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「志」 1年・江田祐基

平素よりお世話になっております。
今回、部員ブログを担当させていただきます
人間科学部1年の江田祐基です。

私は現在、ア式蹴球部で学生トレーナーとして活動しています。今回は、私がなぜ浪人生活を経てトレーナーをやろうと決めたのかについて書こうと思います。

拙い文章ですが、最後までお読みいただけたら幸いです。


私は去年の今頃、グラウンドではなく某予備校の自習室の机に向かっていました。
その当時は本番まで残り数ヶ月だったので、試験本番の日から逆算して1ヶ月単位で何をやるべきなのか目標を設定していました。そして、その目標を達成するためにやるべきことを1週間単位に振り分け、さらにそれを1日単位のスケジュールに落とし込んで勉強していました。

そんな生活を送っている中、ふとした時に

「自分は将来何をやるために今勉強しているのだろう?」

そう疑問に思う瞬間が度々ありました。

私の同期である周りの友人たちは既に大学に進学し、自分のやりたいことを自由にやって楽しそうな大学生活を送っている。それに比べて私は大学に進学する選択肢はあったものの、その選択肢を捨てて浪人生活を送っている。そう考えるとなおさらその気持ちが強くなる一方でした。

そこで、一旦勉強のことは忘れてその疑問に対して自分なりに考える時間をつくることにしました。

まず始めに自分が将来何をやりたいのかを考える前に、そもそもどのような人になりたいのかを考えてみることにしました。

なぜなら、

どのような人になりたいのかを考えることによって、自分が今後1人の人間として生きていく上での目指すべき1つの指針になり、その考えが自分の中での志にもなるからです。
何か困難な壁にぶつかった時や、自分がどの道に進もうか迷った時でも、その自分の志に沿うように生きれば少しは気が楽になると思います。
要するに、自分の中での1つの志は、自分が今後生きていく上での方向性を示してくれ、自分が困った時の最後の拠り所になるのです。

そこで考えてみたところ、

「他の人に良い影響を与える人になりたい」

このことが最初に頭の中に浮かんできました。

こう志すようになったきっかけは、私の高校時代の経験にあります。

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私は幼稚園から高校3年生までの約14年間、サッカーを選手としてやってきました。
高校に入学するまでは特に大きな怪我をすることもなくサッカーをやっていましたが、高校2年生の夏に怪我で手術をすることになりました。
手術後、怪我した箇所は順調に回復し、数週間後には本格的なリハビリが始まりました。
リハビリは高校のトレーナーの方がいる治療院で行うことになり、当時自分を診てくれていたトレーナーの方には親身になって自分の復帰に向けてのサポートをしていただきました。
こんな自分のためにも全力を尽くしてくださる方がいる、自分も周りの人のために何かを尽くせるようになりたい、こういった感覚になったのを今でも覚えています。

この時の経験がきっかけで、私も他の人に良い影響を与える人になりたいと志すようになりました。

そして次に、何をやりたいのかという本題について考えてみることにしました。


「自分のこれまでの経験を上手く生かすことができるものは何かないのか。」


こう考えているうちに1つ頭に浮かんできたものがありました。

それが「トレーナー」でした。

私が約14年間やってきたサッカーの経験。
高校生の時に怪我をした経験。
この2つの経験を生かしつつ、
他の人に良い影響を与える人になりたいという志を形にして表現できるのはトレーナーではないのか、と。

トレーナーであれば、怪我をした選手を多く診る機会があります。その中でも自分が診た選手が競技に復帰し、さらに試合で活躍したら、私はその選手に対して少なからず何か良い影響を与えたことになるのではないでしょうか。もしそうであるとしたら、これは自分の中にある志に沿っていることにもなります。


今後、学生トレーナーとして活動していく上で何度も壁にぶつかる時があるでしょう。その時は自分の志に立ち返り、一歩一歩進んでいきたいと思います。
周りからの信頼を得るためには大変な労力と、とてつもない時間がかかるけれども、失うのは一瞬であるということを忘れず、素晴らしい同期、上級生、スタッフ、自分に関わる全ての方に感謝しながら、学生トレーナーとして、そして人としても成長していきたいです。

長くなりましたが最後までお読みいただき、ありがとうございました。


江田 祐基(えだ ゆうき)
学年:1年
学部:人間科学部
経歴:西東京市立田無第三中学校→日本大学鶴ヶ丘高校

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