見出し画像

【#Real Voice 2022】 「超ポジティブに妥協する」 2年・アイクソエ怜生オーエンス

本日部員ブログを担当します、2年のアイクソエです。
せっかくこうやって部員ブログとして発信できるタイミングなのでこのブログを読んでる皆さんの心にちょっとでも残ってくれたらなぁと願いつつ、気張りすぎずに書いていきます。ぜひ最後までお読みください!


普段の僕を知ってる人たちがどう思っているかは分かりませんが、実は物事について無駄なほどに考え込んでしまうことがよくあるんです。
この考え込みグセは小さい頃からで、「なんで人って生きてるんだろう」とか、「死んだ後ってどんな感覚なんだろう」とか哲学的なことを小さいながらに考えていた気がします。お堅い少年ですね。

…とか言いつつ、20歳になった今でもその考えグセは健在ですし、よりエスカレートしてる気もします。
今回はそんな考えグセのおかげで最近になって気付くことができ、自分が生きていく上でとても役に立っているなと感じる考え方を紹介したいと思っています。

それは「超ポジティブに妥協する」ということです。

僕は小さい頃から負けず嫌いで何においても1位が取りたい子どもでした。小学校で硬筆の選手に選ばれた時も、「筆圧が大切です。」と先生に言われた日から下敷きに跡ができるほどの筆圧で極太の字を書いて自分が1番上手く書いてやろう。と思っていました。マラソン大会も1位しか嫌でしたし、図工での作品作りも常に、職員室前のあの棚に展示されてやろう。と思って熱を込めてやっていました。なかでも名前順においては絶対的なプライドを持って1番を死守していたので、高校に入り「アイクソエ」をも凌駕する「アイカワ」という名字が現れた時は、とてつもなく焦りました。(3年間同じクラスにはならなかったので名前の順無敗記録は続いています。永遠のライバルアイカワくん、名前お借りしました。ありがとう。)

これらから分かるように僕は俗に言う「完璧主義」だと思います。何かに取り組む時に手を抜いたことが基本ありません。負けたくないので。この考え方はもちろんこれまでのサッカー人生にも大きな影響を与えてきていると思います。つい最近までの僕にとってなにかを「妥協」するということはすなわち、自分に負けることであり、それは結果的に誰かに負けることになるという悪いイメージしかありませんでした。

人は生きている中で数えきれないほどの決断をしているとどこかで聞いたことがあります。そして僕はこれまで何かを決断する時に必ずと言っていいほど厳しい方を選んでいました。個人的な感覚の話になってしまうのですが、日々生活している中で僕の中に常に理想の人間像が生きている気がしています。そして決断のたびにその理想像の背中を追うように行動しているのです。

例えばきつい走りのトレーニングのラスト1周、ラストスパートをかけるのか、かけないのか、悩んでる間にもうその理想像は真っ先に自分を追い越しダッシュをしているのです。

よく誘惑に負けそうな時に天使と悪魔が出てくるといったフィクションがありますが、僕の場合は強烈な影響力のある「大魔神」(先程言った自分の理想とする姿)が出てきて、僕のことを厳しい方向に導いてくれる。といったイメージです。上手く表せてるかな笑。

サッカーにおいてこの大魔神は自分を成長させてくれるありがたい存在であると言えます。

しかし、日常生活においては一概に良い影響を与えるとは限りません。相手の顔色を伺いがちな自分にとって、人との関わりの中で体力を消耗するなと感じることは多々あります。1対1で話していて少し沈黙が続けば、「自分がなにか先に喋らなければ」、暗そうな人がいたら「元気づけないと」、周りの人たちが盛り上がってなかったら「自分が何か面白いこと言わないとダメだ」そうやって理想の人間に近づこうと常に我先にと行動し続けてきましたが、ある日ふと思ったんです。

疲れた。と

サッカーではプロを目指す中で妥協なくやりたい、そのためには人としても素晴らしくありたい、だから日常生活においても良い人間で居続けなければいけない。自分の中の大魔神の要求は日に日に僕を追い込んでいたように感じます。そしてそのプレッシャーによって日々の生活を楽しみきれなくなっている自分に気付いたのです。

これはマズイな。と思いました。
理想に追いつこうと努力する。それは人々の間で美しいこととされています。それは間違いありません。しかし、

あなた自身がすでに持っている人としての魅力を皆さん忘れていませんか?

周りには家族や友達、テレビに出ている芸能人やSNS上のインフルエンサーなど素晴らしい人間がたくさんいます。つい比べてしまうし、それによって自分が常に何か足りていないのではないかという感覚に陥ることもあると思います。
僕にとって比べてしまうその対象は常に「自分の理想とする人間像」でした。
ですが落ち着いて考えてみて気付いたんです。

自分って既にかなりイイもん持ってるじゃん。と

足りないものを探しがちな僕たちですが、そのせいでもう既にそこにあるあなたの良いところ、魅力を忘れていませんか?

これに気付いてからというもの、日常生活において無駄に疲れることが無くなりました。何かを決断する時「理想はこうだけど、ここは頑張らなくてもいいところだな」と

「超ポジティブに妥協する」

ことができるようになりました。

頑張り時は人それぞれあると思いますが、頑張り続けなければいけない人なんていないのです。ありのままのあなたで既に最高なんです。

それを踏まえた上でも妥協したくないもの、それがあなたが本当にやりたいことなのではないかと思います。

僕にとってそれはサッカーです。

プロになる夢は小学生の頃から1度もブレたことはありません。今後も大魔神にお尻を引っ叩かれながら頑張って行こうと思っています。

長い文章をわざわざここまで読んでいただいてありがとうございました。もうすぐ3年生となり、大学サッカー生活の折り返し地点に差し掛かってきてしまいました。今後も日々一生懸命頑張るので応援よろしくお願い致します!!

社会人リーグの思い出
わちゃわちゃ同期

◇アイクソエ怜生オーエンス◇
学年:2年
学部:商学部
前所属チーム:早稲田実業学校高等部



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?