仮想基盤 KVM の運用はどうする?
みなさん、こんにちは。わっくぼです。
2024年も11月になり寒くなってきた今日この頃です。
今年は、寒暖の差が大きいため体調の管理が難しい日々です。
前回は他の仮想基盤から KVM の移行について続いて、運用について書いてみたい思います。
1,2台程度の KVM ホストであれば、KVM 管理コマンドの virsh でやりくりが出来ますが、KVM ホストや仮想マシンの運用する台数が増えると、管理が煩雑になって大変になっていきます。
KVM ホストを複数台の運用になると、Red Hat OpenShift Virtualization や Oralce Linux KVM の Virtualization Manager などの商用製品が候補になってきます。
今回は
Windows クライアント環境にて、費用を掛けずに複数台の KVM ホストの仮想マシンを管理するについて書いてみたいと思います。
一例として以下の方法が考えられます。
Cockpit (Web コンソール) を使用した複数の Linux サーバーに接続し、仮想マシンを管理する。
virt-manager (仮想マシン マネージャー) にて複数の KVM ホスト上の仮想マシンを管理する。
Cockpit を使用した複数の KVM ホストを操作する場合
Cockpit 上から「新規ホストの追加」にてサーバーを追加する事ができます。
Cockpit 上にて、KVM ホストを切り替える事によって、複数の仮想マシンの運用は可能になります。
Hyper-V 環境の場合、 Windows Admin Center を導入し複数の Hyper-V ホストを運用する Windows サーバーに接続した状態と近い感覚になります。
virt-manager (仮想マシン マネージャー) にて複数の KVM ホストを操作する
VNC等のリモートデスクトップソフトを経由して Linux デスクトップ環境に接続します。
virt-manager (仮想マシン マネージャー) から複数の KVM ホストを接続します。
※ KVM ホストの root ユーザーの SSH 鍵を操作する端末のユーザーに対して登録は必要です。
1つの virt-manager 上にて、複数の KVM ホストの仮想マシンの運用は可能になります。
Hyper-V 環境の場合は、Windows クライアントの Hyper-V マネージャーで仮想マシンを管理するに近いと思います。
最後に
構成済みの仮想ディスクの配信やライブマイグレーションまで管理しようとすると、以下の方法になると思います。
商用製品を導入する。
oVirt および OpenStack を導入する。
oVirt は、AlmaLinux や Rocky Linux 上は、公式の動作環境ではないため、CentOS Stream や Red Hat Enterprise Linux が必要になる。
OpenStack は、オンプレミスでクラウド基盤を構築する事になるため、システム構成が複雑になります。
現時点は記載した note の内容で運用していますが、近い将来に管理する KVM ホストや仮想マシンの台数が増えると、この運用も厳しくなると思っています。
このままでは、運用が属人化になってしまうのが気がかりです。