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名前があったらチケットを買っちゃう芸人①

前回の記事で2020年にブレイクする芸人の予想を書きました。

今回は劇場の出番リストに名前があったら、ついチケット買っちゃう芸人の紹介です。要するに、

筆者の推し芸人


の紹介です。ネタが面白く、是非劇場に足を運んでまで見たい芸人達です。一応、ネクストブレイク枠というラインを設けてるので、去年までに既に売れた感のある 

ミルクボーイ、ニューヨーク、かが屋、さらば青春の光

この4組も推し芸人ですが、今回は紹介を省きます。ボーダーラインとして参考までに。


金属バット

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流石にしつこいレベルで紹介してる自覚あります。ネットにアップされてる漫才、トーク、ラジオなどの無料コンテンツは当然網羅し、ライブにも何度か足を運んだり、特集されてる雑誌やグッズ等も購入してきちんとお金を落としている信者ですので、ご容赦を。筆者が今一番推している芸人です。

前回の2020年のブレイク候補の記事でも紹介しました。今回紹介する芸人の中でも最も売れかけている芸人ですが、世間の注目はまだまだ足りないです。

坊主の小林は本好き、ロン毛の友保は映画好きであり、2人揃ってゲーム好きなので、サブカル系でもあります。支持してるファン層もサブカル系が多い印象(あとメンヘラ)。あと2人ともソッチ系(ゴシップ、反社会、犯罪、宗教)の知識が豊富すぎる。

ボケの小林のブラックメルヘンな話をツッコミの友保が独特な価値観でツッコんだり、逆に話に乗ったりするのが特徴。専門用語(主に工業系や実話ナックルズ系)が多いですが、それを理解してなくてもギリギリ付いていけるレベルになっています。むしろ金属バットが喋った言葉を後でググりたくなるぐらいの病みつきがあります。Aマッソにも似た感覚がある。2人揃って偏った知識と独特な喋り方をしてるため、度々強烈なキラーフレーズが飛び交います。特にブラックジョークをブラックジョークで返した時の爆発力が凄まじいです。最後の締め方は小林のとんち(?)が効いたジョークを友保が雑に締める流れ。

パンチのある内容と独特な喋り方で一見シュール系な芸風に思われますが、実はきちんとしたしゃべくり系の王道漫才師です。分かりやすさと分かりにくさのバランスが絶妙なので、ただ単に尖った芸風ではないことを分かって頂けたら。



ロングコートダディ

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ゲーム好きな2人が考える、フィクションあるあるをいじくった様なネタが特徴的。目の付け所が秀逸だが、マニアック過ぎない設定で多くの人が理解出来る笑いなので、近年テレビなどでネタを披露する機会も多く、名を広げてます。関西ではそこそこ売れっ子扱いかも。自分たちのYouTubeチャンネルもありますが、ほぼゲーム実況です。ネタも見たい。

フィクションあるある系のネタだけでなく、日常系を切り取ったノンフィクション味があるもネタ面白く、漫才もコントイケる達者ぶり。去年はキングオブコントもM1グランプリも準決勝まで勝ち上がっているので、機は熟した感も。ちなみに筆者的にはコント師のイメージが強いです。

YouTubeにあった『褒美』というコントを初めて見てから心をグッと掴まれました。そこからとりあえずネットでアップされてるネタは片っ端から見ました。

眼鏡のツッコミである堂前はネタ中にカクッと肩が落ちるような緩いツッコミが特徴で、そこがネタ中で一番跳ねることが多いです。ルックスと喋り方からして緩い芸風に見えますが、ネタ作り担当のブレーンであり、大喜利を得意としてる事から中身はバリバリのお笑い策士です。

ボケの兎はルックスが絶妙です。特筆ブサイクってカテゴリなわけでもなく、リアリティのあるポッチャリ加減で、何とも言えない雰囲気を醸し出してます。それに加えて中々に天然らしく、声質も相まって絶妙にバカっぽいキャラがハマりまくり。

オードリーやバイきんぐの様な優秀なブレーン系ツッコミと存在自体が面白いボケという組み合わせですが、そこに緩さが加わった居そうで居なかったタイプの2人。



ニッポンの社長

コメント 2020-04-27 212645

THEシュール。系譜で言うと、さまぁ~ず大竹や板尾創路に通ずる、理にかなったシュール。野爆のくっきーみたいなサイケデリック系シュールとは違うタイプ。

いつかの『あらびき団』の放送で特撮ヒーローのコントをしていて、それが初めての出会いだったのですが、メチャクチャ面白く、そこからハマりました。

シュッとしている辻は風格からセンスが滲み出てる。ポーカーフェイスで口数少なめな役をやる事が多く、板尾創路と声質がそっくりな所もシュールな雰囲気に拍車をかけている。色気あるよね、大竹も板尾も。当然、辻にも同じ色気を感じます。売れたらめっちゃモテそう。

ケツみたいな顔してるからケツって芸名になったケツ。顔も体型も滑稽だから何しても面白い。コントでは女形をすることが多いけど、もうズルい。面白いに決まってる。同じセリフや動きを何度も繰り返す役柄が多い。「荷物多いねん!」「パン食うねん」「降りろや!」こんなフレーズをケツが何度も叫んだりしてます。「パン食うねん」は辻のセリフだけど。ブレーンの辻がケツをおもちゃにしてる関係性。

ロングコートダディと同率で今一番好きなコント師です。彼らも同じく漫才も披露するので、オールラウンダーですが、やはりコント師のイメージが強いです。

”辻”と”ケツ”。2人揃って2文字なので覚えやすい。



ななまがり

コメント 2020-04-29 144407

前回のブレイク候補芸人の記事でも紹介しました。

狂気的なボケをやる事が多い森下。写真でナスを持っている方。”かもめんたる”う大(ボケ)と似た狂気系。コッチはよりポップな狂気。ポップだからこそ増長されるヤバさがあります。架空芸能人モノマネをはじめ、あらゆるキャラを使いこなす、新時代の憑依系芸人です。

ダルマみたいな目をしているツッコミの初瀬。こちらもぱっと見からヤバそうな雰囲気。芸人一の声がデカい男。キングオブコントで決勝進出した時(2016年)に初めてななまがりを知ったのですが、その時は正直「ツッコミ、ちょっと下手だな」なんて思ってました。しかし、彼らのネタをいくつか見てくと、初瀬のツッコミも妙に病みつきになります。丁寧にツッコむんだけど、癖があります。

癖というと、どうやら千鳥はななまがりが推しらしい。自分達の番組『チャンスの時間』でも太鼓判を押してました。なんとなく森下と大悟が発想するキャラって似通ったものがあるよね。


蛙亭

コメント 2020-04-29 153050

最近、芸人界隈ではトレンドっぽい男女コンビ。その中でも今ぶっちぎりでネタが面白い。主にコントを披露してます。

今年の4月から東京を拠点に活動を始めましたが、何と運の悪い事・・・2人共キャラが立っているので、テレビウケしそうで、すぐに売れそうな流れだったのに、歯痒い。

男の中野はコント時に演じるキャラがメチャクチャ強烈です。ギリギリ居そうでやっぱり居ないようなタイプ。根が明るい陰キャみたいなタイプ。間抜けな声質とほわっとした風貌で愛されやすいキャラと化してます。コント時のキャラがあまりにも強烈なので、平場では案外普通なのが物足りない。私生活は少し変わり者っぽいけど。これから「もういっちょTV」でもっとフューチャーされて欲しい。

コンビのブレーンは女の岩倉です。コントではリアリティのある女性を演じることが多く、コレが抜群に上手い。どのキャラも基本的に口が悪いのも特徴。コント時の岩倉はやけに可愛いです。平場では人形をよく持ち歩いたりするなどの鳥居みゆき的なエキセントリック系です。ネタ中は変人キャラで平場では普通ってコント師は多いと思いますが、岩倉の場合は逆。新しい。

漫才も披露しますが、コントと比べると、完成度は現時点では正直イマイチですので、見るならコントをおススメします。『マッチングアプリ』は特ににイチオシです。中野の強烈なキャラと岩倉の”少し口の悪いリアルな成人女性”が如実に表現されてます。

蛙亭のネタって男女の生々しい掛け合いをする事が多いのに、2人の愛くるしさがあるキャラのおかげか、多くの層に好きになってもらえる気がします。後味が良いというか、ほっこりするというか。去年のトレンドだった”誰も傷つけない笑い”に近いものがあります。





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