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不忌溜まり191230

27日の日中はポケモンやるなり読書するなりしていた。

あまり長時間連続してゲームをやれる人間ではないため、「一日中ポケモンやったな今日は」、と一息ついてもまだ午前中だったりした。ポケモン最新作面白いですね。育てていたヌイコグマがキテルグマに進化して、いよいよ凶暴な生物を連れ歩いているなという気持ちが湧いてくる。

読書の方は、クラシックを抑えんとなあという気持ちから、バーバラ・ミントの『考える技術・書く技術ー問題解決力を伸ばすピラミッド原則』をパラパラと読んだり、異能バトルでも読むかという機運からフォンダ・リーの『翡翠城市』を読み進めるなりしていた。


いついつまでにこれを読み終えて何々に落とし込まないと、という危機感のない伸び伸びとした読書は楽しい。休日として適切な過ごし方の気がする。危機感のある状態で何かを読むのも、それはそれで何か変な汁が脳から出る心地がして楽しいけれど。

社会人の初めの三年間はヴァイブスだけで働いてきてしまったという気持ちがある。実際、酒の場とはいえ偉い人から「私と同じセンスだけで働くタイプ」というフィードバックをもらったこともある。センスで働いて要職を維持し続けている50代の方に何らかの共感を20代の段階で覚えられたとしても、あと30年通用するとは到底思えない。「まあこうなるだろうな」と考えている先に落とし込めば万事が解決する、という状況がそう長く続くとも思えない。今まではきっと、社会人生活を三年程度延命してくれている何らかのストックに助けれらてきた。その何らかのストックが枯れる前に、本来なら新卒の段階でおさえておくべきであった物をおさえおこうという機運が、今私にはきている。そういう風の吹きまわしで、上記前者の本を読んでいる。2020年はお仕事本のクラシックを読み進めていくつもりだ。フレームワークに囚われた無能よりも、フレームワークすら持ち合わせない無能の方が、きっと醜悪だろう。

同じような話を先日社長業をやっている方に話したら、「そういう年頃は私にもあった」と返された。多分、人間には誰しもムキムキのドラえもんでゲラゲラ笑ったり、ワンピースよりかなりシリアスでかなりかっこいいオリジナルの脳内アニメを考案したり、突然謙虚になってビジネス書を読み出す時期が存在する。私はきっとありふれているが価値のある時間を過ごしているのだろう。朝目グラフを読んで笑っていた瞬間は、決して無駄ではなかった。筋肉の塊になったのび太くんが全てを破壊する絵を描いていたからこそ、今の私たちは人の痛みを知り、人の冗談に微笑むことができるのだ。

ちなみに翡翠城市はマジで面白い。

夜は大学時代の先輩がいらっしゃる飲み会があったため、四谷の塩湯でさっぱりしてから会場にお邪魔した。

四谷の塩湯は三回程度しか利用したことがないのだけれど、いつも刺青の入ったお兄さんやパンチパーマのガッツリ入ったお兄さんが肩を振って歩いている。なかなかヒリついた空間だと、私は思っている。多分東京の銭湯では最もヒリついている部類だろう。背中がビリビリと痛むような熱い湯と胸が締め付けられるような冷水に交互に浸かれる魅力的な銭湯だけれど、あまり気を抜いて風呂にばかり目を向けていられるわけではない銭湯だ。とてもいいお店だから、四谷に用事がある場合は是非立ち寄ってみてほしい。

飲み会の方は、みんなが元気そうで、かつ愉快だったから、素直に嬉しかった。


28日は朝6時くらいに家を出て、浜松町へ向かった。上記の集まりとは別文脈の先輩が鴨川にご縁があり、先輩A先輩B私という面子で旅行する運びになっていたのだ。

28日から30日にかけて、鴨川以北を車でふらふらと旅していた。美味しいものを食べたり温泉に浸かったりと、快楽に忠実な日々だった。夜は地元スーパーで食材を買って鍋を作り、年末特番にヤジを飛ばしたり、ツタヤで借りた名作映画(イコライザーおよび男たちの挽歌Ⅱ)を観るなりしていた。

さて、車でふらふらと言っても私は免許を持っていない。そのため全ての日程において運転は先輩に行っていただいていた。私のやりたいこと行きたい所は大体が車があるとより楽しめる性質を持っている。もしかしたら車の免許取った方がいいのかな。車の運転と酒飲みが好きな下戸の友達(旅のセンスがいい)が本当にたくさん欲しい。旅のセンスはなくても俺を乗せて運転してくれる友達がたくさん欲しい。人って支えあいながら生きていくものだからね。私は感謝の気持ちを込めて歌を贈ろうと思う。

『自動車旅行の歌』

自動車最高、自転車最高

歩かなくても移動ができる

酒を飲んでも移動ができる

俺は無免許、元気の子

体感費用が全くない

後精算の移動には

俺はご機嫌、身内旅行

自動車最高、自動車最高

おしっこだって、怖くない




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