しては親しみがありませんか。
この、自らやったことがあるか否かが、身近に感じるか否かの差になると我々は考えました。

②について
鑑賞経験はあるけど、どう聴いていいのか、どう見ていいのかがわからないという経験をお持ちの方もおられるかと思います。
何が正しい鑑賞法かについて述べるつもりはありません。
しかし、鑑賞において着眼点が多いほど鑑賞が豊かになる可能性はあります。
その一番の近道が鑑賞するだけでなく、少しでいいから自ら実際にやってみることが重要ではないかと我々は考えました。

①と②の問題を解決するべく我々が模索した結果、「やってみなきゃわからない」という標語のもと、ワークショップというやり方を採用するに至りました。

まずは自分自身でやってみる。
そして鑑賞の仕方を自らつかみ取っていく。

我々はヒントはお伝えしても答えを提示したり押し付けたりすることはしません。
参加者が自ら体験することで、より発展した鑑賞法を自ら開発・拡張していってもらうことが我々の共通する理念であり願いです。
こうした背景のもと、我々はワークショップ活動を展開するようになりました。

次回は、今回とやや重なりますが、我々がこのワークショップを思いついた背景についてお話ししていきます。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

(柳川)



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