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次男がもっている大切なもの

「なんで風っていう漢字は中に虫が入っているの?」
小学2年生の次男が、漢字書き取りの宿題をしながらきいてきた。
彼は漢字が苦手。宿題も苦手。
だけど、時々こういう面白いことに気づく。

「facebookで聞いてみてよ」という次男の希望で、facebookに投稿してみると、さっそく漢字というか色々なことに詳しい博識のSさんが答えてくれた。

まず、前提として『虫』はいわゆる虫ではなく『蛇』を表すそうだ。
そして、今の「風」という漢字は元々の風を表す漢字とは違っていたとのこと。
四方の神様たちには、それぞれ神使の鳳凰(風神)がいて、それが各土地に神意をふくといわれていた。だから、甲骨文字での風は、大きな鳥が悠々と空をかけているようなカタチとなっていた。それが後に風を起こすのは竜形(爬虫類形)の神となったため現在の風という漢字になったそうだ。

なるほどー、と思っていたら、私のメンターである作家の櫻井秀勲先生もコメントをくださり、「そんな風に考えられるなんて、すばらしい!」と褒めていただけた。

他の方からも、
次男のおかげで風の漢字の意味が分かった。ありがとう。
アクティブブレインの漢字の覚え方の一つ「分解法」が自然にできてるすごい!
などのコメントをいただいたので、次男に伝えたら、分かったような分からないような顔をしながらも、ほめられたことが嬉しくてニヤニヤしていた。

更に風という漢字の流れから、『虱』(シラミ)という漢字の話題になった。
「なぜ、風から一本減ると虱(シラミ)になるのか?」
(実は、この漢字、私は今日初めて知った。次男のおかげか?)

すると、今度は櫻井先生から「シラミは素早いので迅速の迅という字から来ている。風を嫌って隠れる虫」との回答。
(櫻井先生がこんなにコメントをくださるなんてあまりない。これも次男のおかげか?)

漢字が苦手とか、宿題やらないとか、それよりも大切なものを、次男は持っているような気がする。

口が達者なのでイラっとすることも多いが、彼の持っている大切なものを、壊さないようにしていきたい。

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