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「今、私が思うこと」 Vol.1 3年・西川玄記


10年後の自分へ、そしてみんなへ


10年後、このnoteを読んでいる僕はどこで何をしているだろうか。
その時には、今この時に僕が情熱をかけていることはオレンジ色に輝いているだろうか。


正直に胸の内を明かすと、今ここまで情熱をかけて行動していることひとつひとつが正しいかも分からないし、人生長い目で見たときに自分がどこに向かって努力しているのかも分からないことがある。
考えれば考えるほどきりがない。でも考えてしまう。
その繰り返しで今日も布団にもぐる。
そしてまた、朝が来て目を覚ます。そして行動する。考える。
ゴールのない迷路でひたすらもがいている感覚に近いな。

「先の未来で過去を振り返った時に、その過去が何のためだったかを教えてくれるんじゃないかな」
先日、尊敬するある先輩と昼食を食べていた時に、彼が僕に対して発した言葉だ。
書き出してみると当たり障りのない、誰もが理解できるこの言葉。
でも、すっと腹に落ちた。
久しぶりに感じた、点と点が繋がっていく感覚。

今この時に、未来の世界がどうなるか、自分がどうなっているか、何も分からないだろう。
分からないはずなのに、僕はそこに答えを求めていた。ずっと求め続けていた。
でも、もうそれはしなくても良い。
だって未来にいる僕が教えてくれるから。

だったら、どうすれば良いか単純明快だ。
ただ、「今この瞬間を全力で生きる」こと。
それが全てだと思う。とても抽象的だけど、今の僕にはこう言うしかないと思う。
今、全力で何かに向き合って努力すれば、未来の僕がこの瞬間を振り返って後悔はしないだろう。
そして何より、今この瞬間に全力を尽くすことは楽しい。


「今この瞬間を全力で生きる」ということは人間の本質なのかもしれない。
弱さを見せれば後悔が生まれる。
僕を含め、体育会の学生は常日頃から全力で取り組むことができる環境がある。
だからこそ、その本質に気付かずにに分かるはずのない未来に悩む人が僕を含めて多い。
イメージしてなれるほど簡単じゃないし、今この瞬間に分かることじゃない。
その時にならないと分からない。


そしてこのご時世、
コロナがその本質に気付かせてくれた。
体育会生は、試合はもちろん、練習すらもできない状況が続いている。
その期間、僕たちは満足に競技することを取り上げられ、何を全力で取り組んでいるだろうか。

こういう状況でこそ、人間としての本質が問われると耳にすることがある。
まさにこのことだと思う。
「今この瞬間を全力で生きる」ということ。
外出自粛が続く今、何ができるだろう。怠惰な毎日を送っていないだろうか。
それは数年後に振り返って、どう思うだろうか。

これまでの当たり前の日常が奪われて改めて気付いた。
人間として生きていく上で大切な本質に。


10年後、僕たちは30代になり、社会人として日本社会を引っ張る立場にいると思う。
その時にも、このコロナの爪痕は大きく残っていることだろう。
そして、嫌でも今この瞬間を振り返ることになるだろう。
未来の自分はどう思うだろう。


だから、僕は今この瞬間を全力で生きようと思う。
不要不急の外出を控える。
収束後に大きくジャンプするために、必死に準備を重ねる。
できることは必ず一人ひとりあると思う。

若い僕らにできることが必ずある。
後悔はしたくないし、してはいけない。

未来の僕らが、「今」に輝く色を塗ってくれることを信じて今日も全力で生きる。


最後に一言、
先日のア式蹴球部のSNS投稿で田部井悠(3年)が言っていたように、君は大丈夫かもしれない。
でも、君にとって大切な人、誰かにとって大切な人は大丈夫じゃないかもしれない。


またみんなの日常が戻ることを祈っています。



◇西川玄記(にしかわはるき)◇
学年:3年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:金沢桜丘高校


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