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【#Real Voice 2024】 「考えることで上手くなる」 1年・常森瑶平

こんにちは。
この度部員ブログを書かせていただきます。
ア式蹴球部の常森瑶平です。
このような長い文章を書く機会はなかなかない為、拙い文章になっておりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

 

大学のサッカー部は、中学時代や高校時代と比べても全国レベルの選手が集まっており、毎日の練習から感じる彼らのクオリティの高さや意識の高さなどはとても良い刺激になる。しかし私個人としては現在試合に全く出場できておらず、毎日悔しい思いをしている。先輩や同期の選手が試合で活躍している姿を見ては、自分の実力の無さに腹が立つ。


振り返ってみると、私のサッカー人生はそのような苦しく悔しい思いの連続だった。中学校の3年間を過ごした三菱養和サッカークラブジュニアユース(以下、養和)では、高いレベルのサッカーについて行くことに必死で、最初の頃は特にサッカーを心から楽しめていなかったような気がする。練習の時でさえボールを受けることが怖いと思ったこともある。何より自分のプレーに自信が持てていなかった。最初はできない自分を受け入れることができずにいたが、気が付けばそんな自分が当たり前になって、自分に期待することが少なくなっていった。そんな状態で満足のいくように試合に出られるはずもなく、ユースは不合格。わかっていたことではあったが実際に言われた時は、めちゃくちゃへこんだ。この悔しさを晴らすためには、高校で活躍して、結果で見返すしかない。それを達成するために私は選手権に出られるくらいサッカーが強く、頭も良い國學院久我山高等学校に進学することを決めた。他にも迷った高校はあったが、久我山が家から自転車で15分という近さにあったことが最終的な決め手となった。


高校の3年間は本当に様々な経験をした。


1年生の時は、自分と上のチームにいる選手たちとの差が大きく、全部で7カテゴリーくらいある中の1番下のチームにいたこともあった。試合に大敗することが続いて、毎試合7点くらいとられて負けても何も感じなくなった時期もあった。人数がとにかく多いことに加え、もともとのサイズが小さいグラウンドをさらに野球部と半々で使っているため、下のカテゴリーだと練習するスペースが本当に小さい。1時間ちょっとの練習時間でミニゲームだけして終わり、という日も珍しくなかった。しかし、そんな中でも頑張っていれば誰かが見ていてくれるもので、1年生の最後にはサードチームに上がることができた。しかし3年生になり、自分たちの代になっても、試合に使ってもらえるようにはなったもののスタメンで出ることは少なかった。セカンドチームの試合にも出ていたため、1年間を通してたくさんの試合に出場した。試合数が多くなることでできるプレーも増え、自信を持てるようになった。自分が成長し、上手くなっている感覚。それを久々に味わった。しかしそれでも選手権の大事な試合ではピッチに立つことができず、ベンチから試合を見ることしかできなかった。こんな自分が情けなかった。


このように、私のサッカー人生には成功と呼べるような出来事は一つもなく、とても平凡で、改めて自分で振り返ってみても物足りなさを感じてしまう。中学の時も高校の時も変わらない。結局中途半端なままで終わってしまったのだ。


では、何が自分に足りていなかったのか。このような結果で終わってしまった原因は何なのか。


足りなかったことなど挙げたらきりがないが、唯一挙げるとすればそれは、考えることだ


考えることとは、自分と向き合うということだ。自分には何ができて、何ができないかを本気で考えること。自分が成功するためにはどうしたらよいかを本気で考えること。練習の目的を考えること。中学や高校の時の私は、考える量が圧倒的に足りていなかったように感じる。何も考えずにただボールを蹴っているだけの自主練をしていたり、好きなことしかやっていなかったり。自分に足りていないものを本気で考えることをしていなかった。何よりも、自分のことを分かった気になっていた。自己分析をきちんと行えておらず、何が自分の課題なのかもわからない状態でどれだけ練習を重ねても、成長スピードは上がらない。


「自分との対話ができる選手しか成功しない」


高校時代の監督が何度も言っていた言葉だ。自分との対話とは、先ほど書いたようなことだと思う。自分の苦手なことや、足りないことが何なのかなど、弱い自分と向き合うことは意外と難しい。今の自分にとって本当に必要なことは何なのかを考え続けるのはさらに難しいことだと思う。しかしそれができれば、自分の課題が明確になり、毎日の練習の質が格段に上がる。成長スピードも上がる。もちろんすぐに変化は起こらないかもしれないが、毎日のちょっとした意識は4年間で考えれば雲泥の差になるだろう。大切なのは、結果が出なくても腐らずやり続けること。中学、高校の時にあのような経験ができて良かったと思えるように、4年間積み上げて、スケールが大きく逞しい選手になるために、大好きなサッカーをもっと上手くなれるように、考えてサッカーをやり続ける。



次のブログは、ア式1年が誇るファンタジスタ岡村珀(1年・早稲田大学本庄高等学院)です。
彼のセンス光るパスやボールタッチからは目が離せません。守備でもさぼらずに献身的にボールを追いかけまわします。また、一人暮らしの彼は自炊も頑張っているらしいです。つまりナイスガイです。そんなナイスガイな彼が何を語ってくれるのかとても注目です!


◇常森瑶平(つねもりようへい)◇
学年:1年
学部:法学部
前所属チーム:國學院久我山高等学校


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