ちょっと短めの競馬レース回顧【フローラＳ、マイラーズＣ、福島牝馬Ｓ編】

【福島牝馬ステークス】

素質馬が遂に花開く。アナザーリリックはワンターンでも結果を残しているが、基本的には小回り巧者。リオンディーズ産駒は良い成長曲線を描く馬が多いが、この馬も良い未来が待っているのでは。ハイペースに泣き笑いする展開の中、クリノプレミアムの立ち回りの上手さも好印象。ルビーカサブランカは出遅れてなければ、もうひと脚使えたかも

【マイラーズカップ】

勢いよりも格や実績が重視されるレースだったが、今年はその傾向が一変した。その前提を考えなければ、パワー型のソウルラッシュの末脚爆発は納得がいくもの。あとはＧⅠでそれが再現できるか。レース自体は前で粘った馬に利があった。２・３着は非根幹距離で強い馬だった点は、今後の予想でも気をつけたいところ。ベステンダンクは重馬場巧者とはいえ、実に何度でも蘇り、驚かせる馬である

【フローラＳ】

フェアリーＳの価値は年々上がっているのだが、今年は特に興味深い結果が続いている。先行力と持続力が問われるレースを制したエリカヴィータ。イン有利の馬場バイアスはあったが、田辺騎手のエスコートあってこそ。２着のパーソナルハイは強行軍なんのその。矢作厩舎のテクニックと執念が光る権利取りだ。Ｗリュージュは惨敗。脚を使ったエヴァイユはまだ良いが、何もできなかったスティリアは心配である