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Mリーガーに1から麻雀を教えます【アサピンへのエール編】

こんにちわせりん、わせりんです。

今日は、珍しく自分語りというのをさせて欲しいです。今までやってなかった分だけちょっと勘弁してください。

自分はいま29歳、麻雀に出会ったのは9年前の20歳とかそのくらいです。

その時の出会い方ってのは、まあ良くあるパターンで大学の同期生が麻雀が好きで一緒にやろうよって言い出したのが始まりでした。

当時は麻雀の「ま」の字も知らなかった自分ですが

あっという間に、麻雀の面白さに取り憑かれてしまい、一瞬で紹介してくれたひとの熱意を抜き去り雀荘に行くようになって・・・

といった感じです。

もともとセンスというのはあったと思うんで上達速度は人よりは高かったんですが、自分の世界だけで麻雀をやってたら限界が来ました。

その当時、麻雀一番街(以下一番街)ってサイトがあったんですね。

一番街では麻雀が好きな人が集まっていて、管理人の書いた戦術コラムを読めたり掲示板とかチャットかで戦術を語り合ったり、自分の戦術をブログみたいに発信したりと、本当に色々なことができました。

今は無くなってしまいましたがいい思い出です。今も仲良くしている人もいます。

ちょっと話が飛びましたが、その一番街で最もみんながやっていたネット麻雀が「天鳳」でした。

基本的にリアルの麻雀から入って行った僕は、ネット麻雀というのを少し舐めていた部分もあったかもしれません。

その段位システムに魅力を感じ、天鳳位ってのがすごいぞと聞いて

よし、自分が天鳳位になってやるぞ!

そう本気で思ったものです。

今、天鳳をやっている人たちには信じられないかもしれませんが、

その当時は天鳳位が一人もいなかったんですよね。

一番街でも天鳳位は人間の達成できるものではない、どんなに運があったとしても行けない。

そんな会話が毎日のように行われていました。

ある大事件が起こりました。

天鳳位になりそうな人が現れたんです。

それが天鳳ネームASAPIN(以下アサピンでした。

今のように天鳳位は頑張ったらなれる人がいるという認識ではなかったので、それはもう大騒ぎでした。

天鳳位を阻止するためにアサピンと同卓しに行った人たちの行う露骨な見逃しや差し込みとかも問題になったりしました。

それでもです、それでも。

アサピンは見事に初代の天鳳位にたどり着きました。

私は本当にすごいと思いました、
いや麻雀で初めてすごいと思いました。

このレベルの麻雀をやるために頑張らなきゃと思いました。

自分の麻雀はなんて弱いんだと、世界が小さいんだと。

そこから、私はめちゃくちゃ勉強し始めます。

人の牌譜見たり、本を買ったり、実際に打ったり、強い人に質問したり・・・

いまでこそ、こんなに偉そうな記事を書いていますが

私は天鳳だけでも3万半荘位は本当に打っています。

最初に鳳凰民になるのだって1万半荘くらいかかっています。

そのくらいやったんです。

天鳳だけではありません、本当にいろんな店、いろんなルールで麻雀も打ちました。メンバーも色々やりました。

人生の半分くらいは麻雀に使ったんじゃないかって思うくらいやりました。

それは一重に、麻雀が上手くなりたい。その一心で。

どこかにやっぱりアサピンさんの面影というか越えなきゃ行けない壁ってのはいつもあったんですよね。

今でこそ、天鳳位ってたくさん出ていますけど、私にとっての本当の天鳳位はアサピンさん一人なんですよ。

実際に福岡に住んでたときに大会を主催したアサピンさんとと決勝戦で同卓したりもありました。そのときは僕が優勝して圧勝だったけどね!へへん。

そんなことはどうでもいいんですが、Mリーグの記事を書くようになってこのアサピンさんの半荘を見るというのは少し怖い部分がありました。

私のイメージだとミスどころか自分が分からないレベルの打牌があるので取り上げられないんじゃないかとも思っていました。

ごめんなさい、アサピンさん。

あなた、下手です。

いや、めちゃくちゃ下手ではないですよ。でも私が知っているアサピンさんに比べたら死ぬほど下手です。

でも私はあなたが一番強いことを知っています。
だからこれ読んで何か得るものがあればなと思って書きます。

やることはいつもの批評だがな!

あと岡田プロ、ついでにあなたも下手です。センスはあると思いますけど。

というわけで今回は特別編として、アサピンこと朝倉プロの打牌のみを取り上げていきます。四部構成になっています、お楽しみください。

◉はじめに

今日は少し特殊なんですが、強者が強者たるゆえん、というか

結局麻雀って何が大事なのってことが出てきます。

それは技術的なものもそうなんですが、どちらというか向き合い方とか精神面とかそういう話になります。

もちろん、精神論一辺倒ではこの記事の良さは無くなりますので、通常の詳しい解説+アサピンさんへのエール的な精神論みたいな感じでお考えください。

いやw、少し持論や精神論が多いかもしれませんw

松本プロと佐々木プロはかなりいい麻雀を打ってたので取り上げません。

岡田プロも出てきません。最初書いてたんですけどそこまで勉強になるところなかったのでやめちゃいました。

今日取り上げるのは朝倉プロだけです。

贔屓のようで申し訳ないですが、せっかく昔から天鳳をやってきた身なんで、応援する感じの記事を一回だけ書いてみようと思いました。

一回だけですよ、一回だけ。

それでは元気よく日本一ためになる
Mリーグ批判記事に参りましょう!

Mリーグセミファイナル3日目の1試合目の分です。

いつも通りセミファイナルの状況のおさらいから。

もうわかってるよという方は点線内はすっ飛ばしてください。

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【Mリーグセミファイナルシステム】

セミファイナルシリーズは各チーム16試合。レギュラーシーズン終了時点まで稼いだポイントの半分を持ち越す。上位4チームがファイナルシリーズに進出します。

現状のポイントはこちら

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*[Mリーグ成績速報(Twitter:@mleague_results)様より引用 ]

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早速、事件簿1からいきましょう。

◉事件簿1:朝倉プロ、読みを理でねじ伏せる

今回のミスレベル:70/100(同じ週刊誌をまた買ってしまうレベル)

東二局、朝倉プロが岡田プロのリーチに7mを掴んだ場面

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分かりやすいように牌譜にしました↓

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朝倉プロはここから7mを押して放銃します。

筋をカウントしてもらえば分かりますが、この場面もう両面だとしたら残っている筋が47mと36pしかありません。

いくら両面×2のドラ暗刻のイーシャンテンとはいえ巡目が深く、切る牌の危険度や赤が見えていないことと合わせると降りた方がいいと思います。(参考サイト

基本的にマンガンの両面×2の一向聴であった場合でも中盤以降は無筋を切る行為はトントンくらいの行為なのでこの場合は無筋が危険すぎますし、さすがに論理的にはおりた方がいいと思います。

以上です!・・・

これが、普通のMリーガーならそうなんですが、朝倉プロがこれを押した理由は分かります。私も感じた部分です。

実はこのリーチ、岡田プロがツモってからリーチを宣言するまで15秒間もの間があったんですよね。

リーチを迷う岡田プロ↓

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この「間」に関しては確実なことではないですが、私もこの「間」や雰囲気とか顔とか見ててこのリーチ愚形とか安い手っぽいなあと思ったくらいなので、朝倉プロも気付いてるはずです

朝倉プロがこれを押した方がいいという考えは、さすがにMリーガー様なので持ってないと信じるとして、この「間」を読んで、それ込みでまだギリギリ押せるラインと判断して押したんだと思ってます。

それだったらまだ分かります。


さて、ここからは申し訳ないですが完全な憶測です。

僕がすごく気になったことはこの7mを掴んだ時の朝倉プロの表情と雰囲気ですね。↓

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雰囲気とか訳のわからないこというな!
と怒られそうですが、すみません言わせてください。

私はこのとき朝倉プロは感覚でおりた方がいいなあと感じていたのではないかと思うんです。

でも読みと理に甘えて行ってしまった。と言うか、感覚を理でねじ伏せた感じがありました。

私も、感覚を非常に大事にしているから分かります。論理は大事です。論理を知っていることは。

でも、もっと大事なのは論理を知った上でそれでも自分がこっちの方がいいと思う直感にしたがうことだと思っています。

世の中の大半は論理のほうが1000億%大事ですよ。基礎ができてないのに感性とかいっても何の説得力もありませんから。

でも本当の本当のトップとは論理の上に人並外れた感性を持っているものだと思っています。

アサピンさんが活躍した時代はちょうど麻雀の論理ができ始めた頃でした。

今よりも副露率が高く、打点軽視のスピード重視、平面的な判断、オリ重視

そんな今とはかなり違う時代です。

でもこれが正しいんだよとみんなが当たり前に信じている時代でした。

その中で異彩を放っていたのがアサピンさんです。この時代のセオリーとは違った打ち方をして成績をあげていました。

この頃のアサピンさんはあまり周りの意見を聞かず自分の信じる道に進んでいるように見えました。

それでいいんです。

それだけの才能があるんであれば、周りに麻雀に関しての意見を聞いたり参考にしたりすることが間違っています。

あなたの感性を信じればいい。それが正解です。

気になったツイートがあります。

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もう一度言います。

私はあなたがどのMリーガーよりも優れていると思っています。

だから自分だけ信じていればいいです。

口は悪いですが、周りのMリーガーは全員カスだと思っていればいいんです。

自分を信じて思うがままに麻雀打ってください。


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