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【アナログ人間でもクラウドの伝道師になれた。髙島卓也さんがITを使えるようになった理由】

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株式会社ワクフリ代表取締役の髙島卓也さんは企業のバックオフィス環境改善のためのコンサル業務、ITツールの使い方の解説を行っています。株式会社ワクフリは創立して約3年、今ではセミナーへの登壇数の数百回を越え地方自治体との連携など活躍の場を広げています。そう聞くと代表取締役の髙島さんはもともとITリテラシーが高かったのではと思われる方もいるでしょう。

実は髙島さんはもともとTHEアナログな人間だったそうです。
もともとPC操作が得意だったわけではなかったのですね。
今回はそんな髙島さんがITツールに詳しくなったきっかけや背景を聞いていきました。
詳しく聞いてみると4社目に経験した事業再生事業のお話が今の髙島さんを形作る第一歩となったようです。

登壇セミナーやワクフリHP、各SNSなどから髙島さんってどんな人だろう、なぜITに詳しくなったのだろうと興味を持った方はぜひ読み進めてみてください!

◼︎髙島卓也さん プロフィール
長崎県波佐見町出身。
九州の大手税理士法人や事業再生コンサル企業を経て2017年に株式会社ワクフリ設立。
中小企業の業務効率化や創業におけるITツール活用支援に特化し、経営のアドバイスを行う。全国の商工会議所や自治体とも連携、業務提携を行い、中小企業へのクラウドサービス普及に努める。クラウド活用・業務改善のプロとしてメディア出演も多数。

好きなものは白飯。おにぎりなら無限に食べられるとのこと!
温泉巡りやドライブ、美味しいものを食べることなど趣味も多い。

【このままじゃ死ぬかもしれない。藁をも掴む思い。
髙島卓也さんがITツールを使うようになったきっかけ】

ーー髙島さん、本日もよろしくお願いします。前回、4人で事業再生を行う会社を立ち上げたお話をお伺いしましたね。今日は詳しく聞いていきたいと思います!

「はい、よろしくおねがいします。このお話しを聞いていただけると僕がITツールに全く知見がなかったことがよくわかると思います(笑)」

ーーそうなんですか!前回のお話では髙島さんが事務系の作業を全て受け持って行っていたとのことでしたが、事業再生のコンサルも同時進行だったのですよね?

「そうですね。仕事の量が本当に膨大で時間がかかって仕方がなかったです(笑)自分の能力がないから仕方がなかったのですけどね。」

ーー本当にそうでしょうか?勤務時間などはどのくらいだったのですか?

「朝7時出勤の深夜2時帰宅、土日のプライベートの時間も含めて月に300時間は勉強や仕事に費やしていたと思います。」

ーー月300時間は想像を絶するレベルですね!本当に時間が足りなかったのですね…。

「そうですね。このままじゃ死ぬかもしれないと危機感を感じたのでどうやったら時間を作れるだろうと考えました。ネットで調べて作業の短縮方法を調べたりITツールを使ってみたりしました。自分ができない事をできるツールがあるという発見で仕事はこんなにも早くなるのかと実感しました。」

ーー世の中に便利なITツールは多くあっても、存在を知らなかったり使い方がわからないと意味がないですもんね。大げさかもしれませんが髙島さんの場合はITツールを活用しなかったら過労死するっていうところまできていたんでしょうね。

「そうかもしれません。勉強して効率化させようという考え方ではなく一刻も早く効率化しなきゃ死ぬ…という危機感さえありました。」

ーーそれだけ時間を使っても仕事が終わらないって恐怖ですね。死ぬかもという危機感を煽られる仕事があることに驚いています。

「いえ、本当に僕は仕事の進め方の効率が悪かったのだと思います。そこからネットで効率化出来る方法を調べたり、ITツールを使ってみるなどして業務を徐々に効率化させていきました。自分の仕事を効率化を成功させたという経験が何度もあり、これまでマンパワーでやっていた仕事を効率良くさせることが思ったより簡単だと気が付いたのはその時からですね。もともと物事を効率化させるのは好きだったので作業がITツールによって簡単になっていくのは面白かったです。」

ーーまさに、好きな事が仕事に紐付いた瞬間だったのですね。私はてっきり、髙島さんがもともとITツールが好きで使いこなしている方なのかなと思っていました。

「いえ、前回もお話ししたと思いますが僕はもともと、THEアナログな人間だったんです。」

ーーほとんどの作業を紙媒体でこなしていたのですよね!その状態からITツールの使い方を解説できるくらいになったと思うと凄すぎます!

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【何ももってないからこそ挑めた。髙島卓也さんが行う事業再生とは?】

ーー事業再生は業績不振に陥った企業を再建し、経営の健全化を図ることを指すと思うのですが髙島さんの行っていた事業再生はいかがですか?

「僕は破産寸前の中小企業をメインに事業再生コンサルを行っていました。まず支出金を止めるために銀行に交渉して借金の返済を1年間ストップしてもらったり、返済を1年間ストップさせることでわずかに出た利益から事業を回復させていく事業計画を作成しモニタリングをしたりしました。これは知識がないと本当にできないことなんです。」

ーー本当に知識がないとできないことを髙島さんはこなしてきたのですね!お客さん先の事業計画を作成することって、普通のコンサルの方はやらないことですよね?

「そうですね。コンサル業にもいろいろあって、僕のような事業再生コンサル業の方はやると思いますけど、特殊なケースだと思います。あとはやむなく破産した会社の社長の奥さんが失業手当をすぐ貰えるように市役所に電話して何とかならないか、何度も相談したりしました。最後は担当の方が根負けしてなんとか失業手当が出ることになって喜んでくれたのは今でも覚えています。」

ーー事情が事情とはいえ、失業手当は通常だと3〜4ヶ月経過(会社都合でも経営者の親族の方だと)しないと貰えないですよね。人の生活を守る使命感のようなものを髙島さんから感じます…!

「頼ってくれているし、してあげなきゃ、この人を死なせたくないと思いました。あのままだと自殺していたのでは…と思うくらい、当時の経営者の方の状況は酷いものでした。」

ーー会社が破産して明日暮らしていけるかわからない…常人には想像しがたい状況ですね。
何が何でも、経営者の方が置かれた状況から救い出したいですよね。

「そうですね、その件は僕の気持ちで動いていた部分も大きかったので上司に許可を得てコンサルの範囲ではなく自分の時間を使って、無償でやっていました。自分と関わっている、自分を頼ってくれている人は全員助けたいですし、人一倍の思いがあります。」

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ーー無償でやっていたのですね!経営者の生活を守るためとは言えかっこよすぎます…。そうやって、いろいろな人を見てきたのですね。事業再生の世界は甘くないということですね。

「はい、甘くないです。どうにか会社を存続させたいから事業再生をお願いされるのですが、もう立て直しようがない会社が多い。その場合はどうやったら今後、経営者や従業員が生きていける状態にしつつ会社を終わらせられるかを一緒に考えるケースもあります。」

ーーまさに、中小企業のリアルを体感してきたということですね。会社の方と一緒になって事業再生に取り組んだ泥臭い経験があってこそですね。

「本当に泥臭い経験です(笑)現場で起きていることは会社の環境ごとに全く違います。例えば、使っているPCの機種一つとっても最新のPCを使っている会社と10年以上前のPCを使っている会社で同じ言葉であっても相手の受け取り方は変わってきますよね。」

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ーー地方の中小企業だと古いPCを使っている会社が圧倒的に多そうです。そういった会社の方って変化を嫌いませんか?

「そうですね。ITがわからない、めんどくさそう。だから何も変化しようとしないっていう人も案外多いです。人間はめんどくさいことはやりたがらないじゃないですか(笑)」

ーー私もめんどくさいことは嫌いです(笑)そういう人たちと一緒になって事業を立て直していこうと働きかけるのは相当なエネルギーが必要ですよね。

「はい。本当にきつかったです。時には会社の経理を手伝ったり、明日破産する会社の従業員さんの給与を夜中に社長と一緒に給与袋に詰めていって、翌日に従業員さんに倒産することを伝えて給与袋を渡していったり、時には裁判所に行って経営者の方と出廷したりしました。破産の手続きをするために裁判所に行ったりもしました。」

ーーまさにドラマのようなワンシーンですね。破産の手続きをする裁判とは具体的にどういったものなのでしょうか?

「破産の裁判は簡単に言うと、銀行への返済や取引先へのが支払いをするための資産がなにも残ってないことを証明するための裁判ですね。資産が残っていれば支払額の大きい順に分配する事も伝えます。そんなことわかる人の方が少ないと思います(笑)」

ーーなるほど…!初めて知りました。経営者の方も精神的に追い込まれているはずですし髙島さんのような方がいたら心強いですね。

「だと良いんですけど(笑)そのくらいどっぷりと浸かって一緒になって事業再生に取り組んできました。」

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【僕の強みは顧客との深く泥臭いリアルな経験。髙島卓也さんの1日200円で過ごした日々】

ーー再度の確認なんですけど、事前知識などはなく何をすれば良いかわからない状態からのスタートだったのですよね?

「はい(笑)知識や経験は勉強したから身についたというわけではなくて、実践をひたすら繰り返して覚えていきました。」

ーーまさにトライ&エラーの精神ですね!事業再生の知識を知っているだけでなく、髙島さんが体感したような『より深く泥臭いリアルな経験』をしている専門家の方ってどのくらいいるんでしょうか。私はほとんどいないだろうなと思います。髙島さんが本当にすごいところは事前知識がなく、何をすれば良いかわからない状況から全て作り出しているというところです。本当に大変だったんだろうなと思います。大変なんて言葉では言い表せないですよね。

「そう言っていただけると頑張ってきて良かったと思います(笑)確かにゼロの状態からイチを作り出すのは得意かもしれません。自分が底辺にいたから追い込まれた人の気持ちが理解できるんです。僕も貧乏で塩を舐めて生活する時期もあったので(笑)」

ーー髙島さんにもそんな生活をされた時期があったんですね!驚きです。ちなみに当時のお給料はどのくらいだったのですか?

「当時の給与は手取りで16万でした。何十万か借金もしていたので1日200円生活でした(笑)毎日、おにぎりを2個買うかおにぎり1個とミンティアを買うか葛藤していました(笑)」

ーー1日200円生活…!私ならおにぎりを2個買います!なるほど、生きていくことに必死で苦労して這い上がってきた過去がある方は土壇場に立たされた状況でも強いですし、人間性に厚みが出て魅力が増しますよね。髙島さんの発言にしっかり重みが感じられる理由がわかりました。

「ありがとうございます。確かに言葉に重みを持たせることはコンサル業をする上でとても重要です。言葉に重みを持たせたい、軽く見られるのが嫌だなと昔から感じていたので結果良かったかなと思います(笑)」

ーー前回のインタビューで「軽く見られる・発言の意図を分かってもらえないこと」に憤りを感じていたと言っていましたよね。苦い過去の経験も全て今に繋がっていますね。

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仕事での苦労は当たり前と仰る髙島さん。会社が破産しても経営者の生活を守っていくために、何かお金を残せないかと奮闘しているシーンは髙島さんの優しい口調からは想像できません。

「自分と関わっている、自分を頼ってくれている人は全員助けたい」という髙島さんの発言からは並々ならぬ使命感と会社を救って世の中を良くしていきたいという思いまで感じ取ることができました。

髙島さんの相手を思うからこそ出る言葉の一つひとつは、しっかり重みがあってたとえ苦言を呈したとしてもお客さんから嫌われないのだろうなと感じました。

改善のために課題点をしっかり相手に伝えつつも、気さくな雰囲気を崩さずいい意味で子供っぽさを持ち合わせていて、相手から好かれ支持される方だということがわかりました。髙島さんが登壇するセミナーでは受講者の方のリテラシーに関係なく理解できると評判です。今回コンサル業についての知識がない筆者にも理解できるように話してくれて、支持を得ている理由がわかりました。

ここまで壮絶な体験をしている専門家(コンサル業)の人って、おそらく日本で髙島さんただ一人なのでは?少なくとも私の周りにはいません。

事業再生コンサルを3年経験した後、いよいよ髙島さんは独立を決意します。そこでも多くの苦労をしたようで、そのお話は次回の記事でお送りします。

これを機に髙島さんに一度相談してみてはいかがでしょうか?




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福岡でクラウドサービスを活用したバックオフィス業務の改善を支援する事業に取り組んでいます。企業の環境作りをする事で働いている人も企業も成長できる世の中を創り出すことがライフワークです。美味しい食事、旅行、温泉をこよなく愛してます。

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