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秋の空

うっすらと秋の気配が

空に漂う

昼と夜の境は

どことなく
居場所がない気持ちにさせる

不安に
知らん顔をして
過ごすには
声を大きくするしかないだろう


風船のごとく膨らんだ
道化のような自己愛は
踊り続けることでしか
カタチを保つことはできない


人は獣から人になり
いつからか
再び獣に帰っているのだろうか

秋の月を見上げながら

崩れ落ちていく
人のカタチを見送りながら

また
今日も夜がくる


愛実


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