見出し画像

この先Youtube動画だけじゃなく、オンライン観光・VR観光が増加するかもしれない⁉

新型コロナ禍中で目立ったものがオンライン○○。これほどまで一気にカメラを繋いだオンラインミーティングが増加したことはありません。Skypeが登場したときも話題にはなりましたが、こんなにみんなが一斉に使ったという記憶がありません。

画像1

(出典:「テレワーク下におけるWEB会議利用に関する日米調査」,株式会社ジェイ・ディー・パワー ジャパン,2020年4月27日)

これだけ乱立するオンラインサービスもいずれは落ち着いて、どこかに統合されていくことはなんとなく予想が付きます。しかし着目する所はそこではありません。多くの人がオンラインでの独特の間、素人が撮影した動画・音声に慣れてしまった。それも素人が話す動画に慣れてしまった部分に加えて、移動しなくても良いメリットを覚えてしまったことに着目すべきです。

これは観光プロモーションに対して大きな曲がり角に来たと言えます。どれだけきれいな風景の撮影をし、プロのナレーションとBGMを組み合わせたプロモーションを作ったとしても、その場所へ行った人が撮影してYoutubeにアップしただけにとどまらず、現地ライブ配信する映像が増加した場合、現実がバラバレになるということ。がっかり名所なんて話にならないくらい、行かなくても画面を見ているだけで納得されてしまう可能性が出てきます。これは観光地全体で取り組まなければ、印象と違うものがあった場合に大きくマイナスに働く可能性が高くなりました。逆にしっかり対策などをしていると大きくプラスに働きます。

Youtubeですでにこのレベルで動画がたくさん作らていますので、オンライン観光も時間の問題ですね。

VR観光の素地ができあがった可能性⁉

本物には敵わないから大丈夫‼ と思っていませんか? VR撮影による映像もそうですが、Unreal Engineが作り上げるバーチャルな風景も無視できなくなりそうです。

デモンストレーション映像ですが、VRメガネでこれらの映像を見ると、現実と区別がつかなくなってきます。これは体験しない限り伝わらないですが、こうした世界がより早まった気がします。見ることもそうですが、これらの世界を作り上げる環境は昔と違って作りやすくなっています。

特にリアル志向が強い海外の方たちにとって、VRで自作の世界を作り上げることがとても進んでいて、物理的な距離がある日本になかなか来られないために、こうしたアプローチは定番となる可能性があります。

こうしたアーティストの方たちは自分が持っている情報のイメージで世界を作り上げていくため、現実にはない日本が世界観としてできあがっていきます。プロのアニメーション作品制作のように時代考証や世界観考証、SF考証などはありませんから、クリエイター同士のコミュニティーから得られる情報などがベースとなっていきます。

こうした時、世界観を作り上げる基礎となるものが必要です。多くのクリエイターの方たちはできるだけ資料を集めて作り上げていきますが、そもそも情報がなければ調べようがありません。道の幅や建築物の特徴、なんとなくイメージで作られたものは、現実からかけ離れます。

その結果、日本に来てもありえない景色には出会えないため、よりVRで良くなってしまう可能性が残されてしまいます。逆にしっかりと資料を用意してあげることで、バーチャルな世界にもリアリティ(主に視覚から来るリアリティ)を生み出すことが可能となり、バーチャルのモデルとなった場所へ来たときの喜びはたいへん大きなものに変化する可能性があります。

アニメ作品の舞台となる聖地巡礼ツーリズムはもはや定番となりつつあります。同じことがVRで起こる可能性は十分考えられますし、新型コロナ禍によってVRの普及が早まる可能性があります。世界観を作り上げるためにはどんな資料が必要か。モデルとなる街になるためには、その町の歴史を知る必要があるわけで、遺構の位置や変遷などは記録としてまとまっているのか、シンボルとなる建築物や樹木、地形などに関する資料は整っているのかなど、従来の観光プロモートとは違ったアプローチが必要となってきます。

Twitterによる拡散はもはやメディアを超えています。

この記事を書いている日は「メイドの日」。まーこさんの抜刀動画ノリがすごかったので乗っけておきます。(笑)

こうしてツイッターで話題になることが先で、このあとメディアが取り上げ、再びTwitterで話題になるという繰り返しなわけですから、マスを基本に考えてきた今までのプロモーションではたち行かなくなってきます。そのあたりのことも詳しく書いた本を「ことほむ」で作りました。参考にしてください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?