商業主義がはびこるYoutube界で輝きを放つ、農林水産省のあたまのおかしいYoutubeをみて、おれはYoutubeを感じた。(ネットサーフィン記2020/8/2)


確かにこれは。。

なんというか、微妙に面白く、微妙にサムイ。結構いい会社の社会人の出し物のよう。これは・・・これはYOUTUBEだな!

大臣に黙ってアフレコをして事後報告したら笑って許してもらえたようだ。

大臣も「白石は左遷だな」と広報室のカメラの前で言うなど、ノリノリのように見える。

こういうのはまた代理店とかコンサルとかがやっているのかと思いきや、外部のスタッフなし、すべてMAFFの職員がやっているらしい。

なるほど確かに、正直できがやばいものもある。

農業遺産で太鼓をたたくという企画。しかしテレワーク中で農業遺産に行くわけでもないし、太鼓もそれほどたたかない。家族にも笑われている。

だが、最近Youtubeも手法が洗練されてきた感があって、むしろこういうシロウト感を感じさせるものも、逆にこれはこれでいいんじゃないかという気がおれはしてきた。

これにいたっては、知識とは何か、新しい発見によって知識は更新されていく、そういった人の営みについて語っている(なぜ語ろうと思った)のだが、なぜかわからないがやたらシュールだ。

こういうの、こういうのだよ。これもシリーズ化されている。そう、1回やってみたではなく、これをずっとやっている時点でもうだいぶおかしい。最高だ。

現在でも180本近く動画があるのでとてもすべてはみられないが、しいて言えばはずれはない。

水産庁職員とのクイズ対決で明かされる、水産庁職員のスーパーエリート感。

物心ついた時から魚を飼育していて、魚100匹、カメ11匹、イモリ150匹(繁殖させた)を現在も飼育している。

パンダのやつもついずっと見てしまう。というかパンダが出汁の缶スープを飲むところでふつうにもう耐えられない。そのあとも、たぶん特産品を紹介しているんだろうけど、普通に食べづらそうだし、何の食レポにもなっていない。

パンダシリーズは、その後も雲梯に失敗して落ちるパンダ、もずくが口から入らなくてなかなか食えないパンダ、丸定規でゆっくりするパンダ、思いのたけが突然画面いっぱいに書かれるなど、ナゾの映像を多数見せつけられる。

どうやらパンダの人は、公園での撮影のため、その辺のYoutuberとは違い、ちゃんと許可を取り、家族にも黙って被り物で撮影をし、友達には「頑張っているところを見たくない」と見てもらえなかったり、着ているのがおばあちゃんに買ってもらったスーツだったりと、哀愁漂う事情がPart5ぐらいで明らかになるのでぜひ見てあげて欲しい。

芸能人のYoutube参入などで、一定のセオリーのもとクオリティの高い動画が量産されがちな昨今。そうはいっても、コンテンツというよりかは最後は演者が魅力的かどうかで伸びるかどうかが決まるといわれている。

もちろん、やるからにはいろんなことを考えてやっているのだろうと思うが、何かしら発信したい、伝えたいという気持ちが、むしろ狙いすぎない素朴な画面をつうじてうまく伝わっているように見える。狙ってやっているとしたら大変なことだが、もしかすると、これでカネを稼ごうというのではない、というところがいい感じの脱力につながっているのかも知れない。

ページビュウなど、助平心に侵されずに、思いきった取り組みを続けてもらいたいものだ。

こういうのに対して、税金で何遊んでるんだ!といった苦情もたぶん来るのだろうと思う。それについておれが思うのは、役所というのは、役所らしく真面目に働いた結果、今があるということある。つまり、行政がイケてないと思う人は、役所が役所然としていると全く何も変わらないのではないか、ということを真剣に考えたほうがいい。いわゆる役所の体質を作ってきたのもまた国民の声なのではないかとおれは思う。

変な話、役所をたたき出されてもYoutuberとしての実績で食っていけるのなら、逆に役所で思い切ったことができるということもあり得る。おれは預言者ではないので間違っているかもしれないが、今までと全く違うものが出てきたとき、そこにはヒントなりチャンスなりが潜んでいるものだ。そういうふうに世の中を見れるようにありたい。

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