国産オルゴールの話。
時計産業の発展とともに歩んできた自動演奏機。手回しの小さなオルゴールは触ったことがある人、多いと思います。
音を奏でるハープの部分に切込みが入っていて、小さなものから18音階、30音階、42音階、50音階、72音階と幅が広くなっていきます。変わり種では50音階を2つつないで、連弾させる…なんてものもあります。
呼吸嗜好品でもあるオルゴール。世界でも指折り数えられるくらいしかメーカーがありません。有名所ではスイスのREDGE、日本ではサンキョーオルゴール(現日本電産サンキョー)とフジゲン、東洋音響。国産第一号を作り出した東京オルゴール(ピジョンオルゴール)はサンキョーオルゴールとまとまったため、現在は国産でメカ(ムーブメント)を作れるのはサンキョーオルゴールだけとなっている現状です。
流行病とオルゴール生産減少
一見何の関係もなさそうな気もしますが、オルゴールの購入場所って、観光地なんです。なかでも小樽・河口湖は大きなオルゴール館があって、流行り病の関係で開店休業状態。
この影響が生産メーカーまで及ばないはずもなく、メーカーサイドから聞こえてくる声には規模縮小という内容がチラホラ…。
確証は得られませんが、このままでは国産オルゴールは消滅の危機に。ひいては世界のオルゴール生産は今世紀でなくなってしまうかもしれないくらいの状況に追い込まれていると考えられます。
オルゴールを見られる機会
そんな危機敵状態の国産オルゴール。医療現場で注目され始めていて、とてもリラックス効果が高いことがわかってきました。
こればかりは音を体験しないとわかりにくいということで、メーカーの一つ、フジゲンさんは体験会を極力開けるように動いています。
「2021 第1回 とやま自遊館特別企画展」を2021年6月18日(金)から富山県富山市の「自遊館」で開催。
フジゲンさんのウェブページを見ると、この他にも体感できる機会を何回か企画してくれています。(信州安曇野と松本、富山が多いようです)
ちょっと珍しいオルゴール「シンギングバード」
内蔵された笛をゼンマイ駆動するフイゴを動かして鳴き声を奏でる珍しいオルゴールです。ほしいけど、なかなか出てこないし、新品はほぼ皆無。出てきても高額で買えません。(笑)
フジゲンさんのオルゴールに関するサイトはこちら。
実はフジゲンさんとは結構長いおつきあいをしている ことほむ です。
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