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プログラマーだったけど42Tokyoに入りました

私は2020年4月に開校した42Tokyoというプログラミングスクールに在籍しています。職業プログラマーだった私が入学に至ったきっかけや、これからのことについて、自己紹介を交えながら書いてみます。

※写真は、Piscine参加初日に42紹介記事に載った自分の後ろ姿


職歴

私は新卒から15年ほど組込ソフトウェアのプログラマーとして働いてきました。組み込みソフトウェアとは、主に電気製品(業務用、家庭用問わず)を制御するプログラムにあたり、学生時代に「自分のプログラムで物を動かせたら楽しいだろうな」と考えてこの業界を選びました。

言語は主にC/C++を扱ってました。仕事で大変だったのは作った人が既に退職されて居ない古いコードのバグ取りや、1行処理を入れただけでパフォーマンスが激落ちするのをどう回避するか、などが印象的に残っています。

仕事に役立つ勉強をしなきゃ、と思って書籍やネット記事を読んだりもしましたが、組込プログラムに関しては自分の疑問にぴったりと回答が載っているケースは非常に少なかったです。それよりも製品仕様をどうコードに落とし込むかなど、自分自身で捻り出したコードを書いていました。そのため、ネットで調べたり外の情報を取り入れる習慣が身についていませんでした。


このままで良いのか?

数回の転職を重ね、仕事が程よくこなせるようになった頃に、自分は特に優秀なプログラマーでもないし、これが自分の天職なのか?一生の仕事にして本当に良いのか?と思うようになりました。

一般的には、「プログラマーは手に職があるから食いっぱぐれない」と思われているようですが、それでも自分自身は本気になれていないこの仕事を続けていくことに不安がありました。

一方で、プライベートではバンドを立ち上げてイベントを企画したり、長年憧れていた柔道を始めたり、仕事が休みの日は睡眠時間を削って楽しんでいました。

休みにこれだけ頑張れるのに、仕事でも同じように全力で過ごせないものか?

ネットなどで仕事を自分の人生のように楽しんでいる人の記事を見る度に、自分も理想の働き方で生きていきたいと思うようになり、40歳を目前に一旦プログラマーを辞めて将来の仕事を見直すことにしました。


楽しくプログラミングをやれるならもう一度やってみたい

退職して3ヶ月ほどは、会社員時代に書きためた会社を辞めたらやりたいことリストをひたすら遂行していました。普段行けなかった平日ランチを食べに行く、見たかった映画を見る、行きたかった場所に行く、など、気になっていたいろいろなことを体験して過ごしました。

その間、プログラミングには全く触れていませんでしたが、もう一度どこかスクールで勉強をし直そうか検討をしていました。しかし、学校に通っても会社と同じ気持ちにならないか不安で門を叩くことができませんでした。

ふとSNSで友人からのリツイートにより42Tokyoが開校することを知りました。学習できる範囲が広いこと、生徒同士で教え合うスタイル、そして何より学費が無料だと聞いて、「ここで新たにプログラミングを学習できたらもう少し楽しめるかもしれない」という期待が浮かびました。

一旦はプログラミングから離れましたが、自分でプログラムを動かせる楽しさやICT技術の可能性も信じていたので、ここでもう一度プログラマーをやり直すつもりで迷わずエントリーしました。


入学試験Piscineから今まで(2020年1月〜)

入学試験であるPiscineは、つら楽しかったです(これは42の生徒間でもよく使う言葉です)。今までの経験を活かすことはできましたが、改めて0からプログラムを作ることにとまどったり、理解が断片的だったことに気付かされたり、この期間だけでも学びが多かったです。

4月開校予定はコロナ禍で遅れ、かつ、リモート学習に切り替わりましたが、通学のストレスがなかったり、自宅だと食事を自由に取れたりするので、それなりにこのメリットも楽しんでいます。

C言語に関してはプログラマー時代の貯金がありましたが、他の分野(ネットワークやWebサービスなど)では素人同然なので脳みそに汗をかきながら取り組んでいます。Piscine当時はプログラミング初心者だった人にも、今は教えてもらう機会がしょっちゅうあり、感慨深い気持ちと自分も頑張らねばという気持ちで刺激をもらっています。


これからどんなプログラムを書いていくか

Piscine合格から6月の正式開校までに、何か自分でアプリ作ろうと、こんなのがあったら良いなと思うプログラムを作り始めていました。今は年度末リリースを目標にして、42の課題と並行して進めているところです。

今思うと、自分は性格的に「会社が作りたい製品のための勉強」よりも「自分が欲しいソフトのために必要な勉強」をしたいという思いが強いのかもしれません。今は、学習が全て自分のためになるので十分納得した毎日が送れています。

紹介動画でもあるように42での日々は「学び方の学び方」を学習できているように感じます。今の学習がそのまま将来の収入に結びつくかどうかはわかりませんが、時間の許す限り42で学び続けたいと考えています。



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