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なぜあなたはサンマで負けるのか?

こんにちわせりん、わせりんです。

ちょっと刺激的なタイトルにしちゃいましたね。
まあでも、実際にこんな悩みを持ってる人って多くないですか?

「ヨンマでは勝てるのにサンマで勝てない」

よく聞きます。本当によく聞きます。

特に、このようなサンマで勝てないという人はネット麻雀ではなくてリアルで麻雀をやる人に多いです。

なぜなら、リアルでやるサンマというのはヨンマと違って特殊ルールのオンパレードで練習して上達できる場所が無いからですね。

ヨンマはある程度ルールが決まってますからネットでもそこらのフリーでも同じようなルールで楽しめます。

しかしサンマは店やセットをするグループによって本当にいろいろなルールがあって同じようなルールで麻雀ができるということはほとんどありません。

とくに、ネット麻雀とリアルで行われてるサンマの隔たりは大きく、
ネット麻雀では赤一枚だったり、ツモり損だったり、北が抜きドラでなかったりと、全体として打点が低くなる傾向にあります。

それに比べて、リアルで打つ麻雀はセットだろうがフリー雀荘に打ちに行くのであろうが、ほとんどが赤が5に各2〜4枚、ツモり損なし、北は抜きドラと、全体として非常に打点が高い傾向にあります。

みなさんがサンマを強くなりたいと思ったら大体はドラの多いサンマでしょうから、細かいルールの違いとかよりもまず、ドラの多いサンマ(以降普通にサンマって言います)でどのように戦うかを学ばなければなりません。

細かい戦術はここでは取り上げませんが、ヨンマでは戦えるのにサンマで負けてしまう人の助けにかなりなると思います。



◉サンマでは一番何が大事なの?

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中盤だとしましょう。ドラとかはとりあえず置いといてぱっと見た感じイメージでどれを切りますか?

シンキングタイムは1秒です。

1、0

タイムアップです。

はい、そうですね。もちろん89pを切ります。ひっかけでもなんでもありません。当たり前の話です。

ですが、ここで注目して欲しいのはヨンマを基本的にやっててサンマが弱い人とサンマが強い人との脳の認識の違いです。

サンマが弱い人は
「これは一通があるから89pに決まってるよな」
こう思ってます。

よほど7sが枯れていないと89p以外切らないからですね。

ですがサンマが強い人は
「一応89pかな。まあ場況によるけどね」
本当にこう思ってます。

同じ89pを選ぶのにもその理由の強さが全く違います。

サンマが弱い人というのはこの牌姿になったらほぼ100%89pを選択するのに対して、サンマが強い人というのは2~3割は89sを選択します。

ここに、ヨンマとサンマの大きな違いがあります。

さて、サブタイトルの「サンマでは一番何が大事なの?」という質問に答えておきます。

サンマで一番大事なことは
『あがること』
です。

もっと詳しくいうと、あがるためにどうするのが一番いいかを考えることです。

は?当たり前じゃん。
と思うかも知れませんがこれがサンマが弱い人だと全然できません。

この例だってそうです。なぜ89pを払うんですか?一通があって高くなるからですよね。

でも一通のほうがあがりやすいですか?

ペン7sとペン7pはどっちがあがりやすいんですか?

そうです、あがりやすさは変わりません。

サンマの強い人はあがることの大事さを肌感覚で知ってるのでペン7pのほうがあがりやすいと見たら89sを切って一通を見切ることが出来るのです。

サンマ独特の戦い方とか、サンマだけの手組みの違いとかもちろん少しあります。

ただ一番根本的に変えなければいけないのはサンマというゲームに対しての認識の仕方です。
「あがること」がサンマでは一番大事だということを何度も復唱して自分に言い聞かせてください。



◉なぜあがることが大事なのか?

なんでヨンマに比べてサンマはあがることが大事なのさ!

という疑問があると思います。

いくつか理由を上げておきます。

①ドラが多すぎて打点が常に高くなる。

普通に赤がたくさん入っていて、北が抜きドラとなると常にマンガン〜の打点ができるようになります。
サンマはヨンマと違って牌の種類も少ないですから裏ドラやカンドラなど偶然に手が高くなる可能性も高いです。

なので、そもそも打点を見て打つということが有効なことがあまりありません。
ヨンマで常にドラ3のマンガンの手が来てると思ってください。最速のあがりを目指しますよね?

もっと、深く言うとみんな打点が高いのでゲームを制するのは多くあがった人になる傾向があります。

ヨンマでは1000点2回をあがった人よりも8000を一回上がった人の方が大きくリードします。

しかし、サンマではみんなマンガン〜の打点になるので2回のあがりに対しては追いつくには基本的に2回のあがりが必要になります。

あがった回数が勝負を決すると考えると、あがることはめちゃくちゃ大事ですよね。


②横移動になるパターンがヨンマに比べて少ない。

ヨンマで自分がオリを選択しました。そうすると、どんなことが起きるでしょうか?

自分以外にAさんBさんCさんが打ってるとします。自分がオリたのであがるのはこの三人の誰かということになりますね。

Aさんがあがったとしましょう。
そのとき考えられるのはAさんのツモ、Bさんが放銃、Cさんが放銃
この3パターンのうちのどれかになります。自分が被害を受けるのはAさんのツモのときだけですので1パターン、つまり起こる可能性が等しいとしたら1/3でしか自分は被害を受けません。

対して、サンマはどうでしょう。
同じように、自分以外にAさんBさんが打ってるとします。自分がオリたのであがるのはこの二人の誰かということになりますね。

もうお分かりでしょう。

Aさんがあがったとすると
そのとき考えられるのはAさんのツモ、Bさんが放銃
この2パターンしかありません。Aさんのツモのときに被害を受けるので全体の半分を自分が被害を受けてしまいます。

つまり、ヨンマに比べてサンマは自分があがらないとなると被害を受ける頻度が高いです。

なので相対的に自分が上がること自体の価値が上昇してます。

さらに、ツモり損がないサンマではツモられたときの出費がヨンマよりも多いのも理由の一つですね。8000点のツモを三人で割るのと、二人で割るのどちらが出費が多くなるかは考えればわかりますね。


③チーがないためできることが少ない。

自分があがらないとしたときにもヨンマであればアシストをしたり、差し込みをしたりと、あがらない以外にできることがあります。

しかしサンマではチーというルールがないのでアシストすることができません。厳密にはポンはできるので状況を見てポンでのアシストができたりするのですが適当に切っていればいいヨンマの下家へのアシストと違って、ポンは誰にでもされる可能性があるので難易度が高いですよね。

また差し込みも、ヨンマと違って打点が高いことが多いので鳴いてのハネマンが普通に出ます。
マンガン打ってOKってヨンマでは相当差し込みやすいですよね。鳴きにはもちろんリーチにも差し込みやすい。
でも、サンマのマンガンOKってさせることがあまりないんですよね。リーチとかも普通にハネマンあったりするんで。

①〜③の理由以外にももちろん理由があるのですが、この3つの理由から分かる通り

サンマはあがらないと大きく損するということです。

だからあがることが大事なのです。

サンマとヨンマのどちらもやったことがある人はちょっと思い出してみてください。ヨンマで一回もあがらなくても二着とか三着になったりすることありますよね?
でもサンマで一回もあがらなかったときってどうです?
そうなんです。サンマで一回もあがらなかったら大体ラスなんです。

あがらないとサンマはめちゃくちゃ負けるんです。



◉あがることを考えるとは?

一口に、あがるのが大事と言われてもじゃあ実践でどう打てばいいのかわかりませんよね。

細かい戦術とかではないですが、私なりに大事なことをまとめておきます。


①ドラや染め手の認識を変える

ドラは大事でもありませんし、染め手も強くありません。
ドラは打点ではなくて速度的に受け入れ的に必要であれば残しますが、いらなければさっさと切ってください。

とにかく「ドラは大事」という認識を捨ててください。

染め手も同様です。ホンイツやチンイツというのは打点を作るためにやるものではありません。染め手は鳴けることによってスピードアップが見込めるときに使うのです。打点役ではなく、速度役です。

ヨンマで打点として重宝していたこの二つを速度として必要なときに使うという認識に変えてください。


②場況を強く意識する。

サンマは場況の影響が大きいです。
正確にいうと相手のレベルによっては影響度が少し小さくなるんですが、まわりがフリーやセットの中級者くらいまでのメンツであれば場況のパワーは絶大です。そのような人たちは手牌に素直にホンイツ等を狙うので判断しやすいですし、テンパイのときに止めることができません。

ただ場況に関してはどうしても打ってる人の感覚による部分が大きく、正確な数値化というのは難しいです。

それだけではなんの参考にもなりませんので、みなさんが打つときにこう意識してみてくださいっていう決まりを出しておきます。

場況のいい愚形=良形

これを意識するといいと思います。

例えば

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このようなとき。ヨンマ感覚では2pと浮き牌が弱く即リーチですが、サンマは崩しましょう。
先ほど言ったように場に安いピンズの愚形は良形と一緒です。もっというと場に高い愚形なんてものはターツではありません。

2pにくっつく1234pが全部良形以上の待ちになると見て1sから切ります。

場に安い愚形は良形と見ることで思考がシンプルにできるはずです。

なぜ場に安い高いがヨンマよりサンマの方が影響度があるかを一応お話ししておきます。

極端な例でいうと100人で麻雀をやってて一人がピンズに染めてるのって影響全くなさそうですよね。例えその人がピンズを切らないとしても残りの99人がピンズを切って、それにロンできれば自分はアガリとなるわけです。

では2人で麻雀やってるとしましょう。
相手がピンズ染めをしていたらどうでしょう。ピンズ待ちで立直するとその人からはほぼ出ないのでツモるかどうかだけの勝負になっちゃいますよね。かなり影響が大きそう。

というふうに、プレイヤーの一人がピンズは切らないとかそういう偏った場況になったときに人数が少ないと場に与える影響が大きくなってしまいます。

ヨンマは自分以外のプレイヤーが3人と多いために、一人がピンズに染めてピンズが高くなったとしてもピンズ待ちだとしたら残り二人からロンのチャンスがありますが、
サンマは一人がピンズに染めると残りの一人からしかロンのチャンスがありません。

自分以外の人数が少ないからこそ一人一人のウエイトが大きく、だからこそそれに適応した打牌を選ばないといけないということですね。

実際にはカン2sは即リーでいいとは思いますが、サンマだとこれを崩してもいいよってくらいに思ってください。そのくらいの考えでいいです。


③国士無双&チートイ、ホンイツ、通常のメンツ手のどれを他家がやってるかを意識する。

サンマというのはヨンマと違って国士とチートイの天秤で打牌することが多く、ホンイツの頻度も高いです。

というかアシストとかがないので、これ以外の方針になることって少なくて、他家の切り出しでそれを見極めることができれば非常に有利に立ち回れます。

ちょっと例題を出します。

これ何を切りますか?

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シンキングタイムは10秒です。

10、9、0

タイムアップです。

はい8sだと思ったあなた。残念ながら不正解です。
これは9sです。

なぜかを説明します。

対面が4s→2sと切り出しています。
この時点で、ソーズが良くなった!と思うのは正しいですがヤオチュー牌に関してはよーく考えてください。

4s→2sと切ってる時点でソーズのホンイツはないですがピンズのホンイツと決まったわけではありません。まだ国士とチートイの可能性がかなーり残っています。

もしこれが国士やチートイだった場合、9sの価値がめちゃくちゃ下がります。

特に国士の場合は9sが絶対出てこなくなりますし、すでに持たれている可能性まで上がってしまいます。

それに比べて8sは相手が国士だろうがチートイだろうが、ピンズのホンイツだろうが強い待ちにできます。

よってここは打9sです。

これはヨンマでは使わない脳なのでここで概要を覚えて実践で慣れてください。

せっかくなんで少し発展的なものを。
どうするのが正しいかというよりはどのように考えて打牌をするか考えてみてください。

下の牌姿。リーチするのかしないのか、だまにするならどのような考えでダマにするのか。

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はい、それでは私なりの回答をします。

まずこれはダマります。なぜなら4s→2sと切っている対面がピンズのホンイツの可能性があるからです。そうなったときにピンズ待ちの愚形は話にならないのでダマります。

ダマったときに考えないといけないのは対面の役の確定です。

というのも対面がピンズのホンイツであれば待ちは悪いのですが、これが国士やチートイであれば待ちは悪くありません。

つまりこのダマというのは手替わりを待つというのはもちろんなんですが手替わらないとしてもツモ切りリーチをかけるタイミングが存在します。

例えば次の巡目に対面が4pなんかを切ってきたとしましょう。
そうするとこれは国士やチートイの可能性が一気に上がりピンズホンイツの可能性がなくなります。

相手が国士やチートイと分かればこの7p待ちは役牌のシャンポンになってもむしろ待ちとして弱くなる可能性がありますし、中張牌の7p待ちは十分いい待ちなのでリーチということになります。

そういった他家の動向を見る&手替わりという意味でのダマです。

これで説明は終わります。このパートは多分どこにも本に書いてないし、なかなかヨンマを打ってる人は身につかないと思うので大事に心の中に留めておいてください。


◉おわりに

いかがでしたかね。
恐らく細かい戦術とか、これはこれ切りだよというサンマ関連の戦術書やブログ等はあるでしょうが根本的な思考の方法の違いについて述べたものはあまりないんじゃないですかね。

特に、サンマはまだセオリーや戦術というのが確立しておらずその分苦労しますが、逆にいうと強くなればヨンマより圧倒的に実力差をつけれる分野でもあります。

これは少しダークな話になるんですが高いレートとかはヨンマより圧倒的にサンマが多いですし、サンマにはまだまだ弱い人がたくさんいます。多分この記事を読んでる人も、そんなに高いレートではないでしょうがサンマでカモられる!と思ってるから記事を読んでるんでしょう。

この記事は極端に書いてありますが、このくらい最初は極端でいいです。勝てるようになったらそのあと自分なりに調整してください。

この記事があなたのサンマの意識を変えることができれば幸いです。

サンマで勝ったらたくさんお金入るんですからこの記事へのサポートマジでお待ちしてますね❤️

せめてリツイートして宣伝しなさい。

ということで久しぶりの記事でした!

YouTubeあとすこしで出すから楽しみにしといてね。さよならわせりん。

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