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WASH OUT!! TALK LIVE vol.2

WASH OUT!! PROJECTではハンドジェルの販売利益のうち、1本につき100円を困難な状況にある途上国、及び日本の若者に寄付をします。
その寄付先を決めるために毎週、途上国の活動家や日本の子供たちの貧困等に詳しい専門家をお呼びして「WASH OUT!! TALK LIVE」を開催しています!

第2回目はアンコールワットで有名な東南アジアのカンボジアより青木健太さん山勢拓弥さんをゲストにお呼びしました。
青木さんは人身売買を撲滅することを目指すNGO団体かものはしの共同創業者であり、現在はそこから独立してカンボジアの貧農家庭の女性支援を行うSALASUSUを運営されています。
山勢さんはゴミ山で暮らす人々の暮らしをバナナペーパー商品の生産販売と教育事業を通じて改善していくKumaeを運営されています。
カンボジアの現地に根付いた活動をされているお二人に、このコロナの影響によるカンボジアの変化についてお話いただきました。

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SALASUSU HP: https://salasusu.com/
Kumae HP: http://kumae.net/

今回もTALK LIVEの中で印象に残ったお話を紹介していきます!

1)ゴミ山の人々は暮らせている
今回もはじめは、コロナ以前から生活が苦しい状況にあった人々の様子から話が始まりました。その中で、山勢さんから活動を始めるきっかけになったゴミ山で暮らす人々は以前から変わらず苦しい状況ではあるものの、コロナによる影響はそこまで大きくないという話が出ました。ゴミ山の人々は基本的にゴミ山の中から売れそうなものを探し、それを売ることで生活をしたり、自分たち自身でゴミ山にあるものを消費して暮らしています。このコロナの状況下でも、ゴミは出るため、特別状況が苦しくなるということはなく、以前同様の苦しさではあるものの何とか暮らしていけているというお話でした。

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(山勢さんがForbes 30 under 30に選出された際の記事より引用)
https://forbesjapan.com/articles/detail/29242/2/1/1
前回の渡辺さんのお話でも、このコロナによって大きな影響を受けたのは最貧困層ではないということが出ていましたが、物乞いとゴミ山の人々という違いはあるものの、コロナ以前に最も苦しい状況にあった人々は状況は好転していないものの、よりひどくなってはいないということが共通していました。

2)都市から農村へ
次に農村地域の女性支援を行っている青木さんから、人々が農村にどんどんと戻ってきているというお話がありました。カンボジアは首都のプノンペン、アンコールワットのあるシェムリアップという2大都市があります。プノンペンは経済の中心地で多くの企業が集まる経済都市、シェムリアップはアンコールワット目当ての人々によって支えられる観光都市です。人々はより良い収入を求めて、この2つの都市や、隣国のタイへと出稼ぎに出ることが多いです。
このコロナの影響により、多くの人が集まる都市は機能しなくなってしまい、国境も封鎖されてしまいました。そのため、そこで働いていた人々がもともと暮らしていた農村へと一気に戻ってきているという状況のようです。

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今まで都市は職が多く、稼げるため、多くの人が都市へと出ていたわけですが、裏を返せば農村は職が少なく、稼げないため、このように多くの人々が農村へと流入すると、職業は完全な飽和状態となり、もともと少ない仕事を多くの人が取り合うという状況が起きてしまっています。
この中で、青木さんはマイクロファイナンスへの返済が厳しくなっているというお話をしてくださいました。
マイクロファイナンスとは途上国の農村地域の人々のように信用できる担保がない人々を数人組にして、返済約束を守らせることで、少額のお金を貸し出す仕組みです。今まではお金を借りることが出来ず、何かビジネスをやりたいと思っても出来なかった貧困層が自力で貧困を脱出するサポートとなる仕組みとして10年ほど前に注目されていました。
このマイクロファイナンスには通常の融資と同じように利子が付きますが、コロナの影響によって人が溢れ、各家庭が稼げる金額が少なくなってしまったため、返済が厳しくなってしまっているということでした。
貧困層のための支援策が、貧困層の首を絞める結果になってしまっているという事実が非常に印象的でした。


3)都市経済と農村経済の違い
最後に、このような状況でも農村の人々の多くはなんとか暮らしていけるというお話が出ました。それは、農村では人々が自給自足的な生活を送ることが出来るからということでした。
このお話を聞き、個人的には経済の構造の違いを感じました。都市ではお金というものを媒介に様々なモノやサービスが存在し、どんどんとお金を稼いでいくことが出来る仕組みが出来上がっています。その一方で、農村ではモノやサービスは限られており、お金をどんどんと稼いでいくことはできません。しかし、今回のコロナのように「経済活動」がストップすると、都市の経済は非常に弱いことが明らかになってしまいました。逆に、このような危機の中でも、人々が何とか苦しい中でも暮らしていける仕組みというのは農村のような自給自足の生活でした。
都市に人、モノ、カネを集中させてそれを一気に拡大していく効率的な「経済活動」の中で、私たちは金銭的に豊かになり、以前よりもはるかに便利で優れた生活を送れているように感じていましたが、このような危機の前ではとても脆く、何も進歩していなかったことに気付かされた出来事だと感じました。

今回のTALK LIVEの内容紹介は以上になります。
多くの人の流入で苦しくなるも、何とか暮らしていけるだけのキャパシティをもつ農村と、危機に対して脆く崩壊してしまった都市の対比が鮮明に浮かび上がった内容となりました。
今回のお話から、より良い寄付金の使い道について考えていきたいと思います。

次回はインドネシアより、EARTH COMPANY共同創業者の濱川知宏さんをゲストに招いてお話を伺います!
東南アジア最大の人口を持ち、多様な地理環境の中で様々な人が共存するインドネシアは今どのような影響を受けているのか、お話を伺っていこうと思います。


文責:杉谷


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