中国と国連を切り離せ
■22カ国が動く
中国はチベット人・ウイグル人を弾圧している。これまで知られていたが、中国の人権弾圧は黙認されていた。だがチベット人・ウイグル人の地道な活動で、ようやく国連人権理事会で中国が批判されるようになった。
中国のウイグル族大量拘留、日本など22カ国が停止を要求
https://jp.reuters.com/article/china-detention-uighurs-idJPKCN1U603Q?fbclid=IwAR2LGb4-0c0j_r3Q1xMRWa_KxK4odGwrg2L6VtRV5YIumNM2HPrci2WvNuc
■国連の目的
国連は第二次世界大戦の戦勝国のために造られた。国連は第二次世界大戦の戦勝国が現状維持派となり、今の平和を維持することが目的。このため戦勝国に都合が言いルールであり、国連は戦勝国を守る壁になった。
戦勝国は集団指導体制で世界を管理する。そのための組織が国連。同時に国連は、現状打破派から守る壁になった。だから国連は今の平和を維持するので、現状打破派の国が文句を言っても拒否される。
国連が扱う人権は戦勝国が介入するための大義名分。だから世界各地の人権は無視される。全て戦勝国のための世界だから、国連に人権救済を求めても無駄。
■迷走
国連は戦勝国の集団指導体制で運営されるはずだった。だが冷戦が始まり、第二次世界大戦の戦勝国は東西に別れて対立。国連は集団指導体制で世界を管理するはずが、戦勝国同士の対立の場に変わった。だから大義名分の世界平和と人権など無価値になった。
国連は独自に金を集めて運営できる組織として造られた。そのためオーナーがいなくても国連は独自に動けた。そうなると国連は、独自に世界平和と人権を看板にして商売をする組織に成り下がる。
国連はスポンサーを求めていた時に中国がスポンサーになった。これで国連と中国の関係が続き、中国の人権問題を国連が守る壁になった。
■国連が防御の手段
中国は国連のスポンサーになり、国連は中国の人権問題を守った。だからチベット人・ウイグル人が人権問題で世界に訴えても効果が無かった。
戦略=目的・手段・方法
海洋戦略=目的(制海権の獲得)・手段(敵艦隊+敵基地ネットワークの破壊)・方法(艦隊と基地ネットワークの造成)
軍事から見れば戦略の中身は目的・手段・方法に分けられる。敵の戦略を破砕するなら手段を破壊する。これが基本。中国の防御手段は国連。だから中国と国連を引き離せば、中国を守る壁を失うことになる。
■22カ国
22カ国が中国の人権問題を問題視し、強制収容所の停止要求は良いことだ。これが国連の人権理事会で扱われることは、中国と国連を引き離す引き金になる。今すぐに引き離すことはできないが、22カ国が集まったことに価値が有る。
チベット人・ウイグル人は孤独ではない。22カ国が中国の人権弾圧を批判している。これだけでも国連に、中国との関係を止めさせる圧力になる。
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