新人弁護士の雑記(1)

私が73期新人弁護士になって最初の一月が終わった。

この辺でずっと書きたかった昨年の司法修習について雑に感想を書いて留めておきたい。

1.司法試験に合格してから

司法試験に合格してから、まずはじまった修習地選び。書面の準備は本当に時間がなく、健康診断をしてくれる病院は診断書を期限内に出してくれるところわや探したり、実際その時に就職先が確定していなかったので、修習地を関東近郊にするか、遊びに行くかでかなり迷った。

最終的には、多分導入が終わるまでに決まる。いや、決めるということで、今までの人生で文化をよく知れていない地方大都市を中心に書いて第一志望の某県に決まった。志望理由を白紙にしたり、水戸修習を書いたうえで特撮好きです!とアピールした割にはあっさりしたものであった。

書類を出してからはギリギリまでアルバイトと前職に出勤して小銭を貯めつつ、就活、さらに事前課題という三足ワラジになった。この頃は精神的に就活を決めなければというプレッシャーで、課題はほとんど時間を取れなかった(取らなかった。)

2.就活について

就活は五大事務所は最初からいける気がしていなかったので、短答の自己採点を見てから動き出した。個性が合う事務所が良かったがこの頃はそこまで多くの事務所が採用選考をしていないのでやってるところは端から受けまくって面接慣れをして、エントリシートを練っていた。個人的にはこのエントリーシートが本当に難しかった。就活が終わるまでぐずぐずなものを書いていたので本当によく受かったなと思う。

個人的に、エントリーシートは①アピールポイントを絞る②とにかく見やすく書く(出来上がりを印刷して確認し、見づらくないか確認すると良い。採用選考の際ほとんどの場合プリントアウトした履歴書を手元に置くから。)という点が終わってみたら大事だと思いましたね。

結局、自分のやりたいことをやっている事務所であったり、カルチャーマッチする事務所との面接はトントン進むし、そうでないところは露呈して切られることが多かった。そのため合格発表後は、夏休みの間に絞られた行きたいと思える事務所か、面白いと思える事務所の面接を進め、ここから新規で申し込みをするというのはあまりしなかった。

最終的に、導入修習開始1ヶ月前くらいに、第一志望の事務所と第二志望の事務所の最終面接があり。ものすごく手応えを感じていた第一志望は落とされ、全然手応えがなかった第二志望の内定をもらえたため、

「これもまた、結び」

ということで、内定をいただいた事務所に就職した。(第一がダメだった時点で繰り上がって第一志望になったわけですが)このときはここ二つダメだったら行きたいところ無くなっていたので結構焦ってました笑

3.白表紙は、読んでおりません。

まあ、お察しかと思いますが、就活が最優先で1ヶ月前まで行くところが決まってなかったので、課題は全然やってませんでした。勉強も、してません。働いてました。

直前で検察課題の量の多さに死にかけましたが、友達の協力もあり、なんとかギリギリ提出できました。ほんと、後輩諸兄は後に回したらだめだよ。今後もこの、「課題を同期で協力して行う」(もちろん、写してはいけません、よ?)というのは結構出てきました。

いつの間にやら、司法研修所からいわゆる「白表紙」という参考テキストと、提出書類が送られてきていましたが、全く読んでませんでした。多すぎて読む気もしません。でもそれでもどうにかなります。どうせみんなそんなにやってない()。←のちに痛い目を見ます。

なんやかんや、新居を決めたり、引っ越し手続きでバタバタしながら導入修習が始まりました。

導入修習は、一言で言うなら高校生活です。

クラス別に講義を受け、新しい友人と出会い、遊ぶ。寮にいるひとは寮生活。講義は、ソクラテス的に順番に当たりますが、だいたい司法試験レベルの知識で答えられます(要件事実必須)。私は一回要件事実の問題答えられなかったですがそれが私のあと10人くらい答えられなかったのでまあ、そんな感じです。

講義はこれから地方で行う修習のイントロで、模擬接見や模擬裁判などのグループワークもあります。導入の資料は2回試験直前で本当に見直すことになるので必ず整理しておきましょう。特に民事弁護はかなり見直します。

講義の受講態度もかなり緩く、遅刻はいくらしても欠席扱いにならなかったこともあり、ほぼ毎回遅刻する人や、後ろで爆睡するひと、スマホゲームやってる人もいれば前列で死ぬほど当たる人もいました。今年はチームズなのでその辺はよりルーズになるかもしれませんね。

各クラス毎に自己紹介があります。1人2分程度の自己紹介で、基本的に余程のインパクトを残さないと覚えられないのであんまり気にしなくていいです。私はひと笑いとりたくて頑張りましたが、今思えば徒労でした。

導入は複数の県に跨ったクラス編成になるので、ここで名前を覚えられない他県のクラスメイトは多分最後まで覚えられません。私はそうでした。チームズだとまず無理な気がする、、、グループワークとかめちゃくちゃギクシャクしそうだけどどうすんだろ。横の繋がり広げたかったから、もっと話したかった人沢山いたなぁ。

冬なのでインフルが流行りました。私もなりました。死ぬかと思った、、、導入で欠席多いと地方行ってからも友達できてなくてしんどいかもしれないと思うかもしれないけど、意外とそうでもないので休むときは休みましょう。

なんやかんや、年末まで導入やって、年越しは引っ越しでバタバタしてすぐ地方に行きました。年末、クリスマスに向けて修習生同士でカップルができてたり、女子会が開かれて男子品評会がなされていたりしたととっても怖い話を聞いたりしていましたが、私は特に何もなかったです。

実はウチのクラスはあまり広まってませんが導入で結構なやらかしを起こしていたのですが、それはまた、別のお話にしておきましょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?