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【#Real Voice】 「3年目」 3年・丹羽匠

「誰かのために」

よくア式で使われることばで3年間でよく聞いてきた。

特に今年はよく聞いた気がする。

誰かの役に立つこと、貢献すること

これら無くして成り立たないものがほとんどで素晴らしいことだと思う。

でも今、活動をしている中でこの言葉が
必ずしもプラスの作用だけではないような気がする。

自分のことを棚に上げて、
相手に対して「〜をしてあげている」という傲慢で恩着せがましいものや、
社会や外部へ認めてもらうためにとりあえず言っておけばよい言葉になってる気がする。

ア式蹴球部では、
「存在意義」や「社会との接続」など
サッカー以外の部分が重要視されていて、

自分達の活動にはどのような価値があって
何ができるのか、
他人にどのような影響を与えることができ
何を求められているのか。

そういった活動をする上での考えを特に意識する機会が増えた。

今までにそこまで意識したことはなく、
ただサッカーのことばかり考えていた自分にとっては新鮮で、自分の成長や今後のためにも必要な学びであり、ア式は凄いなと入学当初感じたのを覚えている。

でも今は逆に

社会や外面を意識しすぎるあまり
自分達がやりたいこと、純粋にサッカーに没頭する時間がなくなってきているように感じる

自分達が好きではじめたサッカーがいつしか
「誰かに認めてもらうために」するものになっている。

「誰かのために」が間違っているとは思わない
自分の捉え方の問題だけなのかも知れないが、

自分がはじめたサッカーは、「誰かのため」ではなく自分がやりたいもの。

その中で、期待してくれる、応援してくれる、サポートしてくれる人を認識し、その人たちへの感謝の思いを持って活動するべきだと思う。

毎週末、試合のメンバーに入ったか、連絡をくれる弟や楽しみにしてくれている両親。

現状を気にかけて連絡をくれる、中学のコーチや高校のクラブで関わった人たち。

練習後遅くまでケアルームで治療してくれる稲葉さん。

縦割り班のリーダーで、1番迷惑をかけたのに
仲良くしてくれて、面倒を見てくれている。
ひろき君

いろいろ相談に乗ってくれたり、一緒にアイリーグを戦った。
はるき君

大学に練習参加したときから、ずっと気にかけてくれて、仲良くしてくれている。
ゴリ君

遠方の試合の前泊で2時間以上選手のケアをしてくれる。
江田

公式戦のメンバーに入ったら、声をかけてくれる後輩達。

それ以外にも、大会やリーグを運営してくれている人たちや部の活動を支援してくださるOB、OGの方々など
サッカーができる環境を作ってくれている人たち。

直接関わってくれている人だけではない。
多くの支えてくれる人がいる。

その人たちへの感謝は持ち続けながら、

自分の好きなサッカーで、

「自分のために」

支えてくれる人たちに、

少しでも応援して良かったと思われるように、

何かを返していきたい。

今年のインカレ、

そして、大学最後の来シーズン、

できることなら1番わかりやすい

目に見える「結果」で返すために、

自分の出来ることをやっていきたい。



丹羽匠(にわたくみ)
学年:3年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:ガンバ大阪ユース


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