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業界のパイオニアとして、事業開発とエンジニアを結ぶ架橋であれ


エンジニアと事業開発、双方の橋渡しとなるゼネラルマネージャーとして活躍する東さんに、社員インタビュー第一号としてお話を伺いました。


ー 改めて東さんの社内での役割を教えてください。
WARPSPACEって、肩書とか職位がほとんど色分けされていないんですよね。明快に分かれているのはエンジニアかビズデブ(Business Development)の二色しかないです。僕はその中間に唯一いるジェネラルマネージャーという立場になります。

ー 入社される以前は何をされていましたか?
もともと大阪出身で、23歳の頃にIT関連で会社を起業。その後共同起業でもう一社、情報サービスの会社を起業しました。それぞれ受託開発やインテグレータの様な仕事をしていて、その後40歳の頃に東京に出てきて、サイバーセキュリティの仕事をしていましたね。
その間に青年会議所でいろいろ動いていた時期もありました。

ー なるほど。もともと宇宙業界に関わってはいなかったんですね。
そうなんです。

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ー WARPSPACEにはどのようなきっかけで入社したのですか?
青年会議所でいろいろ動いていた時期に現CEOの常間地と知り合っていて、彼がずっとぼくのメンターだったんです。
サイバーセキュリティの会社から僕がちょうど離れるタイミングで、常間地が「WARPSPACE代表に就任するから『一緒にやろうぜ~!』」という投稿をFacebookで見て、「あ、やりまーす!」ってコメントしたのが最初でしたね笑

ー そんなあっさりと!?
はい笑


外部から宇宙業界に参入したからこそ見えることとは

ー ちなみに、それまで宇宙業界に興味はありましたか?
ゼロでしたね。笑 まったく未知の世界でした。
興味レベルで言うならばスターウォーズを見たことがないぐらいです。ただそういう神秘的で謎の存在、というのは嫌いではなかったですね。まさかそういう仕事に就くとは思っていませんでしたが…笑

前職のサイバーセキュリティもそうなんですけど、民間のマーケットがそこまで大きくなくて。特に宇宙業界はこれまで官需中心のビジネスだったので、産業になり得ないのではないかとまで思っていました。

ー それでも思い切って宇宙ビジネスに転身したのはなぜだったのでしょうか?
僕自身が二社起業していたこともあって、事業が自走するまでがどれだけハードワークかというのは身にしみてわかっていると思っています。自分にきっかけをくれた常間地のことは尊敬していたし、それを支えたいというのが最初の動機ですかね。

ー 業界というよりは人だったんですね。

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(左:常間地CEO 右:東さん)


今、宇宙に携わってみて思う事

ー 今、東さんはどのように宇宙業界を見ていますか?
本当にこれから公共事業が民間事業へ移行して増えていく、まさに黎明期なのかなって思いますね。自分たちが今取り組んでいる開発は、成功したからといっても爆発的にインフラとして浸透していくようなものではなく、少しずつソフトウェアの波が広がっていって、結果宇宙に対する利活用がいろんな業界で進んでいくものなんですよね。

一つ一つが小さいものであってもその集合体がインターネットになるように、今いろんなベンチャー企業が先行投資をして「宇宙」に向かって行っている。自分たちはまさにその「one of them 」だと思っています。

ー 自分たちだけで業界を開拓しているわけではない、ということですね。
ー その黎明期の中で業界に携わる事への興奮、みたいなものは感じていますか?
宇宙産業の話って、結構非現実的で実生活とちょっと離れたところに存在しているんですよね。結構そういう話って、何らかの形で僕たちに夢とか希望を違った角度から与えるものなのかな、という気がしていまして。

例えば最近の社会だと、スマートフォンや通信、コンテンツが充実していると思うんですけど、ちょっと前からしたらものすごい光景なんですよね。それでも今はありふれた光景になっている。すると人の感動って、同じものでは感動できなくなると思うんです。その次のステージ、またその次のステージという風に人間の欲は成長していく。

宇宙旅行とかの「宇宙産業×民間事業による利活用」はそのステージになりつつあるとも思っています。なので今宇宙産業の開拓者として、夢や希望、人の欲、新しい価値観を作っていく仕事かなと感じています。


ー とてもいい仕事ですね!
ー 開拓者であり続ける中で、気を付けていることがあれば教えてください

開発とビズデブの双方を見る僕としては、会社全体のリスクマネジメントをどれだけできるかが肝かなと思っています。
これから会社が取り組もうとしている開発や目指すものは、その製造難易度がとても高いものなんですよね。そもそも宇宙に送るモノというのは、作って打ち上げたらもうメンテナンスがほとんどきかないわけで、ものづくりに要求される精度が高くなります。

これまでの開発ではそこまで”しびれる”ような場面は幸いありませんが、今後直面した時にそれを乗り越えられるようなチームを今のうちから作っていくことや、会社としてのキャパシティを拡大していくこと、リスクを小さくしながら最悪のケースを乗り越えていく力をつけていくためにあえてチャレンジし続けることが、大事になってくると思います。

ー 最後に、会社の9つのCompass of Behaviorについて、東さんが最も大事だと思うことを教えてください。

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これは僕の中でトッププライオリティが決まっていて、「Respect your crew」ですね。

その理由は全員が全員違う価値観を持っていて、同じ日本人の中でも多様性に満ちている。その中で同じ目的に向かって集合してやっていくってすごく難しいことだと思うんですよね。

それでも同じチームに属しているという中で、本当にその人たちを束ねているのは一体何なのか考えてみるとそれぞれいろいろな思惑があるはずで。それを一つの目的に向かって調和させるには互いをリスペクトするしかないと思います。たとえ共感できない様な状況であっても、互いを知れば互いを理解することはできると思っています。

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ワープスペースって根本的に僕がやろうとしてこなかった新しい会社です。

日本の伝統的な会社の様な部署割りの中で育ってきたし、ウォーターフォールって呼ばれる開発手法では部局制で進めていくのが効率いいんですよね。
ただ、新しいもの、新しい価値をクリエイティブに生み出していくためには、これまでの組織形態って非合理的なものだと思います。なのでこのワープスペースで僕は、クリエイティビティを持ちながらも、製造部隊として着実に進まないといけないという、相反するスタイルを融合させた会社を目指しています。

9か条は今のスタートアップとしてこれからの若い価値観を取り込んで成長する、クリエイティビティをベースとして作られている。それでも重厚長大な宇宙のものづくり産業に挑んでいく、すごいチャレンジングなものだと思います。


ー WARPSPACEが求めるこれからの人材像も教えてください
高い開発力をもちつつ、ビジョナリーな発想を作って実現していく人材を求めていきたいですね。これはチャレンジングで普通じゃない試みだと思っています。

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相反するものを捉えるときは、新しい次元に放り込んでその二つをくくってしまうしかなくて。ワープスペースという一つの新しい価値観が、トラディショナルな培ってきた技術がないとできない物理の集合体の世界に、脳の中で発生する新しいサービスを融合させてって包んじゃう。
「そんなこと出来るわけない」ぐらいのビジョナリーな発想の中で、どこまでなにが実現できるのかという実現可否をできる限り詰め込んでいく。

そんな発想と実現可否をどちらも詰めていくことが必要になってきますね。



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