見出し画像

はじめての売上とプロを(当面)目指さないと決めた2018年

2018年のmaker活動をざっくり振り返り。2018年は初めて売上をあげた1月のBangkok maker faire出展、有料ワークショップで自信を得た3月、ホンモノの日本人makerの方たちと訪れた深圳,汕头(スワトゥ)で感じたこと色々な3月、法人設立と事業化を見送った4月、初めての出展落選したNew York maker faireの9月、まさかのスペインでヨーロッパ最大のMaker faire Galiciaに出展した11月。と、前半は順調、中盤停滞すべくして停滞して、最後にまた活動、そんな1年だった。

1.はじめて作品が売れたMaker Faire Bangkok 2018


2018年1月20,21日にタイのバンコクで開催された、Maker Faire BangkokにMPSのチームで出展。タイトル写真はこのときの様子。
今回はraspberry pi zero W + Google home mini と画像による姿勢認識を組み合わせたNeochi-solver miniという作品を展示。
デモ動画はこれ

Maker Faire Bangkokでは、チームとして初めての有料ワークショップとキット販売(オリジナルケース+ソフトウェア)を試みた。
ワークショップへの申込みは、、、ゼロ。キット販売、は2日間で2件。
結果だけをみれば、まあ散々な結果なんだけど、でも0件と2件の間には大きな違いがあるし、何より一人でもお金を払ってでも僕たちの作品を欲しいと言ってくれる人がいたというのは本当に嬉しかった。なんせ、Google homeは、当時はタイでは売っていないから使えないよってちゃんと説明して、それを理解してくれた上で、尚、お金を払って買ってくれるというのはすごく感動したし、これはもう展示作品ではなくて、プロトタイプ製品として責任があるのかと思うと緊張というか責任感みたいなものを感じた。
またこのBangkokでは日本のニコ技のコミュニティの支援により、ホテルは主催者負担、日本語-タイ語の通訳もつけてもらうという厚遇だった。

2.東京での有料ワークショップ開催

私の所属している会社は2018年から副業活動をかなり自由に認める制度を始めていたので私もこの適用も済ませて、maker活動でお金を頂くのは公認済み。まあ、もともと競合事業以外などで副業禁止の有効性の問題ってあるとは思うが。
Bangkokでは出来なかった有料ワークショップを3月末に東京で開催。Neochi-solverの画像認識部分は切り離して、音声(単語)で操作する赤外線リモコンを作るというスッキリした内容に変更。


このワークショップでは、必ず時間中に出来上がったものを作って家に持ち帰りできることをコンセプトにして、面倒なハンダ付は事前に主催者側が終わらせておいたり、ソフトウェア部分もある程度作り込んでおくなど結構準備をした。そのおかげか、申込みは満員で当日も定員一杯の参加を頂いた。参加者の方にも動くものを作って楽しんでもらうことが出来たと思う。

3.日本のmakerと深圳,汕头(スワトゥ)を巡る+安室奈美恵コンサート

(写真は汕头(スワトゥ)の巨大なおもちゃ展示場)

3月には縁あって、maker活動を長年されていたり、ガチガチの技術者であったり、基板の設計をしている方や、海外でmaker系への投資をされていた方などと、深圳の工場や玩具製造の街である汕头(スワトゥ)を見学。もちろん今までも華強北の問屋ビルは何回か行ったことがあったが、ホンモノの人達と行くとまったく彼らの解像度が違くて本当に驚くばかり。LEDリール買いしてワクワクする複数の人が複数いるなんて、この時初めて見た。電子工作キットの製造販売や、オリジナル基板の製造(PCB、PCBA)サービスを展開するElecrow社の見学も良かった。若くて熱意にあふれる社員の方との触れ合いは楽しかったし、思わずその場でArduinoを遊び倒すキットを買ってしまったし、その後、Neochiの制作でもElecrowに基板制作を発注するようになるなど収穫の多い見学だった。
東莞の工場では、クラウドファンディングで資金を集めて絶賛進行中のある製品の製造依頼交渉現場なども同席させて頂いたり、汕头(スワトゥ)では玩具バイヤーの仕事を拝見させて頂いた。

それと、安室奈美恵の引退ツアーライブを深圳で見れた!日本では絶対チケット入手できない貴重なライブがたまたま深圳であってチケットも当日入手できたという幸運。安室ちゃんほんとスゴかった。

4.事業化見送りの話し合い

初めての販売、有料セミナーの手応え、その他いくつかのすごーく緩い事業化のお誘いなどなどの要因も絡まりつつ、いわゆる「ものづくり補助金」を獲得しながら、本格的にNeochi-solver(画像認識による睡眠など行動推定 + internetを通した機器制御)を介護などの分野と組み合わせて、法人を設立して事業化しようかという話し合いをチームで真剣に数週間かけて話し合う。
で、結果、事業化は見送る。当面はモノを作って楽しむ。たまに販売もしてみる。品質も上げていく。でも事業化は狙わないというのが僕らの結論。趣味として楽しもう。趣味として売ってみよう、100個売ったらまた考えよう。
正直、この結論になって、すごく自分はホッとした。何でもかんでもスタートアップ万歳、リスクテイクしてナンボみたいな世界観は好きになれないし、それ以外でも、自分たちの作りたいものを作ってシェアしながら楽しむという道だってすごく面白いことだと僕は思う。

5.初のヨーロッパ進出。Maker Faire Galicia出展

事業化を見送った4月から、ホッとした気持ちが手伝ってか、今思えば、なんとなく自分のNeochiプロジェクトに対するコミット感みたいなものが低下していたんだと思う。2018年、年頭に、今年はアジア以外の場所で出展したいねとチームで話していたのに、正直全然調べてなかった。ごめんなさい。ようやく年後半になって、調べ始めたものの、軒並み締切期限切れ。New YorkのMaker Faireも二次募集で応募のためか落選。これ、一次でちゃんと展示応募していたら結果は違ったかもなあ。この期間は、自分自身は永遠のLチカ卒業のために、ちょっとずつ再びArduinoいじりはじめたり、放送大学で大学数学の単位取得したり、中国語のHSK検定の3級(超初心者向け)取得とか、充実していないわけではないのだけど、まあ充電期間みたいなものだったのかも。
そんな中で、妙に締切の緩いヨーロッパ開催のMaker Faireが1つだけあることに気がついて、応募したのが、スペインの北西部で、ポルトガル国境ともほど近い、サンティアゴ・デ・コンポステーラという街で11月下旬に開催されるMaker Faire Galicia だった。
サンティアゴ・デ・コンポステーラという街は、キリスト教の聖地巡礼ゴールの地らしく、旅行者はほぼそれが目当て。Maker Faireの来客者はヨーロッパの大学生~小学生及びその親、出展者は教育関連団体がかなり多かったと思う。会う人会う人、皆、我々のようにはるばるアジアから、しかも、単なる趣味として出展のためだけに来る人なんてまったく想像できない様子だった。こういう状況はインドでも味わったが、非常にラッキーで、展示しているだけで興味を持ってもらえるからありがたい。
会場は、City of Culture of Galiciaという会場で、ピーターアイゼマンが設計した、聖地巡礼のルートを模した巨大な建築物で、山の中腹にあってアクセスは非常に不便だけど、展示会場としてはすごく素晴らしい。
夕方から夜にかけて、どんどん人が増えて盛り上がっていく、スロースタートな感じはBangkokの時と似ていて、午前中の展示でエネルギーを消費しないので私は好き。daily portal Zさんのデカ顔マシーンの出展を主催者は打診したらしいのだけど、あいにく都合があわず断られちゃったみたい。
ぜひ、次回は、誰か他の日本のmakerの方も誘ってきたいなあ。

2019年は、ゆるゆると楽しい気持ちを育てる

2019年で40歳に自分はなる。Maker Faireでの自分の役割は相変わらず企画&ツアコン&展示説明なので、作り手そのものにはまだ成れていない。何者でもなく何者にもなれない中年の危機は今も感じてはいる。

でも、一朝一夕で何者になれるわけもないし、ゆるゆるっと足を踏み入れたmaker faire沼も仲間に恵まれたおかげで、2016年からチームで3年続けられているわけだし、たぶんこの活動を私だけでなくて、一緒に楽しんでくれているから、活動を続けている意義はあるんだと思う。大人になって全力で楽しめる、仕事以外の場を作り出せるのって、、、間違いなく良い。
だから、2019年は、肩肘張らず、足を運んで、目で見て、自分で手を動かし試しながら、楽しいと思う気持ち、やってみたいなと思う気持ち、おもしろいな~あれ!と思える気持ちを育む一年にしようと思う。


そして、楽しいと思えるものは、積極的に誰かに共有して、この楽しい沼に入る仲間を増やしたいな。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

6