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CHAPTER4 「身体」の境界をなくしたい(猪子寿之×宇野常寛『人類を前に進めたい』より)

PLANETSの新刊 猪子寿之×宇野常寛『人類を前に進めたい チームラボと境界のない世界』が先行予約を受付中です。
発売に先駆け、毎日、各章へ猪子さんがよせたステートメントを無料公開しています!
CHAPTER4のテーマは「身体」と作品との境界をなくすこと、です。

▼書籍の内容紹介
本書は、チームラボ代表・猪子寿之氏と、評論家・宇野常寛の4年間に及ぶ対談をまとめたものです。対談は、チームラボが国内外で行ってきた展示を、二人でともに観ながら(ときには大幅な脱線も含みながら)、そのアートの目指すところを言語化していくものになりました。二人の対話と豊富な写真を通じて、アートコレクティブ・チームラボの軌跡を追うフルカラーの1冊。猪子氏による語りおろし「チームラボのアートはこうして生まれた」も収録です。

CHAPTER4 「身体」の境界をなくしたい

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『Floating in the Falling Universe of Flowers』©teamLab

 チームラボには、鑑賞者が身体ごと作品の中に没入することで、自分と世界との境界がなくなっていくような感覚をつくるコンセプトの作品たちがあります。これらの作品を「Body Immersive」というコンセプトで呼んでいます。物質から解放されたデジタルアートでは、作品の中により没入できるようになると考えています。それによって世界との境界をなくしたいと思っているのです。人間は、普段から肉体の境界を意識しすぎていると僕は思っています。物理的には自分の肉体と世界には境界があるけれども、でも本当は、世界や他者と自分は連続しているものです。そういう感覚をアートを通じてつくれたらと思っています。(猪子寿之)

CHAPTER4では、2016年に開催された展覧会「DMM.プラネッツ Art by teamlab」や、チームラボによる参加型のミュージックフェスを通じて、いかに身体が作品に没入するアートをチームラボがつくりあげてきたか、語り合いました。

明日は、CHAPTER5「生命と時間のスケールを知覚したい」によせられたステートメントを公開します。


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