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Daily PLANETS

宇野常寛/PLANETSが毎朝お届けするウェブマガジン。猪子寿之、落合陽一、古川健介ほかたくさんの仲間と未来を考えます。
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2016年6月の記事一覧

地方局、ライヴハウス、ご当地フェス――80年代バンドブームを演出した「周縁の力」(市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず』第4回)

地方局、ライヴハウス、ご当地フェス――80年代バンドブームを演出した「周縁の力」(市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず』第4回)

今朝のメルマガは市川哲史さん、藤谷千明さんによる連載『すべての道はV系に通ず』をお届けします。前回(第3回/昨年8月25日配信)から引き続き「地理と文化(V系)の関係」がテーマ。90年代V系ブームを準備した80年代のバンドブーム、そして地方ライヴハウスとメディアの関係について論じます。

▼プロフィール
市川哲史(いちかわ・てつし)
1961年岡山生まれ。大学在学中より現在まで「ロッキング・オン」

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日常行為としての「ゲーム」を考えるということ | 井上明人

日常行為としての「ゲーム」を考えるということ | 井上明人

今朝のメルマガは井上明人さんの『中心をもたない、現象としてのゲームについて』の第6回です。今回は、「創発」と「還元」という2つの思考法から、「ゲーム」という概念の読解の可能性を探ります。ノイズを排した思考実験と、雑多な社会全体の現象。この複雑性の両極の中間地点にある「性質α」はいかにして定義できるのか。そのための方法論が明らかにされます。

井上明人『中心をもたない、現象としてのゲームについて』第

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第5回 コンピューテーショナル・フィールドがもたらす世界の変容 | 落合陽一

第5回 コンピューテーショナル・フィールドがもたらす世界の変容 | 落合陽一

今朝の「魔法使いの研究室」では、『魔法の世紀』の第5章「コンピューテーショナル・フィールド 」を取り上げます。科学技術が世界を覆い社会が再魔術化したことで、モノとしてのコンピュータから〈場としてのコンピュータ〉が重要性を増しています。AIやIoTが隆盛しつつある今、「コンピューテーショナル・フィールド」を考えることは、人間の感覚や世界の捉え方の再定義、ひいては人間知性の脱構築へつながると説きます。

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EU離脱「決定」の報道は間違い!? ここからが英国政治の真骨頂(橘宏樹『現役官僚の滞英日記』特別号外)

EU離脱「決定」の報道は間違い!? ここからが英国政治の真骨頂(橘宏樹『現役官僚の滞英日記』特別号外)

6月23日、イギリスでEU離脱を問う国民投票が行われ離脱支持が多数となり、内外のメディアで議論が百出しています。そこで今回のメルマガでは『現役官僚の滞英日記』の橘宏樹さんに緊急寄稿をお願いし、離脱決定後のイギリス政治の動きについて展望していただきました。

▼プロフィール
橘宏樹(たちばな・ひろき)
官庁勤務。2014年夏より2年間、政府派遣により英国留学中。官庁勤務のかたわら、NPO法人ZESD

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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」6月20日放送書き起こし

月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」6月20日放送書き起こし

大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします。

▲先週の放送はこちらからご覧いただけます!

■オープニングトーク

宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。そして松岡茉優さん、今夜も生放送、本当にお疲れさまでした。ドラマ『水族館ガール』、見ましたよ。もう最高で

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地図を描くルール | 吉田尚記×宇野常寛『新しい地図の見つけ方』

地図を描くルール | 吉田尚記×宇野常寛『新しい地図の見つけ方』

本日は、吉田尚記さんと宇野常寛の対談『新しい地図の見つけ方』の最終回をお届けします。究極の娯楽は人を助けることであり、アイドルオタクにはその感覚があるのではないかと話す吉田さん。インターネットの発達により情報の供給が過剰になったことで「推す」という回路が壊れかけている現在に、「新しい地図」を描くための方法を語り合いました。(初出:「ダ・ヴィンチ」2016年5月号(KADOKAWA/メディアファクト

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『デッドプール』『シング・ストリート 未来へのうた』☆加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage

『デッドプール』『シング・ストリート 未来へのうた』☆加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage

今朝のメルマガは、加藤るみさんの新連載『加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage』をお届けします。第1回で取り上げるのは、アメコミにハマり中のるみさんイチオシの『デッドプール』、ダブリンの若者たちの音楽に賭ける青春に胸が熱くなる『シング・ストリート 未来へのうた』です。

加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage
第1回『デッドプール』『シング・ストリート 未来へのうた

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『サイレントマジョリティー』ーーポンコツ少女たちが演じきった硬派な世界観と、秋元康詞の巧みさ(藤川大祐×宇野常寛)【月刊カルチャー時評 毎月第4水曜配信】

『サイレントマジョリティー』ーーポンコツ少女たちが演じきった硬派な世界観と、秋元康詞の巧みさ(藤川大祐×宇野常寛)【月刊カルチャー時評 毎月第4水曜配信】

今朝のメルマガは、欅坂46のデビューシングル『サイレントマジョリティー』をめぐる藤川大祐さんと宇野常寛の対談をお届けします。YoutubeでMVの再生回数1000万回を超えた同曲と欅坂46のすごさはどこにあるのかを語りました。(初出:「サイゾー」2016年6月号(サイゾー))

(出典)

▼作品紹介
『サイレントマジョリティー』
発売/4月6日 発売/ソニーレコーズ
アイドルグループ・欅坂46の

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成長期のプロデューサーの「7割主義」仕事術――レシピブログプロデューサー・久永千恵インタビュー | 粟飯原理咲

成長期のプロデューサーの「7割主義」仕事術――レシピブログプロデューサー・久永千恵インタビュー | 粟飯原理咲

本日は、アイランド株式会社代表の粟飯原理咲さんによる連載『ライフスタイルメディアのつくりかた』の第7回をお届けします。今回はレシピブログ三代目編集長の久永千恵さんに登場していただき、黎明期のプロデューサーとはまた違う「成長期のプロデューサー」の役割とは何かを話していただきました。
◎構成:稲葉ほたて

粟飯原理咲『ライフスタイルメディアのつくりかた』
第7回「特別編:成長期のプロデューサーの「7割

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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」6月13日放送書き起こし

月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」6月13日放送書き起こし

大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします。

▲先週の放送はアーカイブがございません。
今夜の放送もスタジオ生中継をご覧いただけます!

■オープニングトーク

宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。そして松岡茉優さん。今夜も生放送、本当にお疲れさまでした。

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京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録第3回 〈週刊少年ジャンプ〉の終わりなき日常

京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録第3回 〈週刊少年ジャンプ〉の終わりなき日常

今回の『京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録』では、京都精華大学で行われた宇野常寛の講義をお送りします。今回からは少年漫画がテーマ。敗戦国のマチズモの否定と〈アトムの命題〉の影響下にある少年漫画は、トーナメントバトルという成熟なき成長の形式を生み出しました。80〜90年代の〈週刊少年ジャンプ〉黄金期とその終焉から、戦後日本人の男性性の内実を解き明かします(この原稿は、京都精華大学 ポピュラーカル

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記憶・神話・イメージ | 大見崇晴『イメージの世界へ 村上春樹と三島由紀夫』

記憶・神話・イメージ | 大見崇晴『イメージの世界へ 村上春樹と三島由紀夫』

今朝のメルマガでは大見崇晴さんの新連載『イメージの世界へ 村上春樹と三島由紀夫』第5回をお届けします。T・S・エリオット、ハート・クレインらに代表される〈日常の神話化〉から、高度資本主義社会における〈固有名の記号化〉へ。村上春樹の〈イメージの文学〉はいかにして出現したのか。その文学史的な必然を論じます。

大見崇晴『イメージの世界へ 村上春樹と三島由紀夫』
第5回 記憶・神話・イメージ
 村上春樹

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「動画の時代」がもたらしたアニメ消費の構造転換(『石岡良治の現代アニメ史講義』10年代、深夜アニメ表現の広がり(2))【毎月第3水曜配信】

「動画の時代」がもたらしたアニメ消費の構造転換(『石岡良治の現代アニメ史講義』10年代、深夜アニメ表現の広がり(2))【毎月第3水曜配信】

今朝のメルマガは『石岡良治の現代アニメ史講義』をお届けします。今回は、アニメ制作のデジタル化や、YouTubeやニコニコ動画など動画サイトの登場によって起こったアニメ消費構造の変化について論じます。

▼プロフィール
石岡良治(いしおか・よしはる)
1972年東京生まれ。批評家・表象文化論(芸術理論・視覚文化)・ポピュラー文化研究。東京大学大学院総合文化研究科(表象文化論)博士後期課程単位取得満期

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音楽フェス、都市型バーベキュー、フリークライミング
――〈アウトドア〉は社会をどう変えたのか
(アウトドアカルチャーサイト「Akimama」
滝沢守生インタビュー・後編)

音楽フェス、都市型バーベキュー、フリークライミング ――〈アウトドア〉は社会をどう変えたのか (アウトドアカルチャーサイト「Akimama」 滝沢守生インタビュー・後編)

今朝のメルマガでは、音楽フェスからアウトドアまでを幅広く扱う情報サイト『Akimama(アキママ)』を運営する株式会社ヨンロクニ代表・滝沢守生さんへのインタビュー後編をお届けします。前編のテーマは「アウトドアと音楽フェスの歴史」でしたが、今回は「フェス以降」のアウトドアがどうなっていくのかについて、さらに深掘りして伺いました。

前編はこちらのリンクから。

▲Akimama アウトドアカルチャー

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