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【コロナ解体新書3】 日本経済・世界経済は これからどうなるのか?

※こちらはYoutubeチャンネル「和佐大輔/疾走する車椅子社長」の【コロナ解体新書】日本経済・世界経済はこれからどうなるのか? を書き起こして編集したものです


和佐:どうも和佐です。

「コロナ解体新書」シリーズとして第3弾になりますけど、今回も木坂さんに話を伺っていきたいと思います。

木坂さん、よろしくお願いします。

木坂:はい、お願いします。

和佐:今回もオンラインです。

一本目で結構色んな話をしてるんで、まず全体像をつかみたい人は1本目を見ていただければ、と思います。

で、2本目で東京が封鎖されるのか、ロックダウンされるのか、みたいな話をしてるんで、そこが気になる人は2本目のほうを見てください。

今回は経済っていう話に絞って話をしていきたいな、と。

木坂:はいはい。


--コロナ時代のビジネスとは?--

和佐:2本目の動画でも話してましたけど、コロナで死ぬ人よりも経済の自殺とか、そういう理由で死ぬ人の方が多いんじゃないか、という話が出てきましたけど。

これから実際どうなるのか、ですよね。世界経済的には大打撃なわけじゃないですか。

木坂:大打撃ですね。

和佐:物流は止まったりとか、工場止まったりとか、そもそも都市が封鎖されてたりとか。

だから世間では、「やっぱインターネットってすごいよね」みたいな話になってると思うんですよ。

例えばNetflixとかが好調とか。家にいれば必然的にNetflix見るじゃないですか。

木坂:そうだね。

和佐:Youtube、Netflix、amazonプライム。そのへん見ると思うんですけど。

そういうのが伸びてて、逆にリアルで接触を持つようなビジネスっていうのがどんどん衰退していく。そういう状況にあると思うんですよね。

そういうのを見て逆に「インターネットはチャンスですよ」って言う人もいれば、そういうふうに言ってない人もいっぱいいると思うんですけど。

どうなんでしょうね。結局、実体経済がシュリンク(縮小)しちゃうとすべてに影響を及ぼすわけじゃないですか。

木坂:及ぼすね。

和佐:だから、「インターネットだけいい」みたいなことではなくなってきますよね。

木坂:もちろんそうだね。

インターネットっていうのは、推奨してる人たちは多分、結局“人と接することなく経済活動ができる”っていうところに利点を見出してるんだと思うんだけど。

それは結構"枝葉"の話だと俺は思うんだよね。

すごく短期で見れば、、ネットで何か買えるっていうことは外に行かなくていいわけだから、そりゃあeコマースとか伸びるだろうし。

和佐:そうですね。今この会議をやってるzoomも、株価伸びてますもんね。

木坂:そうそう、だから短期で見れば伸びると思いますよ、ネットっていうのは。

だけど、これは俺がずっと取ってる立場ではあるけど、ウイルスとか細菌とかっていうのは、どれだけ人間を殺そうが結局最後は共生していくわけよ。

根絶したウイルスとかってあんまりいないから。だから何らかの形で人間は共生していくんだよ。

今回のコロナだったら治療法が確立するか、ワクチンが開発されるか、集団免疫が手に入るか、大体この3つのパターンがあると思うけど。

いずれにしても最後は「コロナってそういや、新型って言われてた時あったよね」と、いわゆる新型インフルエンザみたいな扱いになっていくわけ。

もうみんな覚えてないと思うけど、新型インフルエンザって世界的には今回のコロナより騒がれてたんだよ。

和佐:新型インフルエンザって、なんか定期的にありますよね。

木坂:これは結構混乱を招いてるとこでもあるんだけど、どっから説明しようかな。インフルエンザの話だけでいいか。

新型インフルエンザは2009年に流行ってるんだけど。

例えば、これ聞いてる人の中には、去年のインフルエンザワクチン12月とかに打った人いると思うんだ。

あなたが打ったワクチンは、新型インフルエンザのワクチンです。

和佐:あ、そうなんですね。

木坂:(新型インフルエンザは)2009年から実はずっと流行しています。

和佐:なるほど。

木坂:だからインフルエンザ……もちろんマイナーチェンジはしてるんだよ。

だけど「型を言え」って言われたら、2009年に流行ったあいつがずっと流行(はや)っている。

で、この流行ってるっていうことがどういうことを意味してるか、みんなよくわかってないんだけど。

ウイルスってひとつの時期に1種類しか流行れないんだよ。

例えば、“インフルエンザなら”って意味だよ。

“コロナなら(ひとつの時期に)1個のコロナしか流行れない”ってそういう意味だよ。

“全てのウイルスの中で(ひとつの時期に)1個しか流行れない”じゃなくて。

“インフルエンザウイルスの中では1種類の型しか流行れない”ってことね。

“2009年に流行った新型インフルエンザウイルスが、その他の新型インフルエンザウイルスとの生存競争に勝ち続けてる”ってことだよ。

和佐:なるほど、そこで(ウイルス同士が)バッティングしちゃうですね。

木坂:そう、だからウイルスは実は人間といかに仲良くするかが生存競争の生死を分けるのよ。

だから、人間を殺しまくるSARSとかMERSみたいなウイルスってのは、もう聞かないでしょ。

和佐:聞かないですね。

木坂:あれ、人間と仲良くできなかったから終わっちゃってんの。

和佐:なるほど。それもちょっと聞きたかったですね。

今回の話とはずれるかもしれないですけど、今回のコロナ、SARSの姉妹ウイルスってことですよね。何が違うのかなって。

木坂:何が違うって言われると、色々違いはあるんだけど……。

でもこれはね、結構興味深い部分はあって……まあ、これ多分音声を分けたほうがいいと思うよ。次にしたほうがいいと思う。

和佐:はい、了解です。

木坂:ただ俺は、結構"SARSのウイルスとの連続性”っていうのは、仮説として持ってる。

和佐:なるほど、じゃあ元々SARSがあって、それが変化して……

木坂:そう、なんらかの形でね。これはまた次とか、音声を分けたほうがいいよ。長くなる。

和佐:了解です。

木坂:で、何だっけ?

ウイルスはウイルス間の生存競争がまずあるの。それに勝ち残ったウイルスが流行る。

で、その新型インフルエンザって2009年に言われてた時は、まさに今の新型コロナと一緒で、「鳥とかから突然変異して人間に感染するようになったインフルエンザだ」と言われたわけ。

和佐:“鳥インフルエンザ”とか言われてましたもんね。

木坂:言われてたでしょ。「これはヤバイ」「誰一人免疫を持ってない」と。

だから「10%ぐらいの人が死ぬ可能性がある」って言って、WHOなんかが今回のコロナの100倍ぐらい騒いでたんだよ。

和佐:なんか結構すぐ収束したようなイメージもありますけどね。

木坂:そうでしょ。元々あったインフルエンザの薬とかが、意外と効いたんだよ。

和佐:そういうことなんですね。なるほどね。

木坂:だから思ったより大した事にならなかったわけ。それで、しゅーんって収束していったんだけど。

でも、話の根幹は「薬が効いたからよかったね」とかじゃなくて。

"結局人間はほとんどのウイルスと共生する"っていうことなのよ、どういう形にせよ。

和佐:なるほど。

木坂:だから今回のコロナも、何らかの形で共生すると思う。

なぜかっていうと、さっき出てきたSARSとかMERSみたいに毒性が強烈じゃないから。特定の条件を持った人間だけが死んでいくから。

ってことは、対策が立て易いといえば立て易い。そこさえ守ればいいんだから。

だから最終的には共生していく形になると思う。何年かかるかはわかんないけどね。

だから、そういうような前提で考えていかないといけないと思うのよ。

そうすると、短期的に「インターネットがいいですよ」とかいうのは些細な話であって、長い目で見た時には、コロナの影響っていうのは経済にあんまり関係ない、と思うんだよね。

どういうビジネスが流行るとか……例えば「これからテレワーク、リモートワークが主体になるんですか? 」って言われたら、俺はならないと思う。

「人の意識がそんなに変わると思いますか? 」って言われたら、変わる奴は変わるけど90%以上は変わらないと思う。

木坂:喉元過ぎて熱さ忘れていく奴が大半だから。

目先目先でいくんだったらもちろんインターネットとかお勧めするのが正解だと思うけど、本質的な話をするなら「ちゃんとしたビジネスを作ってください」としか言い様がないよね。

和佐:なるほど。まあ流行り廃りみたいもんですよね。

木坂:ああ、そういうことです。

和佐:今だったら飲食店やるのはなかなか厳しいかもしれないけどYouTuberやるのは流行ってますよね、みたいな。

木坂:だけど飲食にせよYouTuberにせよ、最後まで残ってんのは同じ特徴を持ってると思うんだよ。人から選ばれるって言うのは。

和佐:これ難しいとこですよね。これから色んな会社が潰れていくわけじゃないですか。で、失業者も増えていくってことになってくるんですけど。

木坂:そうだね。

和佐:こう言っていいのか悪いのかわかんないですけど、ふるいにかけられるというか……。

木坂:でも本当にそうだと思うよ。

和佐:て考えると、普通の人にとっては結構厳しい話だな、とやっぱ思うんですよね。

木坂:そうだよね。

こういう試練っていうのは色んなところで訪れるわけじゃん。

例えばインターネットでさ、何でもいいけど、サイトアフィリとかやってる人。Googleさんの気分次第で、このコロナ以上の破壊力を持った“何か”が来たことなんて過去いっぱいあるわけじゃん。

だから、"環境がこちらに課してくる試練"っていうのは、最終的にはみんな平等だと俺思うのよ。

和佐:なるほど。

木坂:こう言ったら本当に身も蓋もないけど、しっかり準備ができていた人は大丈夫だし、準備ができていない人は考え直さなきゃいけない事がある、ってことだよね。

和佐:そうですね、これは難しいとこですよね。

木坂:ただやっぱり、あまりにも社会が混乱するほどに不安定化したりとか、犠牲が出たりすると、しんどいから。

そういう人たちに、猶予っていうか……その為に色んな助け舟みたいのが色んなとこから出てくるっていうのは、俺は良い事だと思う。

和佐:本質的にはやっぱりまた復活するわけなんで、景気というか、混乱はいつか終わるわけじゃないですか。

だから、そうなった時にまた同じように、もっと言えばもっと盛り上がるようにできるビジネスをやってるのかどうか。

今回の事で「要らね」って思われたら、もうそのビジネスは復活はしないだろうし。

木坂:そういうこと。

和佐:「なんかよく行ってたけど、やっぱ要らないな」みたいな。そうなってきちゃうってことですね。

木坂:なってきちゃうよね。


--そもそもバブルが弾けただけ?--

和佐:てなるとやっぱり、粛々と自分のやるべき事やらなきゃいけないんですけど。

一方で、その実存のある形とそうじゃない形もあるじゃないですか。

経済って、例えば金融とか、なんて言うのかな……大恐慌になるかもしれないですよね。可能性があるじゃないですか。

あれよあれよという間に株が下がって、通貨の価値も下がって、みたいになっていくと、それって僕らがいくら頑張ってもコントロールできない部分ですよね。

木坂:できないね。

和佐:だからそっちの危険性というか、そっちが恐いなーって思ってる人もいっぱいいると思うんですよね。

木坂:それは、株とか不動産とか、資産を持ってる人ってこと?

和佐:持ってなくても、単純にそこがシュリンク(縮小)すると、全てに影響が出ると思うんですよね。

木坂:だけどほとんど今の市場に出てるのは投機マネーで、それが引いてるだけだから。今はもう、市場が実態経済を反映してないから。

言ってしまえば官製相場みたいなもんで。世界中の中央銀行を中心として下支えしてて、どんどんバブらせてた状態だから。

実体経済としては今よりも小さいんじゃないか、と俺は思ってるけど。

和佐:なるほど。あんまり関係ないんですかね?

木坂:関係ないっていうか……もちろんその過程で首吊る人はいっぱい出ると思うよ。そのバブルみたいのに張ってた人はいっぱいいるわけだから。

でも「それは自己責任で」っていうのが市場のルールだから。そこに関しては、もうコロナとか関係ないよね。

和佐:なるほどね。

例えば株価が安くなっていった時、仮に「トヨタの株価が安くなりました」ってなった時に、リストラせざるを得ないみたいな状況になったら、巻き込まれる人が出るわけじゃないすか。

木坂:うん、出るね。

和佐:そうすると、その人たちが職を失ってお金がなくなることによって、市場に出回るお金も少なくなっていって、って感じでどんどん小さくなっていく、っていうのはあるのかなと思ったんですけど。

木坂:全然あるよ。

だからそれを防ぐ為にアメリカは2兆ドル経済対策やるって言ってるし、各国色んなの(対策)出してて。日本だけが何か、牛を買う商品券出そうとか魚買う商品券出そうとか、不思議な話をしてるんだけど。

和佐:なるほど。

木坂:火事場泥棒じゃないけど、「どさくさに紛れて利権作ってやろう」みたいな奴らが群がっていくのが、日本の良くないところだよね。

和佐:あれは利権なんですね。

木坂:そうでしょ、完全に。農林水産系の外郭団体の圧力でしょ、あんなの。

和佐:なるほどね。その経済対策って具体的に何を指し示すんですか?

木坂:やれる事はいっぱいあるんだけど。

経済的に説明するとちょっと難しくなるから簡単に言うけど。

今みたいな状況の時っていうのは、地震と違って何にもぶっ壊れてないじゃん。だから供給は減ってないんだよ。

で、みんなが経済活動を控えてるわけじゃん。あるいは失業してお金なくなったら控えるわけじゃん。供給はあるけど需要がないわけよ。

これを受給ギャップっていうふうに呼ぶんだけど、“ここを埋めるぐらいのばらまき”は効果があるんだ。

和佐:なるほど。それは、お肉券とかお魚券みたいなものとはまた意味合いが違うんですか?

木坂:そういう地域振興券みたいなやつでもいいんだけど、そこに利権を作る必要がないんだよ。

和佐:なるほど、そういうことですね。「効果としては期待しているものは一緒だけど」ってことですね?

木坂:一番シンプルなのは、純粋に現金をばらまけばいいわけ。

俺はずっと「10兆円ぐらい補正(予算)組めばいいんじゃないか」って言ってんだけど。

アメリカの220兆は、さすがにちょっとどうなのかなって思うくらいの規模だけど……

和佐:実際そのぐらいのギャップがあるんですかね? 自粛とか閉鎖することによって220兆円分ギャップが生まれる、ということですよね?

木坂:いや、俺はそんなにはないと思うけど、でもわかんない。

要は、大事なのは「政府は本気だぞ」ってことを国民や世界に見せることだから。

日本みたいに「和牛券が」とか言ってたら、本気度がゼロっていうのがわかっちゃうじゃん。だけどアメリカが「220兆やるぞ」って言ったら「アメリカ本気だな」ってなるじゃん。

そういうポーズも含むんだけど、いずれにしても、日本は現実的には10兆円ぐらいだったら余裕で組めるから。それを1億人くらいで割れば、1人10万円ぐらいになるじゃん。そればらまけばいいんだよ。

和佐:1人10万円みたいな話、実際出てるじゃないですか。あれは本当にあり得るんですね。

木坂:あり得るし、今の状況だったら一番シンプルじゃない?

変に「消費税下げろ」とか言ってる奴いるけど、ちょっと筋が良くないよね。ややこしすぎる。

ややこしすぎるし、消費税って、「5%になりました」ってなったら、我々のお財布としては「今月5%分浮きます、来月5%分浮きます」みたいな話になってくわけじゃん。

じゃあ11ヶ月後の「5%浮きます」って必要かね、って話なんだよ。今じゃん、必要なのって。

もしくは2ヶ月後とかじゃん。ちょっと事態が収束して経済活動復活した時に、手元にお金があれば、我慢してた分買うじゃん。

和佐:なるほど、10万円配れば10万円使うだろう、ということですね。

木坂:家族が多い人ほどいっぱいもらえるから安心になるじゃん。

和佐:確かに1人10万円だったら、4人家族だったら40万円もらえますもんね。

木坂:そうそう、それだったら「贅沢しなきゃ家族が2ヶ月3ヶ月暮らせるな」っていう安心感になるでしょ。

和佐:うんうん、確かに。

木坂:そういうのを与えていくことで、いわゆる消費マインドみたいなのもちょっと復活する、と俺は思うのね。

もっといい案はきっとあるんだけど、考え方として一番簡単なのはそういうことだと思う。

和佐:なるほど。

それって、お金の総量は増えてしまうわけじゃないですか。そうやってお金を刷る事によって、でそれを配ることによって。

てなると、通貨の価値ってどうなるんですか? 例えば「アメリカが220兆円ばらまきました」ってなった時に、ドル(の価値)とかはどうなるんですか?

木坂:それは「そん時の市場が決める」としか言いようがないね。

和佐:量が増えたからといって、単純に価格が下がるわけではない、ということ?

木坂:理論上はもちろんそう(量が増えたら価格は下がる)だけど、“この現状を市場がどう判断するか”によるから。

和佐:なるほど、じゃあそれによって「アメリカ経済これから復活するだろう」って希望的観測が動いて、みんな買って値段が上がる可能性もある、と。

木坂:その可能性もあるし、全世界でばらまいたら相対的な価値が中立だから変わらないよね。

和佐:確かに、今までそうやってバランス取ってきたってことですよね。

木坂:そういうことです。

官製相場だって俺が言ったのは、世界の中央銀行が示し合わせたようにどんどん金融緩和して、もう通貨の切り下げ合戦みたいになってて、ここ数年「どうなんすか、それ? 」っていう状況だったわけよ。

そうすると最終的には、価値が中立みたいに見えるんだよね。

和佐:それって麻薬みたいもんではないんですか?

木坂:いや、麻薬です。もちろん。

和佐:それ、10年、20年のスパンで考えたらどうなんでしょうね?

木坂:10年、20年は持たないと俺は思ってたけどね。

だから、今回のコロナがきっかけでバブル、官製バブルみたいなのが弾けただけだ、と俺は思ってんだけど。

和佐:でも弾けた結果もう1回刷るんですよね?

木坂:そうです、だからこれ抜けられないですよ。

「バブルが崩壊したものを埋めるのは次のバブルだ」ってのは昔から言われてんの。次のバブルは何か、ってみんな探してるわけ。

和佐:はいはい、じゃあ正常に戻るわけじゃなくて、バブルの上塗りでどんどん……

木坂:そういうことです。

和佐:じゃあ、バブル自体でかくなってるんですね。

木坂:何をもってバブルと呼ぶか、だけどね。ただ、世界の経済の規模が大きくなってるところを見れば、「バブルは大きくなってる」と言っていいでしょう。

和佐:でも、そうですよね。弾けたらそれを上回るバブルを作らないと、補填できないですもんね。

みんながそういう幻想の中で生きてる、みたいな。

木坂:そう言っちゃっていいと俺は思うけど。

和佐:実態はないんだけど、っていう。でもそれが結果的に効果があるんだったらしょうがないよね、ってことですよね。

木坂:そう。数年単位で言えば、ある程度の経済成長とか安定っていうのは与えてくれるから。それが絶対的に悪い、と俺は思わないんだけど。

和佐:なるほどね、他に特効薬みたいなものもないってことですもんね。

木坂:そうそう。財政タカ派みたいな奴とかは、そういうの絶対許したくない派なんだけど。

俺は別にそこまでそれに興味ないから、そういうものならそれはそれでいいんじゃないですか、っていう感じではあるけど。ただ、筋は良くはないな、と常に思ってるよ。

和佐:なるほどね、そうですよね。美しくないというか。(永遠には)成立しないですもんね。

木坂:そうなんですよ、だからそことは一線を画した生き方をしたいな、っていういうことを俺はずっとみんなに言ってんだけどね。

和佐:なるほど。じゃあもう経済がコロナ、みたいな感じじゃないですか。

のらりくらりと弾けてはまた緩和し、弾けては緩和し、みたいな。

木坂:全くその通りだと思います。これを実はずっとやってきてんの、我々は。

和佐:やってきてるんですね、何十年もね。

木坂:そして今回は感染症で(バブル崩壊が)起こった、ってだけです。

和佐:そういうことなんですね。じゃあ、またどうせ次のバブルが来るんだから……

木坂:そうですよ。だから、これ最初の音声って言ったんだっけ、新しいウイルスなんか無限に生まれるんだ、って。

今後どんどんどんどん生まれますよ、ウイルスにせよ細菌にせよ。

(新しく)生まれるし、今いるウイルスで発見されてないやつとかが発見されたりもするから。いくらでも出るわけですよ。

その中にたまに、こういう大騒ぎになっちゃう奴がいる、っていうだけで。

和佐:なるほど、じゃあうまいことやってる奴は、そのバブルの浮き沈みに乗っかって儲けて乗っかって儲けて……ってことをやってるってことですね。

木坂:その通りでございます。

--“アフターコロナ”時代のリーダーとして--

和佐:まあ、でもそこから抜け出さない限りは結局未来はないわけなんで。僕らは、じゃあ頑張りましょう、ということですね。

木坂:最後はその“謎の標語”みたいになるんだけど。

和佐:でもそうですよね。価値のある事やるしかないですもんね。

YouTuberとかも一緒じゃないですか。

例えば、ゲームでYouTube配信実況してる人がいたとしたら、そのゲームのブームに乗っかって人気になっても、そのゲームが終わっちゃったら人気下がっちゃうんで。

それと一緒ですよね。それは本当に意味のある活動だったんですか、っていうことが問われてると。

環境が安定してる時に、例えば何かのチェーン店とか、そういうのはグッと稼げてたかもしれないけど。

木坂:そう、だから極端なこと言えば、このコロナバブルで儲けた奴いっぱいいると思うんだよね。

今は禁止されたけど、マスクの転売とか最初はめちゃくちゃ儲かったわけだから。ありえない値段で取引されてたから。

あと、コロナセミナーですよ。

和佐:あーはいはい、某氏のね。

木坂:色んな人が実はやってんだよ。

和佐:そうなんですね。僕らもやってるみたいもんですけどね(笑)

木坂:今ね。だからこれを有料化してセミナーにして恐怖を煽るような募集をすれば、めちゃくちゃ儲かるんだよ。それをやるかやんないか、って話なんだよ。

和佐:そこはもうモラルとか倫理観とか……

木坂:てか単純に、価値観の問題だよね。

和佐:「そこまでやって何か意味あるの」ってことですもんね。

木坂:いや本当に。今必要とされてんのはそういう事なのか、っていうところの判断の違いだよね。

別に、そうやって儲けてる奴らが悪い奴だと俺は思わないけど、ただ価値観が全く合わないな、っていう感じ。

和佐:古い世代のリーダーって感じですよね。

木坂:そうだね。なんかもう、アービトラージをひたすら狙って儲けれるとこあったらひたすら儲けるぞ、みたいな。

和佐:「戦後か」みたいなことですよね。

木坂:そうそう、一番仲良くなれないタイプ。

和佐:商魂逞しいといえばそうかもしれないけど。

木坂:そういう人がいるのはいいと思うよ、全然。ただやっぱり友達には俺はなれない。

和佐:利権作る奴も一緒ですよね。

木坂:いや本当に。そいつと楽しく飯は食えない。

和佐:なるほどね。「こんな利権作ったんだよ」みたいな話しかできない。

木坂:「いいなー、俺にも一個くれよ」みたいな。何だよその話、って感じじゃん。

和佐:なるほど。めちゃくちゃ面白い話でしたね。

じゃあ別に悲観する……立場によると思いますけど、今回の事でリストラに遭うとか職を失うとか、って人もいると思いますけど、チャンスはまた絶対あるし。

木坂:これも慰めみたいになっちゃうかもしんないんだけど、リーマンショックの時も言われたし大震災の時も言われたし、こういう経済的なシュリンク(縮小)があると必ず言われるんだけど。

大不況の時に必ず、次の時代を創る企業とかアイデアが生まれてんのね。だからこういう時、そういう希望ってのが絶対生まれるんだよ。

やっぱ人間って、逆境に襲われた時にいつも以上の力が出るんだよ。だからそれを信じて、悲観的になりすぎずに何事も前向きに考えてやっていきたいよね。

和佐:そうですね、確かに。これを期に色々勉強してみたり、今までチャレンジできなかった事にチャレンジしてみたり、やってみるといいかもしれないですね。

木坂:そう。そうすると、“アフターコロナ”なんて言われてるけど、次の時代の価値っていうものが生み出せるかもしれないから。

和佐:確かに、これからの時代を考えると、AIによって職がどんどんなくなっていくとかの問題もあると思うんで、結局それと同じですもんね。その前触れというか。

木坂:ほとんどの職は(新型コロナウイルスが生まれなかったとしても)どの道なくなるんだよ。

早くにそれが訪れただけだ、っていうふうに思えば、「若いうちにそれが訪れたから適用できる可能性が高い。チャンスだ」っていうぐらいに思ってほしいね。

和佐:確かに、20年後から見たら「逆にあの時あの会社倒産してよかったね」みたいなことになるかもしれないですよね。

木坂:結構あるんだよ、そういう話って。

「あの時に会社が潰れて放り出されて自分で頑張ったから今があるな。あれ本当に良かったな」って思うことあるはずなんだよ。

てか、そう思えるように今頑張るべきなんだよ。

和佐:僕が「怪我して良かったかな」みたいな。

木坂:そうそう、「歩けなくなって結局一人じゃ生きていけなくなったけど、あれがあったから今があるよな」って思える面がすごくあるじゃん。そういうことですよ。

和佐:そういうことですね。

じゃあ希望は捨てずに皆さん頑張っていきましょう、ってことですね。結局「頑張っていきましょう」になるんですけど。

木坂:そう、最後はね。

和佐:じゃあ、ちょっと長くなってきたんで今回はこれで。また引き続き色んなテーマで撮っていきたいと思います。ありがとうございました。

木坂:ありがとうございます。



編集者:椋木愛美

引用元:【コロナ解体新書】日本経済・世界経済はこれからどうなるのか?


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