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テン年代の美少女ゲーム

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2010~2019年の美少女ゲーム文化とその周辺について語っていきます
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#テン年代

テン年代のエロゲを振り返る(2019年編)

テン年代のエロゲを振り返る(2019年編)

2019年4月、ついに30年続いた平成が終わった。生前退位ということもあり、改元はちょっとしたお祭りムードの元に行われた。平成という時代を回顧するムーブメントも起き、平成を通じてポップカルチャーとしてのプレゼンスが大きくなったオタク文化を回顧する様々なテキストが発表された。この記事もそのようなブームの一環として書き始めたものである。
平成は1989年に始まる。その時期はアダルトゲーム業界の勃興とも

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テン年代のエロゲを振り返る(2018年編)

テン年代のエロゲを振り返る(2018年編)

2018年は改元も迫る中で、エロゲーの中でも時代の変わり目を感じるような作品が多かった。エロゲー業界全体としては衰退も目に見えてくる一方で、新しいブランドの中には勢いを見せつけるものもあり、総じていえば業界全体がそれなりに盛り上がった一年であった。

この年のビッグイベントといえばやはり30年以上続いてきた「ランスシリーズ」の完結が挙げられるだろう。前々から予告されていたランスシリーズ最終作の『ラ

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テン年代のエロゲを振り返る(2016年編)

テン年代のエロゲを振り返る(2016年編)

2010年に入ってからひたすらエロゲ業界は衰退を続けてきたが、2016年はエロゲ業界が下げどまった年として語られることも多い。「歴史に残る名作」として知られるような作品はない一方で、新興メーカー、新しい作風、新しいファン層が着実に育っていた時期でもあろう。

スマホとの共存を目指すエロゲ業界2016年にもなるとスマホゲームはもはやオタク文化の中心といってもいい状況であり、エロゲ業界はスマホとの共存

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【テン年代のエロゲを振り返る】コラム:エロゲコラボカフェの歴史

【テン年代のエロゲを振り返る】コラム:エロゲコラボカフェの歴史

2016年編を書いていて『ワガママハイスペック』について書こうと思っていたのですが、このゲームはわりと若い世代から支持を集めた作品だと思います。

特に若い世代の特徴としてグッズやイベントを重視する傾向がみられると思います。缶バッチを大量に集めたり、ライブに行ったりとかですね。先日行われたまどソフトライブも盛況だったようです。

リアルイベントやグッズを重視する今日のエロゲオタクにとって重要に思え

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テン年代のエロゲを振り返る(番外編: 海外エロゲーマー動向 その2)

テン年代のエロゲを振り返る(番外編: 海外エロゲーマー動向 その2)

前回の続き。

2017年に行った日本語を母語としない21人のエロゲーマー(?)達に行ったアンケートの結果を公開しています。今回は主に文化的差異からくるであろう違いに焦点を当てた質問の結果について紹介します。

日本では人気があるが、英語圏では人気のないビジュアルノベルはありますか。『CROSS✝CHANNEL』『家族計画』『ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-』を挙げる人が多かった。

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テン年代のエロゲを振り返る(番外編:秋葉原ソフマップアミューズメント館大看板について)

テン年代のエロゲを振り返る(番外編:秋葉原ソフマップアミューズメント館大看板について)

テン年代も終わりですねということで,最近はテン年代の美少女ゲームというnoteを書いています.noteは記事にヘッダー画像を指定することができるんですが,やはり回顧録ということで,当時のエロゲの看板を映したいという気持ちがありました.幸いなことにCCライセンスの元,使用可能な写真がいくつかあったので使用させていただいています.

https://note.mu/waravim/m/m79d2ec4

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