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遠くを見るクセ

いわゆる自粛生活期間中は、自宅で過ごす時間が長くなる。そこで、ふと気がついたことがある。それは「常に目の前ばかり見ている」ということだ。

仕事も遊びも、常にパソコンやスマホと睨めっこ。料理や掃除といった家事をするにしても、目の前にある材料やら汚れやらに気をとられるばかり。要するに、「遠くの風景を見る」という習慣が随分と無くなってしまったのだ。スタジアムで数十メートル先にいるプレーヤーを見ていたことが、随分と昔のことのように感じる。

さて、このような「近視眼的生活」に危機感を抱いた僕は、どのようにすれば「遠くを見る」ことができるのか? を考えた。家の中で遠くの風景を見るというのは難しい。ベランダから見える景色にも限界がある。幸いにも、僕が住むアパートの周辺にはいくつか坂道がある。それのどれかを登っていけば、見晴らしの良い場所にたどり着けるのではないか……。

15分ほどの小登山は心地よいものだった。明確に頂上と呼べる場所ではない。周囲は住宅に囲まれている。見晴らしが良いわけではない。
でも、この空き地から見える景色は、良いものだった。なぜなら、遥か遠くにランドマークタワーが見えるからだ。

何かとよく足を運んだみなとみらい・桜木町周辺だが、緊急事態宣言下では気軽に足を運べる場所ではなかった。近づけないことへの寂しさと悔しさが往来する一方、遥か彼方にあるランドマークタワーにピントを合わせるだけで、心の中には安らぎが生まれていたのも事実だった。

やはり、目の前のことばかりに気を取られていると、大切なことを忘れてしまうのだろう。遠くの景色を見るという動作は、自らの心を広げることと連動している。現状に息苦しさを感じぬよう、遠くを見るクセは身につけておきたいものだ

どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)