見出し画像

ブライアン・ウィルソン / アット・マイ・ピアノ

 ペット・サウンズ、スマイリー・スマイル…、あとはソロを一枚持っているというぐらいなので、詳しい方々からしたら、とてもファンと呼べたものではないのですが、それでもビーチボーイズの楽曲、サウンドはとても好きです。
「God Only Knows」や「Wouln’t It Be Nice」が元々すごく好きなのですが、今回のこのブライアン・ウィルソンのアルバム、なんと歌ものではなく、ピアノソロのインスト・アルバムです。

 普段自分が聴くピアノアルバムは、静かにピアノの音が響き渡るようなものや、プライベートで弾いているような雰囲気を持ったものが多いのですが、今回のこの「アット・マイ・ピアノ」も(最後の「グッド・ヴァイブレーション」でややエキサイトはするものの)、どちらかというとそういったサウンドに近い、総じて落ち着いた雰囲気のアルバムだと思いました。

 ピアノのみで構成されたアルバムですが、楽曲の持つ力は変わりません。
 歌ものをインスト楽曲に変換し、それまでとは違った角度で各楽曲にスポットを当てることにより、結果的に別の良さが引き出されているように感じました。
 まるでブライアンが彼の家で何気なく弾いているような、そんな雰囲気を感じつつ、そのサウンドは心を和ませてくれます。
 オーバーダブ(多重録音)は施されているんですが、そのことにそれほど意識はいきません。一人で弾いたような「さりげなさ」がこのアルバムの良さなのかな、と思っています。

無理なく程よい距離で優しく寄り添ってくれるような、そんな音楽になっているように思いました。

下記URLで聴句ことができますが、自分は今回CDで購入しました。


これを機に遅ればせながら、ビーチボーイズやブライアン・ウィルソンの他のアルバムも聴いてみようと思いました。


この記事が参加している募集

買ってよかったもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?