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冬枯れに思う

冬枯れの湖畔を歩く。

空は樹の枝でひび割れている。

透明な空気が辺りに浸透している。

肺の中にも樹状の構造があって、
冷えた空気を吸っている。

息をひそめて森は呼吸している。

鳥たちがそのあいだを舞う。

人でも鳥でも樹でもない存在が
それを静かに見つめている。



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