スポーツ現場の障害予防とパフォーマンス向上に向けて
どうも。藁科侑希(わらしなゆうき)です。
普段は大学教員やスポーツ現場でコーチやトレーナーをしております。
今日が323日目のnote投稿です。
本日は私が学生時代大変お世話になった、石井先生のクラウドファンディング(今日から開始)↓ から思うことについて。
●「研究と実践はこうやるんだよ」を教えてくれたメンター
今朝、TwitterとFacebookにてそれぞれこのようにシェアもさせていただきました。
学生時代、研究活動や論文執筆で何から何まで大変お世話になった石井先生(石井 壮郎) の #クラウドファンディング です。
私も微力ながら支援させていただきました。
石井先生は博士課程を1年で修了(筑波大学大学院スポーツ医学専攻で初の1年での早期修了)されています。
私は指導していただく卒論生の立場で、その研究の進捗を間近で見させていただいてもいました。約10年前ですね。
整形外科医の枠にとどまらない、研究への貪欲さと現場の選手の声に必ず寄り添う姿勢に尊敬の念を抱いておりました。
その時にお話しさせていただいた、石井先生の研究に対する想いや熱意は今でも忘れません。先生はその時から今でも「現場の選手がケガをしないようにする(未然に防ぎつつ)、パフォーマンスを最大化する研究と実践」を貫いていらっしゃいます。
このように石井先生は、スポーツ現場でのケガの予防について、現場の声に耳を傾けることを大前提に、いかにエビデンスを積み上げて整理し実現するかに挑み続けています。
こちらのプロジェクトでのアプリでは、AIを活用したDXを率先して導入することで、予防スポーツ医学の概念で誰もが活用できる・効果的な、現場の指導者必携ツールになると思います。
詳細は、クラウドファンディングの概要を見ていただけると、その系統だった取り組みと熱意が伝わってくると思います。
動画撮影だけで、高精度・簡便に「何をどうアプローチすればいいのか」の指針を示してくれる。
「研究と現場をこうつなぐことが、今後のスポーツ医科学では求められる」という提言でもあると感じました。
ぜひ多くの方に知っていただきたいです。
少しでも気になった方は、↓のページへ。
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●場当たり的な対応ではなく根本的なアプローチを
「研究とスポーツ現場をつなぎたい」
この言葉はよく耳にするのですが、その難易度の高さゆえ、どちらかだけにエネルギーを注ぐ結果になることが少なくありません。
それが全く悪いことではないと思いますが、そもそもなんのために研究をやっていたのか、現場の対応は研究として後世に残るか、が疎かになってしまう場合も多いのが現状なのだと感じています。
こうした問いに対して、石井先生のアプローチは一石を投じるものなのだと思います。
石井先生は基礎研究として、上腕骨の骨頭病変が有痛・無痛問わずあるのではないか、と診察⇨MRI撮影⇨分析⇨予測解析を繰り返していらっしゃって。それが石井先生が修士の学生(整形外科医としても勤務されていました)、藁科が学士の卒論を進める学生の時でしたね。先のFacebookでも述べたように、約10年前です。
●石井先生の修士論文題目|投球肩障害の発症を予測する方法の開発 ~MRI とロジスティック回帰分析を用いて~
●石井先生の博士論文題目|投球障害肩の病変予測システムの開発
この時は正直、研究ってこんなに大変なのか、と思いました。
そして同時に、ケガをなくしたいという想いと場当たり的な対応だけだと長期的に見て意味がないことになってしまうな、とも石井先生の熱意にあてられて感じるようになっていました。
この石井先生との出会いが、私がスポーツ医学の道でどう立居振る舞うべきなのか、何をすべきなのか、の指針となった大本だと思っています。
現に、私の卒論・修論・博論のタイトルから、その後追い感がにじみ出ているように思います。
●藁科の卒業論文題目|バドミントン競技者における肩関節痛の実態とその発症予測 ~ロジスティック回帰分析を用いて~
●藁科の修士論文題目|バドミントン競技者における年代別肩関節痛の特徴
●藁科の博士論文題目|バドミントン競技者における肩関節疼痛発生関連項目の検討
こう見ると、卒論はもろに石井先生の影響を受けていますね。
ロジスティック回帰分析をはじめ、一通りの統計解析にとても詳しくなったのは、明らかに石井先生のおかげです。感謝です。
最初から最後まで、親身に面倒を見ていただいたことを思い出します。
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●選手がひたむきに努力できるサポートをするために
このような研究を背景に、石井先生は下記のようにグループを組織し、情報発信にも力を入れてらっしゃいます。
Facebookページ|スポ・ラボ|https://www.facebook.com/Suporabo
実際に、自身もこれらの発信から博士論文の構想を練ったり、授業での講義資料を作成したり、現場でのアドバイスの参考にさせていただいたりもしています。
このように、「選手がケガを未然に防いで、パフォーマンスを最大化するために」我々が行うことは、選手に紐づく"できうる限りのこと全て"なのだろうと感じています。
「自分の役割はこれなので」
「これは私の仕事じゃないので」
「これだけやっておけばいいと思う」
このように現実から目を背けて、どれか一部分だけを切り取るのではなく、包括的なサポートをどうやって実現するかをエビデンスも活用して考えること。
これが現場に求められるサポート活動なのだと思います。
スポーツ医学の実態調査をはじめとする疫学の基礎研究も、モーションキャプチャのような現場を反映した動作解析研究も、選手の声を反映して選択肢を提示できるアプリの開発も、すべてはこれからの選手・指導者がスポーツ医科学を活用できるようにできるためのもの。
一般社団法人 スポーツサイエンスラボラトリーとは・・・
アスリートを“支える”の立場からスポーツ界に貢献することを目指す団体です。
visionとして「High Performance(パフォーマンス向上) & Minimum Injury(障害予防)」を掲げて、現場で得られたデータをもとに選手・指導者・専門家が一体となって活動をしていこうと考えています。
①現場での経験に基づいた意見交換
②スポーツ現場での情報収集
③前向き研究の実践
④現場のデータに基づいた科学的な障害予防法の確立
⑤現場へのフィードバック・情報発信
(スポ・ラボより引用)
スポ・ラボでの活動の柱ともなっているこの5つを通して、パフォーマンス向上と障害予防の両輪をいかにつきつめるか。
いちサポーターとして、私も研究と現場への貢献ができるように精進していきたいと思います。
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今日はここまで。323日目おわり。
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた明日。
【わらし監修】おすすめのランジエクササイズ動画&解説
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今日の #standfm
#わらし式トレーニング 【通称】 #わらトレ
夜更新予定
今日の #マイキーチャレンジ 【通称】 #マイチャレ #朝活
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毎日のトレーニング投稿は基本以下の3つ。
#マイキーチャレンジ |マイキーのためのシェイプアップベーシックトレーニング
#わらし式トレーニング |バドミントンパフォーマンスアップのための現場向けトレーニング(一部自宅トレ)
#コアチャレンジ |体幹を楽しく鍛えるためのおうちトレーニング
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今後とも引き続き楽しく頑張ります!
【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員
【現在の大学担当授業】於:東京経済大学・千葉大学・日本女子体育大学
<体育実技>
●バドミントン ●卓球 ●バレーボール ●トレーニング理論実習
<ワークショップ科目>
●テーピング・マッサージ実習 ●スポーツ医学理論実践
<講義科目>
●健康の科学a ●健康の科学b ●スポーツとの出逢い
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