アイコン掲載

 noteのプロフィールにアイコンを載せた。SNSを始めるとき、視覚障害者がまず苦慮するのがアカウントの写真やアイコンをどう載せるかという点だ。
 画像や写真を自分の手で選べない。SNSの特色によって顔出しのありなしの判別がつかない。仮に独力で載せられても、かえって場にそぐわないおかしな仕上がりになる。
 それらの気がかりが頭をもたげると、載せることそのものを躊躇してしまうのだ。

 さすがにラインやフェイスブックではカオナシ幽霊というわけにもいかないから家族や友人を頼って入魂の一枚を選んでもらうが、突発的に新しいSNSに挑戦しようと始めるときには、とりあえずプロフィールのアイコンは無視して始める。
 だが、その個人を象徴する画像のないプロフィールがいかに味気ないものであるか、いかに中身があろうと見た目がしっかりしていなければ見逃されてしまうかは実感できなくとも理解できるので、最低限の見栄えは整えるよう努力する。

 SNSに限らず、視覚障害者がセルフイメージを確立するのに一番の弱点はこの見た目を整えるというところで、見て可愛い、かっこいいを実感しにくいから何をまねればよいのかに困る。だからといって、みっともないままで良いわけはないから、知識や常識として情報収集に努めねばならない。

 身もふたもない結論だが、
おかしくありませんか?と尋ねて、
一応オーケーが出れば、合格なのである。

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