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2019年2月の記事一覧

【ぶんぶくちゃいな】「進撃」の北京故宮博物院

わたしは、中国北京にある「故宮」、故宮博物院にあまり良い印象がない。

確かに歴史的文物としては意味のあるものだし、北京を訪れる人には必ず一度は行ってみてほしい場所ではある。だが、わたし自身は1980年代に初めて行って以来、1990年代、2000年代、2010年代とどの年代にも何度か足を運んだが、イメージは悪くなるばかりだった。

もちろん、1980年代に行ったときは初めてだったし、「これがあの故

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【ぶんぶくちゃいな】大ヒット映画「流浪地球」は中国SF大作時代の前兆?

2月5日、春節初日に封切られた中国国産SF映画「流浪地球」がさまざまな騒ぎを引き起こしている。

封切りからわずか9日ちょっとで興行収入は30億元(約490億円)を突破、この勢いなら最終的には50億元(約820億円)達成も夢じゃないと言われている。ちなみにこの興行収入50億元の壁を初めて突破したのは、「流浪地球」の出資者としても名を連ねている俳優、呉京氏主演の前作「戦狼II」(2017年7月公開)

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【ぶんぶくちゃいな】若者たちの春節今昔物語

今週の中華圏は旧暦正月(春節)ウィーク。いつものように、ニュースメディアからは活きの良い情報は枯渇し、新年用に書き溜めておいたらしい記事が並ぶ。とはいえ、今年は春節初日に「国内No.2メーカー製の血液製剤からエイズ陽性検出」というニュースが流れて大騒ぎになり、国家機関もその騒ぎに慌てたように声明を出すなどの動きはあったけれど。

中国人観光客が日本に大量に流れ込むようになって、初めて日本人一般でも

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【ぶんぶくちゃいな】ある汚職事件の偽証記録:事実は小説より奇なり

先週末、中国のSNSでシェアされ、注目を浴びた林小楠・元福建省福安市長の汚職容疑取り調べにまつわる告発手記は、一旦週明けに当初のサイトから削除されたにもかかわらず、新たにその中身を転載したサイトが次々現れている。

わたしも友人がシェアしていたのを拾って読みかけていたときに手記が消えてしまい慌てたが、なぜか再度出現した手記は現在にいたるもそのまま残っており、つまり人々に静かに読まれ続けている。

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