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人生楽しまないという覚悟。使命を持つという考え方。

起業してなんと2年も経ちました。
登記して半年くらいはまだ前職の会社にいて、実際には1年半ほど活動していましたが事業としてはずっとぱっとしないままです。
自分や周りの人のために、絶対に状況を打破するようにこの記事を書こうと思いました。

過去の失敗の振り返り

そもそも創業時に考えた事業は、前職の会社からスピンアウトするためのもので、自分自身が事業計画について納得感がないまま、演出のため無理やりに進めてきました。
スピンアウトが達成したあとに、急に方向性が見失って停滞してしまい、前職の会社からスピンアウトの話をなくして社員として戻ってこいと言われましたが、意地張って会社を続けたいと思い、100%切り離れた状態で一人でスタートしました。

そして起業と同じタイミングで結婚して子供も授かっていたので、「キャッシュ稼がないといけない」と思い、とりあえず受託の案件請けて自分でも現場に入って働きました。
そこから受託から抜け出せず1年間以上もやってきて、それで稼いだお金でなんとか頑張って色んな事業を試みましたが、まともな形になっていなく、また銭稼ぎに戻って、その繰り返しに後悔、悶々や懊悩、そのような感情が常に胸いっぱいでした。
そのせいで元々ネガティブな性格上どんどん暗くなっていってしまい、回りのメンバーや家族も不幸に陥ってしまいました。

事業がぱっとしない原因について、一応自分では分析できています。

- 私自身が楽しみ続けていないこと(飽きてしまう)
- 覚悟が足りないこと

この2つは、どちらかが解決されれば問題ありません。ずっと楽しく、時間がなくてもやりたいと、やめろと言われたってやってしまうような感じであれば、覚悟なんか要りません。そして楽しむことなくても、十分な覚悟があればやり続けられます。
また、ほかに成功している方を見ると、その2つが事業の成功と正循環になっています。

楽しみ続けている/覚悟できている => 情熱持って取り組み続ける => 結果が出る => さらに楽しくなる/強い覚悟が出る

しかし、最初のステップからこじけてしまうと負のスパイラルになってしまいます。
ここで1つずつ考えてきました。

楽しむことについて

こちらについては、ネットで検索してみると以下のような考え方があります。

- 焦らず深く考えずダラダラしててやる気あるときだけやればいい
- そのことは本当に好きなことじゃないから、本命のことが見つかるまで諦めずに探しつづける
- 目の前のことに全力で取り組んだ結果として本当に楽しめることが見つかる
- 自分の心構えを変えてどんなことでも楽しく続ける習慣を身につける

一通り実践してみましたがどれも難しいと思いました。
どの選択肢も”生き方”のようなものであり、それを達成するのにどれくらいの期間でどんなことをどれくらいやればいいかという具体的なことに落とし込むことが私には至難の業でした。
ゴールの見えないところへ足を踏み出すことがも躊躇しますし、効果がすぐに見えてこないので結局これの改善も中途半端になってしまいました。

そして、私の場合は「楽しそうだな〜」と思えることのハードルが実はかなり低く、基本的にビジネスが大好きでビジネスチャンスのあることに対して全て(平等に)興味を持てて、そしてすぐに脳内に将来図が描けてひとと楽しく議論できるようになります。しかし、取り組んでいくうちに段々と楽しさが落ちてしまい、すぐに人に任せようとしたり奇勝を狙ったりしてうまくいかなくなるのです。
つまり、楽しく思えるのがビジネスの構想と結果だけであって、その過程を楽しめないといういけないやつなのです。

※では、構想だけを語るような仕事をすれば良いという選択肢もありますが、それだけにはなりなくないという変な意地もあります。(なぜかというと個人的にあまり良いと思わなく、ゲームは好きだけどゲームばかりやる人にはなりたくないと同じように)

なので楽しむことはたぶん難しいと判断し、次の「覚悟」について考えます。

覚悟について

上記のようにビジネスを始めたあと、段々と楽しさが落ちてくるという段階がきます。その段階では、今やっていることに対してVC(ベンチャーキャピタル)のような客観的目線で評価しがちです。

- 本当にこれがビジネスになるのか?
- なぜ私がこれをやるのか?

この2つの疑問を解く迷路からなかなか脱出できず、そして受託の仕事も並行にやっているのでそっちに精力が奪われて事業の進行が停滞してしまいます。

そして何度も挫折しているうち、これは実は無限ループで解がないことが気づきました。
なぜかというと、偉そうな言い方ですみませんが、私含め大半の起業する方はある程度のビジネスセンスと分析能力を持っており、にもかかわらずビジネスの可能性に悩んでいるということは、やってみないとわからないことです。取り組む理由に関しても大抵やりたいから優位性を自ら作っていくパターンが多いです。
なのでこれはどれだけ考えたり人に相談しても到底自分の納得できるレベルまでにはいきません。

ではどうするか、という話ですが、実は上記の問題にぶつかっていても無視して進める仕組みが1つあって、それが「覚悟を持つ」ことです。それについては高橋祥子さんの記事でも紹介されています。
覚悟が葛藤を凌駕することができ、ほとんどの未来は不確定なのだから、正解を選択できているか葛藤するよりも、自分で選択した道を正解にすると決め切ることのほうが大事、という考え方です。本田宗一郎さんのような「できるか、できねぇかわかんねぇけど、俺はやりてえよ!」の話も同じです。

ただ仰っていることがわかっていても、その覚悟決めることが私にとって至難の業です。なぜかというそもそも本田宗一郎さんのように心からやりたい!!のような思いを持っていないし、中国で受験教育の真っ盛りの時期に育っていた(しかもずっと理系)私には、唯一の正解がない世界で迷わずに踏み出せるような脳みそには簡単になれないです。ここで、そんな私の腐った脳みそでも突破できる方法を考えました。

自分の使命として認識しておけば、覚悟ができる

「覚悟」について調べてたところ、日本語として決意、決心の意味をしていますが、語源は「悟りに目覚める」ことのようです。「悟り」についても色んな説がありますが、個人的に都合よくまとめると「世界において自分がなんのために存在しているかがわかり、そして自分の感情や感覚を完全になくすまでそれに忠実する状態」だと思っています。それができれば当然に決意、決心もついてきます。

つまり自分になにか「使命」を与えて、そして余計な感情を消して全てそれにフォーカスしていれば覚悟ができます。そしていきなり生涯に渡る使命が見つからないかもしれないし、あってもだいたい抽象的なものしかないので、マイルストーン立てて色んな具体的なことにしたら良いと思います。

※気をつけるべきなのは、「10億円を稼ぐ」とか「女子アナと付き合う」とか自分が主語になるものは、世界において自分の存在意義と解釈できないので「使命」と呼べません。

たとえば、今私SESの事業モデルをアップデートして、完全な情報オープン、人材成長にフォーカス、従業員持株制といった特徴で新しい人材事業を立ち上げようとしています(次回から詳細を述べます)。このとき、さきほどの同じような疑問が生じた場合、以下のような思考になります。

- 本当にこれがビジネスになるのか?
- なぜ私がこれをやるのか?


「ビジネスモデルの理論上には収益がうまるように設計しています、市場がそれを受けるかどうかは投入してみないとわからないです。たまたま私が触れていたSESという業界には問題が多くなにかしら新しい仕組みが必要なはずなので、これを実験すること自体が大事で、失敗だとしても次の試みの参考になります。最終的に成功したのが私でなくても、今回の新しい仕組みを届けること自体私の使命です。この事業作るのがもう私の宿題のようなものです。」

あなたよりもっと良い人がいるよ、と言われていても、すくなくともこのタイミングでは彼らはまだやっていないし、やらないかもしれないし、なので私がやらないといけないのです。
私の知らないところ密かに同じこと考えている競合がいても、彼らの届けられないところに先に届けていれば自分の使命を果たせます。
こう考えると、テクニックもお金もなく人も少なくても、常に平常心で戦い続けます。

使命だけで生きれば逆に辛くなくなる

いままではこんな辛い思いしてるときが多かったです。

- なぜ四六時中に働かないといけいないの?
- 家族も周りも全く理解されていないのに誰の期待のためにやってるの?
- 大きなことを挑もうとしているけど、本当はそんな器じゃないから疲れているでしょう?

そういう疑問に対して、シンプルな話「あなたは特別な使命持っているからです」という解が生まれます。大きな使命背負っている人だから苦労するのも当たり前です。
これもう不条理だと思っていてもしょうがない話です。

中国の歴史上の有名な人物も、生まれたときに龍が家にきたとか夢の中にだれかの仙人や神から運命を指定されたとか、作り話のはずですがそうやって使命を自分と周りに意識させていることが多いと見えます。

また、「松本紳助」というトーク番組で「人生何回目」という考え方が語れていて、それもなかなか面白いです。人が死んだら生まれ変わるので、そのため今何回目人生送っているのかは人それぞれ違います。小学校で時間勉強したにもかかわらずテストの点数が違う理由も、人生の回数が違うからです。私が受験勉強が得意だったから、もしかして回数が多いほうなのでもっとこの世界に貢献しないとダメです(笑)。

好きな孫正義さんはいつも「志高く」、「楽しくチャレンジ」などとTwitterでつぶやいていて、いつもそれ見て胸の鼓動が高まりますが、たぶん今の私は到達する見込みがないです。一瞬できていても、どこかで持ち続けられなくなります。逆に使命を持って「やらないといけない」と考えていたらめっちゃ楽になります。

楽しむ願望を捨て、使命だけで生きていく、これが私の覚悟です

前にどの本で見たか忘れたけど、死んだときに葬式で弔辞として読まれたい言葉ありますか?それをゴールにして生きなさいということです。そう考えるとやはり楽しく人生送っていた人よりも、たくさんの使命を果たした人でありたいです。

これからの自分やメンバーに言い聞かせているるつもりですが、同じ起業家のどなたの参考になれれば嬉しいです。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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