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健常児の私と障害児の息子の幼少期-幸せとは-

私は今まで特に大きな病気もなく、至って健康に育ってきました

近所の小、中学校普通学級を卒業し、高校、大学進学。就職してから大学院にも行きました

先天性の障害者との関わりは仕事で多少ある程度。まさか自分が障害児の親になるなんて思ってもみませんでした。

息子を出産した後
「障害児を産んだ。人生終わったな」

と思ったと同時に
「子供が知的障害があるなんて、不幸にさせてしまって申し訳ない」と思いました

息子は不幸なのか?この問いの答えはまだ出せないです。今は保育園も療育も楽しんで通っているし、日々ニコニコしながら育っています

けど将来ずっと幸せなのか?
それは分からないです。

息子から「なんでダウン症に産んだの?」
と言われたら、もう私は謝り続けるしかないと思っています

でも、時々ふと考えることがあって
健常児の私はずーっと幸せだったのか?

夫が息子を溺愛している姿を見て、ふと思いました。なぜなら、私は幼少期にあんまり父親に愛されてなかったなと、今でも思うからです


私の父は、子供に全く関心のない人でした
3人も子供を作っておきながら、オムツを変えたことは一度も無かったようです。

別に暴力を振るわれたりとかそういうのは無かったのですが、気難しい人で、短気で、いつも顔色を伺いながら生活していました。


母の代わりに幼稚園に迎えにきた時
学校から帰って父が家にいる時
父と母が喧嘩しそうになる時

とにかく気持ちが沈んで、常に緊張しながら過ごしていたと思います

勿論遊んでもらった記憶なんてないし、面と向かって会話したことなんて数える程度しかありません。


そういう幼少期を過ごしていた為か、常に自分に自信が持てず、モジモジしていたと思います。


最近はパパも育児に参加する方が増えてきたと思いますが、幼い子がお父さんと遊んでいたり、二人で出掛けている様子を見ると、私には不思議に感じます

「お父さんと子供って仲良く出来るものなんだ」

羨ましいというより、私の家庭には絶対に有り得ない状況なので、ただただ不思議な光景です


話は戻りますが、私の夫は息子を引き取ると決めた時から、すごく可愛がってくれています

息子の障害をなかなか受け入れる事ができない私に変わって愛してくれているんだろうし、私に負担をかけない様にしてくれているんだろうと思います


あとは私がこんな幼少期だったので、結婚する時に「子供のことは可愛がって欲しい」と伝えました。

自分と同じ様な辛く、寂しい人生を送らせたくなかったからです。


パパと戯れ合い、ぎゅーっと抱っこされ、一緒にお風呂に入ってギャーギャー言ってる息子は、あの時の父に怯えた生活を送っていた私よりは確実に幸せなんじゃないかと思います。

息子は、健常児として生まれた私より確実に父親に愛されています


これからも息子の人生を幸せにしてあげたい

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