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北欧旅行、何着てく?(冬の話)


この冬(この冬だけじゃなくても将来的にでも)北米や北欧、北極圏に旅行に行きたいと考えている方は多いと思います。


そこで、突然ですが今回は北極圏旅行の参考までに、簡単な寒さ対策(服装編)をご紹介できればと思います。

※旅行の目的地により寒さは様々なので個人的な意見として捉えてください。

尚、カナダのホワイトホース、ノルウェーのトロムソは実際に住んだことがあるので詳細など質問があれば答えます。

寒さですが(太陽の出や、風にもよります)私個人では


マイナス10度→まあ大丈夫

マイナス20度→慣れてないとかなり寒い

マイナス25度→慣れていても寒い、寒いより痛い世界

マイナス35度→外に1時間もいると危険を察知

マイナス48度→危険、外出を控える

というレベルです。


ホワイトホースでマイナス48度を一度経験しました。かなり痛かったです。

金属は素手で絶対に触らないでください。ドアノブ注意です。




防寒対策、まずは頭から行きましょう。
ここから長くなります。


【帽子】

絶対にあった方がいいです。氷面で滑って転倒しても少しはクッションになるし、何より寒さ対策になります。

実は頭は、手足より寒さを感じにくいと言われていますが、極寒の中帽子を被っていないと、耳を凍傷で失う危険性があります。

帽子があっても耳が出ていると危険なこともあるのでマイナス15度を目安に耳がカバーされるものを選んでもいいと思います。

(うちのハスキーにかぶせてみたけどこういうのです。参考までに。)


【サングラス】

冬の極北は暗く、オーロラのイメージがありますが、2月から3月にかけて、太陽が登っている間はサングラスが欠かせなくなります。

ただでさえ紫外線が強いのに、雪の反射というダブルパンチが待ってます。あった方が目に優しいです。

3月頃の昼間に犬ぞりなどのアクティビティを検討しているなら尚更です。


【マフラー】

してきてください。吹雪いたときに鼻まで隠せるもの、ネックウォーマーなどは風で飛ばされないのでオススメします。

鼻水ついても簡単に洗えるものだと尚良い。(笑)鼻まで隠してると吐く息が凍ってびっしょりになりますからね。


【ジャケット】

防風機能のある、お持ちの一番暖かいやつを持ってきてください。高いものを着ても寒いときは、寒いです。値段と比例して暖かくなるものでもないですし、安くても防風保温性のあるものはあります!(何とか細胞はあります!みたいな言い方になった)

ツアーやアクティビティによっては貸出しのジャケットがありますが、街での買い物や食事に出かけるのに一枚あった方がいいです。

お尻まで隠れるくらい長いほうが暖かいです(当たり前)

また、貸出しジャケットの下に着られるようなウ○トラライトダウン的なものがあってもいいと思います。寒さによって調節できるように。


【インナー】

さて、一番大事といっても言っても過言ではないこの部門。

まずはインナーは大量にあっていいと思います。旅行の荷物を減らすために替えの少ない人もいますが、極寒の冬といえども人間は汗をかきますから、汗をかいたらすぐ着替えられる用意は大切です。

どれだけ厚着をしていてもインナーが濡れていれば風邪をひきます。こまめに替えましょう。

ヒー○テックをたくさん重ね着するより、汗かいたら替える、くらいの感覚の方がいいと思います(もちろん個人差があります)

それから上には、タートルネックやセーターなどをお勧めします。出来れば首まであるやつを。


【ズボン】

どこに行くにもスキーウエアは履けないと思いますが、まあそういうのがあれば最強です。かさばりますけどね。あるなら、つなぎじゃなく別れてるほうがトイレなど都合がいいです。


まずはインナーですが、タイツより、レギンスのような足先が別になっているものをお勧めします。後述しますが足先が濡れた時着替えにくいので。

個人的な意見としては布地の厚いレギンスを下に履いたほうが厚手のタイツよりも防寒できていた気がするので、毎冬そうしています。

その上に必要ならば裏地の暖かいスウェットなどを履いて、防風性の優れたズボン(どんなのだよ)を履くのがベストです。

肌にピタッと当たるスキニーは冷えるので緩めのパンツの方暖かいです。


オーロラ鑑賞や犬ぞりなどのアクテビティなどでウエアの貸し出しがある場合、スキーウエア×スキーウエアはさすがに出来ないので、レギンス+スウェット+貸し出しウエアが最強だと思います。


うわ、ダサ。と思うかもしれませんが極端な話、北極圏ではそれくらいした方がいいです。だーれもダサいなんて思いません、薄着でいる方が街中で目を引くくらいです。


【靴下】

何枚重ね履きしようと汗などで濡れれば何の意味もありません。マックス2枚くらいでやめといた方がいいと思います。重ね履きしすぎてうっ血して冷えている人も過去にいました。

それからウールの靴下はオススメ。1枚普通のやつを履いて、ウールを履く。極寒のときでも私はここまでです。

ウールがかなり暖かいので重ね履きの場合下の靴下は汗ばむことがあります。替えは大事です(しつこい)

私はウールだと汗かきすぎて普通のワークマンで買った"普通より暖そうな靴下"履いてます。

(寒いときに出番があるウールの靴下)


【靴】

私は寒冷地仕様の長靴最強だと思ってるんですけど(紐もないし着脱が楽)、街中で長靴はねぇと思うので、そんなときSOR○Lなどのウィンターブーツがオススメです。

(濡れたらとにかく乾かすように!)

でもたかが一回の旅行にそんな出費できないというときはホームセンターで売ってる寒冷地仕様ブーツも侮れません。個人的な意見ではマイナス12度くらいまでは大丈夫(多分)。

それより寒い場合はツアーやアクティビティでブーツの貸し出しをしてると思います。

(3年くらい前に某ホームセンターで購入。安いけれど、汚れも気にせずまあまあ使える。)

【手袋】

五本指の毛糸の手袋+ミトンのグローブが最強のコンビネーションです。

五本指のスキーグローブは指と指の間があいているのでより寒さを感じやすいと言われています。

2種類のグローブを持つことで寒さや状況で使い分けられます。

手袋も濡れると冷えるので、乾かすか替えるかしましょう。

ストーブの上に乗せて乾かすとストーブによっては焦げるので注意してください。(笑)
手袋溶かしてる人みたことあります、、、



極寒の地で3年働いた個人的な見解で書きました、ふーんくらいの感じで参考にしていただければと思います。


格好良さを優先して薄着な人もたまにいますが、極北ではそのプライドは何も格好良くないので、寒い場合はちゃんと防寒してください。

命に関わることがあります。マイナス10度くらいまでなら何も言いませんけど、それ以下だとちゃんと防寒した方がいいです。



以上、知っておくと少しは楽になるかもしれない極北旅行のヒントでした。(長かった)

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