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【剣盾S21シングル】筋肉家具入りザシウーラ ~無理禁伝は気持ち0~【最終759位、レート1919】

初めまして。そうでない方はいつもお世話になっております。ありげいつです。

今回は、剣盾ランクマッチS21で悲願の最終3桁を達成したということで、構築記事を書かせていただきます。来期以降の参考にしていただけると幸いです。

TNひかる 最終759位 レート1919

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1. 構築経緯

まず、今期のルールは竜王戦ルール+ダイマックス禁止ということで、禁止伝説枠として最強と思われるザシアンを採用。このポケモンを軸としてパーティを組むことにしました。

そのザシアンが弱い禁止伝説(主にカイオーガ、黒バドレックス)が竜王戦ルールの環境トップとして暴れまわっていたので、周りのポケモンでザシアンを介抱(?)していく必要がありました。よって、ある程度受けポケモンで固める方向性になりましたが、受け3体だと上位禁伝や環境トップの一般ポケモンをまんべんなく見ることはできず、5体だと攻めの圧力が足りなくて相手の受けポケを崩すことができないので、攻め2:受け4としました。

ザシアン受けとして強いヌオーやウインディ、耐久が高く今環境で活躍していたスイクンなどを暗黒強打2発で突破でき、ザシアンの天敵である日食ネクロズマにも強い鉢巻悪ウーラオスを攻めポケの2匹目として採用し、ザシアンに強い黒バドレックス、カイオーガを受けられるチョッキバンギラスとトリトドンも採用。また、環境最強の一般ポケモンだと言われていた悪ウーラオス対策としてガラルマタドガスを入れました。トリトドンまでの4匹だと地面枠やゴリランダーが激重だったため、いい感じに補完が取れています。

あとはザシアン受け枠。その性能のみで考えたらまず間違いなくヌオーかウインディの2択なのですが、ここまでの5匹だと耐久ムゲンダイナ+ヌオーに勝てないため、この並びに勝てるポケモンとして特別な型のシャンデラを採用。本職のザシアン受けとしても、ワイルドボルトを受けられないファイヤーよりは良く、かつ特性「ほのおのからだ」でのやけどチャンスが魅力です。

そして、シーズン途中で、ジガルデを受けられることや、攻撃によって相手のポケモンにより大きな負荷をかけられることを評価し、ガラルマタドガスの枠にマッシブーンを入れて今期の構築が完成しました。

2. パーティ構成 

ザシアン@朽ちた剣 ふとうのけん 陽気ASベース

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182(116)-207(132)-136(4)-×-136(4)-220(252+) 

巨獣斬/じゃれつく/インファイト/ワイルドボルト

最速なのはミラー意識です。個人的には最速ではないザシアンは弱いとまで思っています(さすがに言いすぎか)。また、メタモン対策のためにAを削りました。HBぶっぱシャンデラが残飯込みでA207ザシアンの+2巨獣斬を確定で2耐えします。やはりS17と比べてメタモンが増えたので、この調整は役に立ったかと思います。ただ、ナマコブシなどに対するワイルドボルトが受かるようになってしまいました。余りは耐久に振りましたが、耐久にちょっと振っているザシアンの安心感はいいですね。

途中までじゃれつくが剣舞になっていましたが、4ウェポンあったほうが技範囲的に強いやろと思い、この技構成になりました。


悪ウーラオス@こだわりハチマキ ふかしのこぶし 陽気AS

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175-182(252)-121(4)-×-80-163(252+)

ふいうち/暗黒強打/インファイト/どくづき

受け崩しのためのアタッカーなので、持ち物は鉢巻一択です。冠環境からミラー意識で陽気にしていて、その個体の流用なのですが、意地もありな気がします。相手のウーラオスは基本マッシブーンで受けるためミラー対決なんてほぼ発生しないので。まあでもスカーフ巻いてないカイオーガやミミッキュを抜けるのは大きいかもしれません。やっぱ陽気のほうがいいかも。

確か最終日前日に成功した3桁チャレの前の試合はふいうちでイベルタルを倒し、3桁チャレではヌオーをKO。最終日に最終3桁を決めた試合では羽を休めてきたイベルタルに対してインファイトで突っ込んで倒しました。いいところで必ず活躍してくれた、最終3桁の立役者です。


バンギラス@とつげきチョッキ すなおこし 意地HAD振り

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207(252)-185(116+)-130-×-138(140)-81

かみくだく/ロックブラスト/冷凍パンチ/地震

竜王戦環境の流用個体なので、HD方面が「チョッキ込みでC特化珠サンダーの10万ボルトを媒体としたダイサンダーを超高確率(約95%)で3回耐える」という、この環境にはあまり意味のない調整になっていますが、かなりの特殊耐久を誇ります。黒バドだけでなくホワイトキュレムやウルガモスを役割対象としたり、ミュウツーの波動弾を普通に耐えたりとやりたい放題です。努力値振りの際に参考にさせていただいた記事を以下に載せておきます。

当初はレンチの枠が悪ウーラオスやナットレイ意識の馬鹿力でしたが、それらよりも霊獣ランドロスのほうが多く、そしてウザかったのでレンチにしました。後述するマッシブーンと合わせて数多くのポケモンを凍らせてきました。凍らせるためにレンチを打ちまくってB+1で耐久要塞と化していたルギアを突破したことすらあり、大変申し訳なく思っております(嘘です)。

また、たまに出てくるヌケニンをこいつの砂で倒すのが日課でした。黒バドもザシアンでタスキ付近まで削って砂で倒すことがありましたね。


マッシブーン@ゴツゴツメット ビーストブースト 腕白HBぶっぱ

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214(252)-160(4)-209(252+)*-×-73-99

ドレインパンチ/冷凍パンチ/地震/眠る

この構築のキーポケモンその1です。HP管理さえしっかりすれば役割対象にはまず突破されません。筋肉は裏切らないという圧倒的信頼感があります。

もう少し具体的にこの筋肉の偉いところを挙げていくと、地面の一貫(特にジガルデのサウザンアローの一貫)を切れる、ウーラオスやとんぼ返りする霊獣ランドロスをゴツメで削れる、眠るで体力管理やTODができる、などがあります。ジガルデに関しては、A+6サウザンアローでも急所に当たらなければ3発耐えるので、もし突破できなかったとしてもずっと眠っていればTODを狙えます。またドヒドイデやヌオー、飛行技がないバルジーナに対しても眠ってTODに持ち込むことができるので、数的有利を取ってマッシに爆睡させて勝ち、なんて試合が何試合もありました。

ただウーラオス対面に関しては、カウンターに気をつけないとこちらが突破されて負けてしまいます。悪ウーラオスに対してドンチが最高でも8割弱しか入らないので、最初はレンチから入るのが定石となります。

ちなみにBの努力値の右の*は、こいつがB個体値31ではなく、29の妥協個体であることを示しています。一応チームIDを公開していて、他のプレイヤーさんが自由にレンタルできるようにしているので、包み隠さず報告させていただきます(じゃあ31にしろよ)。まあ実数値にして1しか変わらんし誤差みたいなところはあって、そこに経験アメと王冠をつぎ込みたくなかったのです。すみません。


トリトドン@オボンのみ よびみず 図太いHBベース

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217(244)-×-128(228+)-112-107(36)-59

あくび/熱湯/大地の力/自己再生

努力値配分はgame8さんの記事(以下にリンクを載せます)を参考にさせていただきました。配分の詳しい意図は未だに分からないままです笑 カイオーガ受けの枠なのにHBベースなのは、エースバーンもこのポケモンで見たいから、というのと、選出枠的にマッシブーンが出せない構築と当たったとき、マッシのかわりに物理地面アタッカーを受けるためです。ただ、HBベースだと眼鏡カイオーガの冷凍ビームが受からないので、対オーガ軸では上からカイオーガを縛れるザシアンか悪ウーラオスを一緒に選出するのがベターでした。

技に関しては、とにかくあくびの対面操作と熱湯の3割やけどが偉いです。


シャンデラ@残飯 ほのおのからだ 図太いHBぶっぱ

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167(252)-×-156(252+)-166(4)-110-100

火炎放射/エナジーボール/身代わり/めいそう

この構築のキーポケモンその2です。ザシアン受け兼ダイナヌオー対策。これを両立しているのは世界でも僕のシャンデラだけかもしれません(違ったらごめんなさい🙇)。

ダイナヌオーに関しては、釣り交換などを駆使してシャンデラとヌオーの対面を作り、ヌオーがダイナに引くところに合わせて身代わりを張る。あとはめいそうを積み、こちらの身代わりが割れるタイミングでまたすぐ身代わりを張れば、どくどくが当たることもなく、有利な展開にもっていけます。ダイナにコスモパワーがあったときは火炎放射連打で焼けばTODで勝てます(裏のポケモンがお互いにHP満タンだった場合)。

ただ、この型でもバンギラスや黒い霧ドヒドイデ、身代わり+小さくなるラッキーなどには勝てないので、受けループに強いわけではなく、お相手の選出次第でワンチャンスを狙えるだけに過ぎません。

あとダイマックス砲は普通に無理です。

しかし残飯身代わりとめいそうがかなり強いため、対ダイナヌオーや受けループに限らず、このシャンデラでけっこう勝っていました。それこそ20日と最終日前日の3桁チャレを通したときは、両方ともこいつが大活躍していました。やはり高級家具だけあって強いです。

ザシアン受けとしては、ステロを絡められるとだいぶ厳しくなります。また、火炎放射1発でザシアンを倒せないのがキツいです…

かみくだくに関しては、かみくだいてくるザシアンと当たらないことで対策とします。てか普通ザシアンにそんな技スぺないやろ。

3. 構築単位での相性

禁止伝説同士の相性とは裏腹に、黒バド軸、オーガ軸には有利です。各禁伝に対する強力な受けポケがいるので、苦戦することはあまりありませんでした。あとジガルデ軸とホワイトキュレム軸、攻撃型ムゲンダイナ軸も同様の理由で有利ですね。

逆に不利寄りなのは受けループやカバザシサンダーのような構築です。対受けループは生殺与奪の権を相手の選出に握られているため厳しく、また後者についてはステロ+トンボルターンをされるとこちら側がただただ消耗していくだけです。日食ネクロズマ軸もかなり苦戦を強いられましたね。ポケモン単体では特殊型化身ランドロスが誰も受からないのであり得ないほどキツく、ザシアンの巨獣斬で上から倒すしかありません。つまりねばねばネットツボツボ@レッドカードにS操作されたらオワオワリです。アンコールもあるので、シャンデラで起点にすらさせてもらえませんでした。数回当たり、なすすべなく負けました。

よく分からないのはゼルネアス軸とイベルタル軸です。前者は壁下のゼルネアスとメタモンの両方を上手く倒せれば勝ち、後者はザシアン・ウーラオス対イベルタル・ギルガルド(またはウインディなど)でサイクル戦をすることになり、択に勝ち続ければ勝ちですが、どちらも安定して勝つにはかなり難しい条件でした。

4. 今期の感想

実は今期のルールが発表された直後、思いつきで組んだ、この構築とは全く違う構築を使って仲間大会に参加したときに、変なポケモンにハメられたりして負けまくってしまい、3か月間ランクマやめようかとまで思ってしまっていたことがありました。しかしこの構築を作って少し勝てるようになり、ダイマのないサイクル戦を楽しみ始めた頃には、もうこのルールが好きになっていました。

上記のように苦手な構築もあり、当然連戦連勝とはいかず、逆に連敗しまくって絶不調な時期もありましたが、この環境への愛と、この構築の強さを信じる気持ちから、最終盤の1000位台での激闘、3桁チャレンジ、3桁帯での死闘まで必死でくぐり抜けることができたのではないかと思っています。

直近の数シーズンはずっと最終2000~3000位くらいで、最終3桁を目指す土俵にすら立てていなかったので、この結果は非常に嬉しいです。

ここまでかなり好き勝手書いてきましたが、最後に1つ。

本気で何かを賭けた勝負って、たとえゲームであろうとめっちゃカロリー消費した気分になりますね。

つたない文章でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

レンタルパーティ、こんなよく分からん構築でも興味を持ってくださった方がいらっしゃればぜひ使ってみてください!

更新 9/2・22時ごろ、「3. 構築単位での相性」において、化身ランドロスについての記述を追加しました。



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